HULFT7通信モードの制限

HULFT8からの転送を下位サーバで中継または蓄積する場合、詳細ホスト情報の「HULFT7通信モード」を“有効”に設定しないと転送エラーになる場合があります。

注意
  • 「HULFT7通信モード」をユーザが変更する場合は、管理画面のクライアント管理情報設定機能を使用してください。転送情報画面からは詳細ホスト情報を変更できません。
  • 「HULFT7通信モード」が“有効”の場合、配信側と集信側がどちらもHULFT8でも8バイトを超えるファイルIDを指定できません。
  • 下記の制限が解消された場合は、「HULFT7通信モード」を“無効”に変更してください。

 

(1) HULFT-HUB Server Ver.3.4で中継または蓄積する場合

HULFT8から配信要求または送信要求を発行し、転送データをHULFT-HUB Server Ver3.4で中継または蓄積する場合、以下のいずれかの条件が成立するときは、要求発行側のHULFT8で詳細ホスト情報の「HULFT7通信モード」を“有効”に設定しておく必要があります。

1) 配信側クライアントまたは集信側クライアントがHULFT8未満

2) 転送経路上にHULFT-HUB Server Ver.3.4未満が存在

3) 蓄積完了からジョブフローに連携

 

「HULFT7通信モード」を“無効”に設定した場合は転送エラーになります。

= 備考 =

上記1)と2)については、HULFT-HUB Managerの転送情報画面から転送定義を作成する場合、「HULFT7通信モード」は適切に設定されるため、特別な操作は不要です。

3)については、ユーザが「HULFT7通信モード」を設定する必要があります。

図5.15 「HULFT7通信モード」を“有効”にする組み合わせの例

ただし、HULFT-HUB Server Ver.3.4に隣接するサーバが以下の条件をすべて満たす場合は、要求発行側のHULFT8で「HULFT7通信モード」を“有効”に設定する必要はありません。

“無効”に設定していても、“有効”の場合と同じ動作となります。

  • HULFT-HUB Server Ver.3.7以降
  • 隣接サーバの稼動監視を有効にしている

(2) HULFT-HUB Server Ver.3.4未満で中継または蓄積する場合

HULFT8からの転送で、以下のすべての条件が成立する場合は、HULFT8で詳細ホスト情報の「HULFT7通信モード」を“有効”に設定しておく必要があります。

  • 配信側クライアントがHULFT8で、管理元サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.5以降
  • 集信側クライアントの管理元サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.4以降
  • 転送経路上にHULFT-HUB Server Ver.3.4未満が存在

図5.16 「HULFT7通信モード」を“有効”にする組み合わせの例

HULFT-HUB Server Ver.3.4未満が転送経路上で最後のサーバの場合、すなわち集信側クライアントの管理元サーバである場合は問題ありません。

図5.17 「HULFT7通信モード」が“無効”でも問題ない組み合わせ

ただし、HULFT-HUB Server Ver.3.4未満に隣接するサーバが以下の条件をすべて満たす場合は、配信側クライアントで「HULFT7通信モード」を“有効”に設定する必要はありません。

“無効”に設定していても、“有効”の場合と同じ動作となります。

  • HULFT-HUB Server Ver.3.7以降
  • 隣接サーバの稼動監視を有効にしている

(3) HULFT-HUB Server Ver.3.6未満で中継または蓄積する場合

HULFT Ver.8.1以降からの転送で、以下のすべての条件が成立する場合は、配信側クライアントで詳細ホスト情報の「HULFT7通信モード」を“有効”に設定しておく必要があります。

  • 配信側クライアントがHULFT Ver.8.1以降で、管理元サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.6以降
  • 集信側クライアントがHULFT Ver.8.1以降で、管理元サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.6以降
  • 転送経路上にHULFT-HUB Server Ver.3.6未満が存在

図5.18 「HULFT7通信モード」を“有効”にする組み合わせの例

ただし、HULFT-HUB Server Ver.3.6未満に隣接するサーバが以下の条件をすべて満たす場合は、配信側クライアントで「HULFT7通信モード」を“有効”に設定する必要はありません。

“無効”に設定していても、“有効”の場合と同じ動作となります。

  • HULFT-HUB Server Ver.3.7以降
  • 隣接サーバの稼動監視を有効にしている

(4) Mainframe同士の転送で集信ファイルに配信ファイルの属性を使用する場合

配信側クライアントと集信側クライアントがどちらもHULFT for Mainframeの場合、以下の条件がすべて成り立つときは配信側クライアントの「HULFT7通信モード」を“有効”に設定しておく必要があります。

  • 配信側クライアントがHULFT for Mainframe Ver.8.1以降
  • 集信側クライアントがHULFT for Mainframe
  • 転送情報画面の集信側設定情報で「汎用機間集信の扱い」を“配信側属性使用”に設定
  • 転送経路上にHULFT-HUB Server Ver.3.5が存在

図5.19 「HULFT7通信モード」を“有効”にする組み合わせの例

= 備考 =

クライアント上のHULFT管理画面では、「汎用機間集信の扱い」に対応する項目は「MF間集信属性」と表示されます。