HULFT-HUB Server 暗号オプション使用時の制限

HULFTは、バージョンによって有効にできる暗号オプションが異なります。

HULFT Ver.8.4未満

: 暗号オプション(C4S)と暗号オプション(AES)のどちらか一方だけを有効にできます。

HULFT Ver.8.4以降

: 暗号オプション(C4S)と暗号オプション(AES)の両方を有効にできます。

HULFT-HUB Serverは、暗号オプション(C4S)と暗号オプション(AES)の両方を有効にできます。

配信側ホスト、集信側ホスト、蓄積を行うHULFT-HUB Server(以下「蓄積サーバ」)のそれぞれが使用する暗号化方式の組み合わせと転送結果の関係を説明します。

(1) 蓄積せずに転送する場合

「蓄積条件」が以下の場合の動作は、直接転送の場合と同じになります。

  • 蓄積しない
  • 転送と蓄積を同時に行う
  • 転送不能時に蓄積する(集信側ホストへの接続成功)

表5.7 配信側ホストと集信側ホストの暗号化方式の組み合わせ

配信側ホスト

集信側ホスト

バージョン

有効な
暗号化方式

Ver.7.1以降

Ver.7.1未満

なし
(HULFT)

C4S

AES

C4S+AES

(*1)

なし
(HULFT)

C4S

Ver.7.1以降

なし(HULFT)

H

H

H

H

H

H

C4S

H

C

H

C

H

C

AES

H

H

A

A

H

×

C4S+AES (*1)

H

C

A

A

H

C

Ver.7.1未満

なし(HULFT)

H

H

H

H

H

H

C4S

H

C

×

C

H

C

凡例

H

HULFT暗号化方式で転送

 

C

C4S暗号化方式で転送

 

A

AES暗号化方式で転送

 

×

集信側で文字化け

*1 :

C4SとAESを共存できるのは、配信側ホストがHULFT Ver.8.4以降の場合です。

= 備考 =

集信側ホストがHULFT-HUB Serverだった場合は、集信側ホストがHULFT Ver.8.4以降だった場合の動作と同じです。

(2) 蓄積後に送出する場合

「蓄積条件」が以下の場合、配信側ホストと蓄積サーバの転送で使用される暗号化方式と、蓄積サーバと集信側ホストの転送で使用される暗号化方式は、別々に決定されます。

  • 蓄積のみ行う
  • 蓄積後に送出する
  • 転送不能時に蓄積する(集信側ホストへの接続失敗)

表5.8 配信側ホストと蓄積サーバの暗号化方式の組み合わせ

配信側ホスト

蓄積サーバ

バージョン

有効な
暗号化方式

暗号オプション

なし

C4Sのみ

AESのみ

C4S+AES

Ver.7.1以降

なし(HULFT)

H

H

H

H

C4S

H

C

H

C

AES

H

H

A

A

C4S+AES (*1)

H

C

A

A

Ver.7.1未満

なし(HULFT)

H

H

H

H

C4S

H

C

C (*2)

C

凡例

H

HULFT暗号化方式で蓄積

 

C

C4S暗号化方式で蓄積

 

A

AES暗号化方式で蓄積

*1

:

C4SとAESを共存できるのは、配信側ホストがHULFT Ver.8.4以降の場合です。

*2

:

転送データが圧縮されていた場合、蓄積完了時にサイズチェックでエラー(7015)となります。

 

表5.9 蓄積サーバと集信側ホストの暗号化方式の組み合わせ

蓄積サーバ

集信側ホスト

蓄積データの暗号化方式

暗号オプション

Ver.7.1以降

Ver.7.1未満

なし

(HULFT)

C4S

AES

C4S+AES

(*1)

なし

(HULFT)

C4S

配信側ホスト

Ver.7.1以降

HULFT

任意

H

H

H

H

H

H

C4S

C4Sのみ

H

C

H

C

H

C

C4S+AES

H

C

A

A

H

C

AES

AESのみ

H

H

A

A

H

×

C4S+AES

H

C

A

A

H

×

配信側ホスト

Ver.7.1未満

HULFT

任意

H

H

H

H

H

H

C4S

C4Sのみ

H

C

×

C

H

C

AESのみ

×

C

×

A

×

C

C4S+AES

H

C

×

A

H

C

凡例

H

HULFT暗号化方式で送出

 

C

C4S暗号化方式で送出

 

A

AES暗号化方式で送出

 

×

集信側で文字化け

*1

:

C4SとAESを共存できるのは、配信側ホストがHULFT Ver.8.4以降の場合です。