システム動作環境設定(UNIX/Linux)

クライアントの動作環境を設定するための情報を登録します。

HULFT-HUB Managerの管理画面から参照・更新ができます。

【注意】 クライアントのバージョンや機種により、画面構成が異なります。

項目一覧

1. 基本設定

 

<表>システム動作環境設定(基本設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
A1 ワークファイル作成パス /usr/tmp 英数字 必須 50バイト以内
A2 配信要求受付ポートNo.   1 ~ 65535 任意  
A3 配信プロセスの多重度 10 1 ~ 9999 必須  
A4 集信プロセスの多重度 0 0 ~ 9999 必須 0: 無制限
A5 集信ポートNo. 30000 1 ~ 65535 必須 *1
A6 要求受付ポートNo. 31000 1 ~ 65535 必須 *1
A7 PPP受付ポートNo. 32000 1 ~ 65535 必須  
A8 JIS年度 83JIS *2 必須 *1
A9 漢字コード種 SHIFT-JIS *2 必須 *1
A10 スペースの扱い モード1 *2 必須  
*1: 管理画面では、収容クライアント設定の[基本設定]にあります。
*2: 設定値は画面上の選択肢から選択

2. 拡張設定

 

<表>システム動作環境設定(拡張設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
B1 ソケット接続リトライ回数 5 0 ~ 9999 必須  
B2 ソケット接続リトライ待ち時間 20 0 ~ 9999 必須 単位: 秒
B3 ソケットバッファサイズ 12288 0, 4096~65520 必須 単位: バイト
B4 ソケット通信応答待ち時間 3600 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
B5 要求受付応答待ち時間 86400 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
B6 ユーティリティ応答待ち時間 60 10 ~ 259200 必須 単位: 秒

 

3. 拡張設定2

 

<表>システム動作環境設定(拡張設定2)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
C1 状況表示選択 全て表示 *1 必須  
C2 パック・ゾーン変換 モード0 *1 必須  
C3 ASCII用符号部 モード1 *1 必須  
C4 EBCDIC用符号部 モード1 *1 必須  
C5 自動再配信リトライ回数 0 0 ~ 9 必須  
C6 ログ切り替え値 0 0 ~ 999999 必須 単位: 件
C7 配信転送後異常時の処置 異常扱い *1 必須  
C8 外字テーブル使用 しない *1 必須 *2
C9 外字未登録時処理 デフォルト値 *1 必須  
C10 集信多重度オーバリトライ リトライしない *1 任意  
C11 KEIS全角スペースモード モード0 *1 任意  
C12 再配信待ちキューの削除条件 モード1 *1 任意  
C13 HULFT-SAN V5 製品区分 HULFT-SAN(H) *1 任意  
C14 コード変換モード モード0 *1 必須  
C15 要求受付ホストチェック しない *1 必須  
C16 電文転送タイプ 集配信速度優先 *1 必須  
C17 配信デーモン通信方法   *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: HULFT5の場合、[その他]にあります

4. その他

 

<表>システム動作環境設定(その他)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
D1 ジョブ終了待ち時間 999999 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
D2 FIFOパス /tmp 英数字 必須 50バイト以内
D3 FIFO識別番号 10 1 ~ 99 必須 *2
D4 集信オープンモード モード1 *1 必須  
D5 タブの処理 スペース *1 必須  
D6 外字テーブル使用 しない *1 必須 *3
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: Ver.6.3未満では「配信デーモンのコード」
*3: HULFT6以降の場合、[拡張設定2]にあります

5. SAN(FAL)

 

<表>システム動作環境設定(SAN(FAL))

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
E1 ダンプレベル レベル1 *1 任意  
E2 ダンプファイル作成パス   英数字 任意 50バイト以内
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

6. SAN(XLD)

 

<表>システム動作環境設定(SAN(XLD))

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
F1 LAN転送切替えフラグ モード0 *1 任意  
F2 共有ボリュームオープンリトライ回数 0 0 ~ 99999 任意  
F3 共有ボリュームオープンリトライ間隔 0 0 ~ 99999 任意  
F4 集信出力サイズ 600 600 ~ 1024 任意  
F5 入力バッファサイズ 614400 0 ~ 61440000 任意  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

 

7. HULFT間共有設定

 

<表>システム動作環境設定一覧(HULFT間共有設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
G1 HULFT間共有環境設定パス     任意 200バイト以内
G2 ローカルファイルロックモード モード0 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
【凡例】  
初期値 HULFT導入時の初期値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否

各項目の説明

1.基本設定

基本設定の各項目について説明します。

(A1)ワークファイル作成パス

HULFTが一時的に作成するワークファイルのディレクトリ

HULFTは、集配信データを一時的に加工してワークファイルを作成する場合があります。したがって、このパーティションの未使用エリアが十分とられていることを確認し設定してください。

(A2)配信要求受付ポートNo. 

