HULFT-HUB Server暗号オプションの使用

クライアント側で「HULFT 暗号オプション」を使用する場合には、HULFT-HUB Serverにも同じ暗号に対応した「HULFT-HUB Server 暗号オプション」を導入する必要があります。

(1) 表示されていないサーバの蓄積

HULFT-HUBシステムでは転送情報と経路情報によって転送が行われます。このとき、接続エラーなどが発生すると、転送マップに表示されていないサーバ(非表示サーバ)へ転送データが蓄積される可能性があります。

転送定義および非表示サーバの蓄積環境設定が以下の条件を満たすとき、転送で異常が発生すると「HULFT-HUB Server 暗号オプション」を使用した蓄積処理が異常終了します。

転送定義

圧縮方式

:  “横圧縮”、“縦横圧縮”、または“DEFLATE圧縮”

暗号キー

: 任意の値

非表示サーバの蓄積環境設定

蓄積条件

:   “転送と蓄積を同時に行う”

継続条件

: “異常発生時に転送と蓄積を継続する”または“転送異常発生時に蓄積を継続する”

= 備考 =

転送情報、経路設定、蓄積環境設定に関しては、HULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。

 

蓄積が異常終了する場合を、例を使って説明します。

前提条件

構成図

構成図でクライアント1、サーバA、サーバB、サーバC、およびクライアント2が以下のように接続されている。

図5.2 構成図

転送マップ

転送マップが以下のように定義されている。

図5.3 転送マップ

サーバの状態

サーバC上のHUBデーモン群が未起動

転送時の動作

1. サーバBからサーバCへのデータ転送の際、ネットワーク接続に失敗するため転送異常となります。

2. サーバBの蓄積環境設定に従って蓄積を継続しようとします。

このとき、データが「HULFT 暗号オプション」により暗号化され、同時に圧縮されている場合は、蓄積処理がエラーとなり、転送も蓄積も異常終了となります。

図5.4 転送異常が発生した場合の蓄積

= 備考 =

実際の転送ルートは、経路設定に依存します。経路設定に関してはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。