中継

(1) 自動再配信機能の有効範囲

自動再配信機能とは、以下の場合に配信側が自動的に再配信を行う機能です。本機能はHULFT Ver.6以降のクライアントでサポートされています。

a) 通信エラーにより、対象のエラーコードの事象となった場合

対象のエラーコードの詳細は、各クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

b) 集信側クライアントでフェイルオーバが発生した場合

集信側クライアントの環境が「HULFT クラスタ対応版」の場合のみです。

 

HULFT-HUB Serverを経由するファイル転送では、配信側クライアントと管理元サーバ間のコネクションで、上記a) に該当する事象が発生したときのみ、自動再配信を行います。管理元サーバとコネクション確立した後に発生したHULFT-HUB Server間のエラーや集信側クライアントでエラーとなった場合、自動再配信は行われません。

(2) 自動再集信機能の有効範囲

自動再集信機能とは、集信側クライアントの環境が「HULFT クラスタ対応版」の場合に有効となる機能です。

転送中にフェイルオーバが発生した際に、配信側のクライアントに対して特定のエラーコードを通知することにより、配信側で自動再配信を行わせることで、フェイルオーバ後に再度集信を行うことが可能となります。

HULFT-HUB Serverを経由する転送中に集信側の「HULFT クラスタ対応版」でフェイルオーバが発生した場合、中継転送、同報転送でフェイルオーバ後の動作が異なります。

中継転送の場合

配信側クライアントに、自動再配信を行わせる特定のコードが送られます。

配信側クライアントが自動再配信するかどうかは、配信側クライアントのバージョン、システム動作環境設定により異なります。詳細は「HULFT UNIX/Linux クラスタ対応 マニュアル」を参照してください。

また、自動再配信が発生した時点で集信側クライアントでフェイルオーバが完了していない場合、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定に従って接続リトライが行われます。

同報転送の場合

配信側クライアントに、HULFT-HUB Serverエラーが通知されます。

配信側クライアントからの自動再配信は行われません。