配信デーモンが要求を受けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【注意】 この項目は、クライアントが「HULFT for UNIX/Linux Ver.7.2」以降で、「配信デーモン通信方法」に「ソケット」が指定された場合に設定可能です。

(A3)配信プロセスの多重度

配信デーモンから同時に起動される配信プロセスの最大値

配信処理では、同時に配信する数が多いほど、システムや回線の負荷が大きくなります。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A4)集信プロセスの多重度

同時に起動する集信プロセスの最大数

設定した値以上の集信は受け付けません。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A5)集信ポートNo.

集信デーモンが他ホストからのデータ送信を待ち受けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A6)要求受付ポートNo.

要求受付デーモンが他ホストからの要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A7)PPP受付ポートNo.

PPP Serverが使用するポート番号

(A8)JIS年度

使用しているシステムの漢字コードのJIS年度

<表>「JIS年度」の設定値

画面上の
選択肢
説明
78JIS 78 JIS
83JIS 83 JIS
【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A9)漢字コード種

使用しているシステムの漢字コード種

<表>「漢字コード種」の設定値

画面上の
選択肢
説明
EUC EUC
SHIFT-JIS SHIFT-JIS
UTF-8 UTF-8
【備考】  
本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。
“UTF-8”はHULFT7以降で選択できます。

(A10)スペースの扱い

スペースコードの変換規則

<表> 「スペースの扱い」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 従来(Ver.3.x.x)と同じ変換を行う
モード1 従来とは異なりASCIIコードの0x2020を半角として扱い変換を行う

スペースコードの変換規則については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

 

2. 拡張設定

拡張設定の各項目について説明します。

(B1)ソケット接続リトライ回数

集信側へのソケット接続に失敗した時、再接続を試みる回数

“0”を設定した場合、再接続は行いません。

(B2)ソケット接続リトライ待ち時間

集信側へソケット接続に失敗した時、再接続を試みるまでの待ち時間

自動再配信を行うまでの自動再配信待ち状態の時間を、秒単位で指定します。

(B3)ソケットバッファサイズ

ソケット通信を行う時の、入出力サイズ

“0”を指定すると、環境(OS)に設定されている値で動作します。

(B4)ソケット通信応答待ち時間

通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

(B5)要求受付応答待ち時間

要求受付処理にて通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

(B6)ユーティリティ応答待ち時間

以下のユーティリティがHULFTのデーモンへ要求を発行した際の応答待ち時間

  • utlsend
  • utlrecv
  • utlscan
  • utlschange
  • utlkillsnd
  • utlalivecheck
  • utltriggerconf

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

 

3. 拡張設定2

拡張設定2の各項目について説明します。

拡張設定2の各項目は、Ver.6以降のHULFTで指定できます。

(C1)状況表示選択

「集配信状況一覧」画面にて表示する転送状況の種類を指定します。

<表> 「状況表示選択」の設定値

画面上の
選択肢
説明
配信状況のみ表示 配信状況のみを表示する
全て表示 配信状況および集信状況を表示する

(C2)パック・ゾーン変換

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)の変換規則を指定します。

<表> 「パック・ゾーン変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 パック・ゾーンの変換規則については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
モード1
モードB
モードF
モード9
モードS
モードN

(C3)ASCII用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をASCII系データに変換する場合の符号部を指定します。

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表>「ASCII用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 3 4 5
モード2 3 3 7

(C4)EBCDIC用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をEBCDIC系データに変換する場合の符号部

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表>「EBCDIC用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 F C D
モード2 F F D

(C5)自動再配信リトライ回数

集配信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数

“0”を設定した場合、自動再配信は行いません。

(C6)ログ切り替え値

配信履歴、集信履歴および、要求受付履歴を自動的に削除する場合、その削除を行うタイミング

それぞれの履歴ファイルが指定件数に達した場合、履歴を切り替えます。

“0”を指定した場合は、履歴の切り替えを行いません。

(C7)配信転送後異常時の処置

配信ファイルのクリア、または削除処理が異常終了した場合の扱い

配信ファイルのクリアや削除は、集配信処理が正常終了した場合に実行されます。

<表> 「配信転送後異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常扱い 異常終了とし、異常時ジョブを実行する
正常扱い 正常終了とし、正常時ジョブを実行する

(C8)外字テーブル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
する 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
優先 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

外字テーブルについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 HULFT Ver.5では、“優先”は選択できません。
【備考】 HULFT Ver.5では、本項目は[その他]にあります。

