システムの特徴

HULFT-HUBには、以下のような特徴があります。

(1) クライアントの集中監視

企業内・企業外に分散したHULFTの管理情報をHULFT-HUB Server上で管理することにより、個々のHULFTのデータ転送を制御し、障害の確認や、設定、変更、監視等を1個所で集中的に管理できます。

プラットフォーム、接続形態を意識することなく、HULFT-HUBシステム上のすべてのホストの設定情報を共有できます。

他社のサーバやクライアントなど、自分が管理していないホストに対して、システム管理情報や履歴情報へのアクセスを抑止しつつ転送を中継することも可能です。

(2) 業務システム連携

HULFT-HUBでは、従来のHULFTでの転送定義方法と異なり、業務や部署といったグループごとにデータ転送の定義を設定できます。

(3) 充実した運用管理機能

HULFT-HUBでは、HULFT-HUB Serverを経由したデータ転送やクライアントとのアクセスなどの履歴情報をHULFT-HUB Server内に残します。データ転送中に障害が発生した際には、障害個所を容易に特定でき、運用管理者の日々の管理の負担を軽減できます。

(4) HULFTの機能を継承

HULFT-HUBは、HULFTが現在まで培ってきた機能を継承し、運用管理機能をそのまま利用できます。

(5) 操作性の向上

HULFT-HUB Serverで集中管理しているクライアントを、HULFT-HUB ManagerのGUI インタフェースを使って容易に操作できます。

(6) 洗練されたヒューマンインタフェース

HULFT-HUB Managerでは、従来のHULFT Managerの機能を継承しつつ、さらにGUIの強化を図りました。プラットフォームの違いを意識せず、集配信の流れを操作できます。また、HULFT-HUBで管理するシステムの全体像はグラフィカルに画面に表示されますので、システムの構成や状態を容易に確認できます。

(7) セキュリティの強化

HULFT-HUB ManagerからHULFT-HUB Serverに接続するときの使用権限をユーザ単位に設定できます。またHULFT-HUB Serverが管理するクライアントの管理情報については、業務単位あるいはユーザ単位にセキュリティを設定できます。これにより、HULFT-HUB Serverに登録されている情報の保護が可能です。

(8) 高信頼性

HULFT-HUB Serverは、クラスタソフトウェアとの連携に加え、独自の代替機能によってシステム全体の信頼性をさらに強化します。

 

(9) 非同期のファイル転送

クライアントから送られてきた転送データを、HULFT-HUB Serverに一時的に蓄積することで、各クライアント間の稼動時間差を吸収します。これにより、ファイル転送時の非同期を実現します。

(10) 作業の自動化

HULFT-HUB Serverで行う複数のジョブ(データ転送や削除など)を一連の作業として登録することで、その作業を自動で実行できます。ファイルの蓄積や特定時刻の到来などが契機となって、一連の作業が実行されます。これにより、定例業務の運用やエラー発生時のリカバリなどを自動で実行できます。

(11) 動作言語の選択

画面の表示やメッセージの出力に使用する言語を以下から選択できます。

  • 日本語
  • 英語

動作言語を変更すると、以下の内容が影響を受けます。

HULFT-HUB Server

  • トレースログ
  • ユーティリティの出力

HULFT-HUB Manager

  • GUIの表示
  • メッセージ
  • CSV出力のヘッダ