コード変換について

経路設定が以下のいずれかの場合、HULFT-HUB Serverと集信側クライアントとで、「漢字コード種」と「JIS年度」の設定がすべて一致していないと、配信側変換はできません。

  • 自動配置-HUB同報
  • 手動配置

その場合は集信側変換を指定してください。

図6.1 配信側変換できる例とできない例

= 備考 =
  • HULFT-HUB Managerの転送情報画面で転送情報を作成する場合、上記の条件では配信側変換を指定できません。

    HUB同報の場合、配信側変換を指定して経路設定を行うと、配信側変換のHUB経由HULFT同報、または集信側変換のHUB同報に変更されます。

    手動配置の場合、配信側変換を指定していると適用時にエラーになります。

  • HULFT-HUB Managerの管理情報収集配布、またはHULFT-HUB Serverの管理情報バッチ登録ユーティリティ(utlhubiupdt)を使用して、上記の条件で配信側変換を指定した場合、ファイル転送時にコード変換が適切に行われません。

  • HULFT for Mainframe(ACOS版)で配信を行う場合は以下のいずれかの設定で転送し、転送後に対象ファイルのコード変換を行ってください。
    • 「転送タイプ」が“BINARY”

    • 「コード変換」が“無変換”

  • HULFT-HUB Serverの「漢字コード種」と「JIS年度」は、サーバのシステム動作環境設定で指定します。

    クライアントの「漢字コード種」と「JIS年度」は、管理元サーバの収容クライアント情報で指定します。

UTF-8機種依存文字の変換

以下の各文字をUTF-8に変換する場合、配信側変換か集信側変換かに関係なく、集信側ホストによって変換結果が異なります。

表6.1 UTF-8機種依存文字の変換

変換前の文字

集信側ホスト

Windows/IBMi/zOS

UNIX/Linux

変換後の文字

(Microsoft準拠)

変換後の文字

(Unicode Consortium準拠)

文字 文字コード 文字

文字

コード

文字

文字

コード

SHIFT-JIS EUC-JP

IBM

漢字

JEF KEIS NEC

0x8160

0xA1C1

0xA3A1

0xA1C1

0xA1C1

0x4FC1

(U+FF5E)

0xEFBD9E

(U+301C)

0xE3809C

0x8161

0xA1C2

0x447C

0xA1C2

0xA1C2

0x4FC2

(U+2225)

0xE288A5

(U+2016)

0xE28096

0x817C

0xA1DD

0x4260

0xA1DD

0xA1DD

0x4F5A

(U+FF0D)

0xEFBC8D

(U+2212)

0xE28892

0x8191

0xA1F1

0x434A

0xA1F1

0xA1F1

0x4F76

(U+FFE0)

0xEFBFA0

¢

(U+00A2)

0xC2A2

0x8192

0xA1F2

0x424A

(*1)

0xA1F2

(*1)

0xA1F2

(*1)

0x4F77

(*1)

(U+FFE1)

0xEFBFA1

£

(U+00A3)

0xC2A3

0x81CA

0xA2CC

0x425F

(*1)

0xA2CC

(*1)

0xA2CC

(*1)

(*2)

(U+FFE2)

0xEFBFA2

¬

(U+00AC)

0xC2AC

*1 :

常にMicrosoft準拠の文字に変換されます。

Unicode Consortium準拠の文字には、EBCDICの1バイト文字が対応しています。

*2 :

Microsoft準拠の文字(U+FFE2)に対応する文字はありません。

Unicode Consortium準拠の文字には、EBCDICの1バイト文字が対応しています。

 

そのため、経路設定が「自動配置 - HUB同報」または「手動配置」の場合、HULFT-HUB Serverと集信側クライアントの「漢字コード種」が“UTF-8”で一致していても「ホスト種」が異なると、配信側変換では上表の文字は期待した文字に変換されません。

配信ファイルに上表の文字が含まれる場合は集信側変換を指定してください。

図6.2 「∥」を変換する例