(C9)外字未登録時処理

外字テーブルに未登録の漢字コードが存在したときの処理

<表> 「外字未登録時処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
デフォルト値 デフォルトコードに変換する
エラー 外字変換エラーとする

(C10)集信多重度オーバリトライ

集信へソケット接続時、集信多重度オーバでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかを指定します。

<表> 「集信多重度オーバリトライ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ リトライせず、エラーとなる
チェックボックスをオン 接続リトライを行う

再接続のリトライ回数と待ち時間は、「ソケット接続リトライ回数」と「ソケット接続リトライ待ち時間」を使用します。

(C11)KEIS全角スペースモード

KEISの全角スペースコードの変換規則を指定します。本項目は、「(A9)スペースの扱い」が“モード1”の場合にのみ、有効です。

<表> 「KEIS全角スペースモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 全角スペースコードを0x4040に変換
モード1 全角スペースコードを0xA1A1に変換

(C12)再配信待ちキューの削除条件

再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信が要求されたとき、および転送が異常終了したときに、再配信待ちキューからレコードが削除される条件を指定します。

<表> 「再配信待ちキューの削除条件」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード1 ファイルID、ホスト名が一致するレコードを削除する
モード2 ファイルID、ホスト名、ファイル名が一致するコードを削除する

(C13)HULFT-SAN V5 製品区分

HULFT-SAN Ver.6を導入した自ホストが集信側で、配信側がHULFT-SAN Ver.5の場合に、配信側に導入されている製品を指定します。配信側がHULFT-SAN Ver.5以外の場合には使用されません。

<表> 「HULFT-SAN V5 製品区分」の設定値

画面上の
選択肢
説明
HULFT-SAN(H) 配信側にHULFT-SAN(H) Ver.5が導入されている
HULFT-SAN(F) 配信側にHULFT-SAN(F) Ver.5またはHULFT-SAN plus Ver.5が導入されている

省略するか無効な値を指定した場合は「HULFT-SAN(H)」が設定されます。

初期値は「HULFT-SAN(H)」が設定されます。

【備考】 バージョンアップインストール後は、それまでHULFT-SAN(H)を使用していた場合は“HULFT-SAN(H)”、HULFT-SAN(F)を使用していた場合は“HULFT-SAN(F)”が設定されます。

(C14)コード変換モード

外字の文字列処理の動作

<表> 「コード変換モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 コード変換時に変換先コードを固定長として外字変換する(UTF-8コード以外)
モード1 コード変換時に変換先コードを可変長として外字変換する

(C15)要求受付ホストチェック

詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求の処理

サービスの要求を受け付ける際、要求発行元のホストが詳細ホスト情報に登録されていない場合の動作を指定します。対象となるサービスは、送信要求(SEND)、再送要求(RESEND)、集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)、ジョブ実行結果通知(HULSNDRC)、およびリモートジョブ実行(HULRJOB)です。

<表> 「要求受付ホストチェック」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない

要求受付ホストチェックを行わない

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を受け付ける)

する

要求受付ホストチェックを行う

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を拒否する)

(C16)電文転送タイプ

データ転送方式

<表> 「電文転送タイプ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常検知優先 常に異常検知優先モードで動作する
配信速度優先 配信時は転送速度優先モード、集信時は異常検知優先モードで動作する
集信速度優先 配信時は異常検知優先モード、集信時は転送速度優先モードで動作する
集配信速度優先 常に転送速度優先モードで動作する

(C17)配信デーモン通信方法

配信デーモンが要求の受け付けに使用する通信方法。

<表> 「配信デーモン通信方法」の設定値

画面上の
選択肢
説明
FIFO FIFOを使用して要求を受け付ける
ソケット ソケットを使用して要求を受け付ける

 

4. その他

その他の各項目について説明します。

(D1)ジョブ終了待ち時間

ジョブの終了待ち時間

この設定は、配信前ジョブ、集信完了通知が正常時ジョブ完了の場合の集信正常時ジョブおよび、リモートジョブ実行で有効です。その他のジョブ実行に関しては、無制限にジョブの終了を待ちます。

“999999”を設定した場合、無制限にジョブの終了を待ちます。

ジョブ終了待ち時間の有効箇所については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(D2)FIFOパス

配信システムに要求を発行するときに使用する、fifoファイルの作成ディレクトリ

(D3)FIFO識別番号

配信デーモンと配信プロセスが通信するためのキー

同システム内で複数の配信デーモンを起動する時は、キーが重複しないようにしてください。

(D4)集信オープンモード

集信ファイルの排他制御の処理

<表> 「集信オープンモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 集信ファイルがロックされている場合エラー
モード1 ロックが解除されるまで待つ

