前提条件
暗号化機能を使用してファイル転送を行うとき、HULFT-HUB Serverで中継する場合と蓄積する場合の前提条件は以下のとおりです。
中継の場合
配信側クライアントと集信側クライアントに、同じ暗号化方式に対応した「HULFT暗号オプション」が導入され、暗号化機能を使用するように設定されている必要があります。
中継の場合、以下の条件がすべて成立するときはHULFT-HUB Serverにも同じ暗号化方式に対応した「HULFT-HUB Server 暗号オプション」が必要です。
- 配信側クライアントがHULFT Ver.8以降
- 集信側クライアントがHULFT Ver.8未満
- 配信側クライアント上に登録されている集信側クライアントの詳細ホスト情報で「HULFT7通信モード」が“無効”
蓄積の場合
配信側クライアントに導入された「HULFT暗号オプション」と、蓄積を行うHULFT-HUB Serverに導入された「HULFT-HUB Server暗号オプション」が、同じ暗号化方式に対応している必要があります。
また、集信側クライアントに導入された「HULFT暗号オプション」と、蓄積を行うHULFT-HUB Serverに導入された「HULFT-HUB Server暗号オプション」が、同じ暗号化方式に対応している必要があります。
配信側クライアントと集信側クライアントで対応している暗号化方式が異なる場合、HULFT-HUB Serverが送出時に集信側クライアントに合わせてデータを再暗号化します。
送出時に再暗号化が可能なのは、配信側クライアントと集信側クライアントがいずれもHULFT Ver.7.1.0以降の場合です。
HULFT Ver.7.1.0未満を含む場合の制限については、「HULFT-HUB 新機能・非互換説明書」を参照してください。
クライアントに「HULFT 暗号オプション」が導入されていない場合
以下の場合は、HULFT-HUB Serverに「HULFT-HUB Server 暗号オプション」が導入されていても、「C4S」または「AES」による暗号化ではなく、従来どおりのHULFTの暗号ロジックにて転送データの暗号化/復号化処理を行います。
- HULFTクライアントに「HULFT 暗号オプション」が導入されていない
- HULFTクライアントが「HULFT 暗号オプション」に対応していないバージョンである
- HULFTクライアントが「HULFT 暗号オプション」に対応していない機種である
暗号化方式の不整合によるエラー
暗号オプションが導入されているHULFT-HUB Serverや導入されていないHULFT-HUB Serverおよびクライアントとの間で暗号化方式の不整合が発生した場合、送出処理や蓄積処理においてエラーになることがあります。