マルチフォーマット情報(i5OS)
配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。
以下の画面から、参照・更新ができます。
- マルチフォーマット情報登録/更新画面
- 管理情報収集配布画面
また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。
- 管理情報収集配布画面
項目一覧
1. マルチフォーマット情報
<表>マルチフォーマット情報項目一覧
No. | 項目名 | 初期値 | 設定値 | 指定 | 備考 | 更新 | 配布 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A1 | マルチフォーマットID | 英数字 | 必須 | 先頭英字の8バイト以内 | ○ | ○ | |
A2 | キー開始位置 | 1~19997 | 必須 | ○ | ○ | ||
A3 | キー長 | 1~20 | 必須 | ○ | ○ | ||
A4 | デフォルトフォーマットID | 英数字 | 任意 | 先頭英字の8バイト以内 | ○ | ○ | |
A5 | キー値 | 英数字 | 必須 | 20バイト以内 | ○ | ○ | |
A6 | フォーマットID | 英数字 | 必須 | 先頭英字の8バイト以内 | ○ | ○ | |
A7 | コメント | 文字 | 任意 | 60バイト以内 | ○ | ○ |
2. マルチフォーマット情報以外の付加情報
転送定義を編集する各画面では、マルチフォーマット情報と共に下表に示す付加情報が表示されます。
<表>マルチフォーマット情報以外の付加項目一覧
No. | 項目名 | 初期値 | 設定値 | 指定 | 備考 | 更新 | 配布 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
B1 | 表示名 | 文字 | 任意 | 256バイト以内 | ○ | ○ | |
B2 | 業務グループID | *1 | 必須 | ○ | ○ | ||
B3 | 一括配布ID | 英数字 | *2 | ― | ○ |
*1: | 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択 |
*2: | 画面では参照のみ |
【凡例】 | |
初期値 | 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値 |
指定 | 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否 |
更新 | マルチフォーマット起動情報登録/更新画面 |
配布 | 管理情報収集配布画面 |
○ | 項目あり |
各項目の説明
マルチフォーマット情報に設定する各項目について、以下に説明します。
1. マルチフォーマット情報
マルチフォーマット情報を認識するためのID
この「マルチフォーマットID」と、配信管理情報の「マルチフォーマットID」が関連づけされます。
レコード単位に設定するキーの開始位置
「キー開始位置」と「キー長」を足した値が“19998”以内になるように設定します。「キー開始位置」と「キー長」を足した値が“19999”以上の値は設定できません。
「キー開始位置」をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、データが正しく変換されません。
レコード単位に設定するキーの長さ
データ内のキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID
デフォルトフォーマットIDを指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマットの登録されたキーと一致しないとき、デフォルトフォーマットIDのフォーマットが使用されます。指定しないと、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。
レコード単位に設定するキー
キーはキー長と同じ長さの英数字で指定します。
1マルチフォーマットID内で同一の「キー値」を指定できません。「キー値」と「フォーマットID」は対で指定します。最大20個まで登録できます。
キーが一致した場合に使用するフォーマットID
フォーマット情報に登録されている「フォーマットID」を指定します。「キー値」と同じ個数の登録が必要です。「キー値」から「フォーマットID」を識別し、データに適用します。
最大20個まで登録できます。
マルチフォーマットに対するコメント
【注意】 | HULFT-HUB Managerの画面で2バイトコードを入力した場合、クライアント側に登録する際に2バイトコードにシフトコードが付加されることがあります。シフトコードが付加されて60バイトを超えてしまった場合、61バイト目以降はカットされます。 |
【備考】 | クライアントがHULFT Ver.7.3.0以降の場合、英小文字の入力が可能です。 |
2. マルチフォーマット情報以外の付加情報
マルチフォーマット情報を編集する各画面にマルチフォーマット情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。
【注意】 | これらの付加情報は、クライアント(HULFT)側の管理画面からは参照できません。 |
マルチフォーマットに対する表示名
HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各マルチフォーマットIDをわかりやすく識別できるよう、マルチフォーマット情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。
このマルチフォーマット情報を使用する業務グループID
このマルチフォーマット情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID(変更不可)
設定時の注意点
「キー開始位置」をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、データが正しく変換されません。
指定した「フォーマットID」のフォーマット情報が、「キー開始位置」よりも前に“P(サイン付内部10進数)”または“S(サイン付外部10進数)”タイプの項目を持つ場合、正しいフォーマット情報が適用されない場合があります。
フォーマット管理情報に登録するフォーマット情報には、「キー値」を含んだフォーマットを登録してください。
3. レコード長
指定したフォーマット情報(デフォルトフォーマットIDを含む)のフォーマット長がそれぞれ異なる長さの場合、配信ファイルのレコード長は最大フォーマット長以上でなければなりません。