(D5)タブの処理

対EBCDIC機種に対して配信側変換でテキスト転送を行う時にタブコード(0x09)をスペースコード(0x20)として扱うか、タブコード(0x09)として扱うかを指定します。

<表> 「タブの処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
スペース スペースコードとして扱う
タブ タブコードとして扱う

(D6)外字テーブル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
する 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
しない 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換

外字テーブルについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 HULFT Ver.6では、本項目は[拡張設定2]にあります。

 

5. SAN(FAL)

SAN(FAL)の各項目について説明します。

(E1)ダンプレベル

SAN転送終了時にベリファイチェックを行うかどうか指定します。省略するか無効な値を指定した場合は「2」が設定されます。初期値は「2」が設定されています。

<表> 「ダンプレベル」の設定値

画面上の
選択肢
説明
レベル1 ベリファイチェックを行わない
レベル2 差異が検出されるまでベリファイチェックを行い、最初に差異が検出されたレコード情報をダンプファイルに出力する
レベル3 最後までベリファイチェックを行い、差異が検出されたすべてのレコードの情報をダンプファイルに出力する

(E2)ダンプファイル作成パス

ダンプファイルを出力するディレクトリを50バイト以内で指定します。省略するか無効な値を指定した場合は、環境変数「HULPATH」に設定された値が使用されます。

初期値は「/usr/tmp」が設定されています。

 

【備考】 SAN(FAL)方式では、LAN転送に切り替えるかどうかの判断は常にMainframe側で行われるため、UNIX/Linux側での設定はありません。

6. SAN(XLD)

SAN(XLD)の各項目について説明します。

(F1)LAN転送切替えフラグ

何らかの条件でSAN転送ができない場合、LAN転送に切り替えるかエラーとするかを指定します。

<表> 「LAN転送切替えフラグ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 エラーとする
モード1 LAN転送に切り替える

省略するか無効な値を指定した場合は“0”が設定されます。初期値は“0”が設定されています。SAN転送からLAN転送に切り替わる条件については、「HULFT-SAN マニュアル」を参照してください。

【注意】 LAN転送切り替えフラグは配信処理で使用されます。

(F2)共有ボリュームオープンリトライ回数

指定した共有ボリューム上の区画がすべて使用中だった場合に再オープンを試みる回数を指定します。指定できる値は「0」から「99999」までの数値です。省略するか無効な値を指定した場合は「0」が設定されます。初期値は「0」が設定されています。

【注意】 再オープンを試みるのは、すべての区画が使用中だった場合のみです。オープン時にその他の理由でエラーが発生した場合は、リトライしません。

(F3)共有ボリュームオープンリトライ間隔

共有ボリュームの再オープンを試みる時、次にオープンするまでの待ち時間を秒単位で指定します。指定できる値は「0」から「99999」までの数値です。省略するか無効な値を指定した場合は「0」が設定されます。初期値は「0」が設定されています。

(F4)集信出力サイズ

集信ファイルへデータを出力する時に使用するデータバッファサイズをキロバイト単位で指定します。指定できる値は「600」から「1024」までの数値です。省略するか無効な値を指定した場合は「600」が設定されます。初期値は「600」が設定されています。

(F5)入力バッファサイズ

XLデータムーバが共有ボリュームに対して入力を行う時に使用するバッファサイズをバイト単位で指定します。指定できる値は「0」から「61440000」までの数値です。指定された値は614400単位で切り上げます。「0」を指定した場合および省略した場合は、「614400」が設定されます。初期値は「614400」が設定されています。

【備考】 実際に使用される最大値は、共有ボリュームのスライスサイズに依存します。

7. HULFT間共有設定

[HULFT間共有設定]の各項目について説明します。

[HULFT間共有設定]は、HULFT7 for UNIX/Linux-EXのクライアントのみ設定することができます。

(G1)HULFT間共有環境設定パス

「HULFT7 for UNIX/Linux-EX」が導入されている環境で、他のホストに導入されているHULFTと、同じファイルに対して排他制御を行う場合に設定します。同じファイルに対して排他制御を行うすべてのHULFTで、同一ディレクトリを指すパスを指定する必要があります。

指定を省略した場合は「HULPATH」が設定されます。HULPATHについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(G2)ローカルファイルロックモード 

「HULFT7 for UNIX/Linux-EX」が導入されている場合に、ローカルファイルに対して使用するロックシステムを指定します。

<表> 「ローカルファイルロックモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用しない
モード1 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用する

ネットワークファイルロックについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。