AES暗号使用時のHUB同報の制限

HULFT Ver.8.4以降、AES暗号の処理方式の変更に従い、HUB同報の転送速度が低下する場合があります。

転送速度が低下する条件は、以下の通りです。

  • HULFT-HUB Server Ver.3.9.0以降

  • AES暗号を使用してHUB同報で転送

  • 配信側クライアントがVer.8.4.0以降

  • 集信側クライアントにVer.8.4.0以降が含まれている

 

転送速度を低下させないためには、下記のいずれかを実施してください。

  • 「転送区分」を“HUB経由HULFT同報”に変更する。(*1)

  • 「蓄積条件」を“蓄積後に送出する”に変更する。

  • 同報ではなく1対1の転送に変更する。

 

各回避策のメリットとデメリットは以下の通りです。

表5.6 各回避策のメリットとデメリット

回避策

メリット

デメリット

「転送区分」を“HUB経由HULFT同報”に変更(*1)

  • 転送速度は低下しない。

  • 1対1の転送になるため、HULFT-HUB Serverの負荷を軽減させることが出来る。

  • 配信側クライアントに集信側クライアントの詳細ホスト情報が未設定の場合、未設定分の詳細ホスト情報を追加する必要がある。

  • 転送グループ情報の設定を変更する必要がある。

「蓄積条件」を“蓄積後に送出する”に変更

  • 転送速度は低下しない。

  • 1対1の転送になるため、HULFT-HUB Serverの負荷を軽減させることが出来る。

  • HULFT側の設定変更が不要。

  • ディスクに書き込みが行われるため、DMZ上では情報漏洩リスクが増加する。

  • ディスクI/Oを伴うため、ディスク容量や性能によりI/Oエラーや処理遅延が発生する可能性がある。

同報ではなく1対1の転送に変更

  • 転送速度は低下しない。

  • 1対1の転送になるため、HULFT-HUB Serverの負荷を軽減させることが出来る。

  • 個々のファイルIDを用意する必要がある。

  • 転送の数だけ配信要求を発行する必要がある。

*1

:

配信側クライアントに「通知ホスト名」を設定している場合、「「転送区分」を“HUB経由HULFT同報”に変更する。」は利用できません。

「「蓄積条件」を“蓄積後に送出する”に変更する。」または「同報ではなく1対1の転送に変更する。」を利用してください。