管理外サーバの挿入

管理外のHULFT-HUBシステムにあるクライアントとファイル転送を行う場合は、そのクライアントを収容しているサーバを、管理外サーバとしてHULFT-HUB Managerで管理画面の構成図に挿入します。

管理外サーバの挿入は、管理対象のサーバの登録方法と同様です。詳細は、「サーバの挿入」を参照してください。

(1) サーバの登録を行う

本例では、管理外サーバとして、QRS工場のサーバであるQRSSRVを登録します。

表3.22 [サーバ登録]ダイアログの設定内容

項目

設定値

説明

ホスト名

QRSSRV

サーバのホスト名を設定します。

表示名

QRS工場サーバ

HULFT-HUB Manager上で表示されるサーバの名称です。

ポートNo.

40000

接続するサーバのHULFTのポート番号です。

管理外

チェックする

管理外サーバとして登録する場合にチェックします。

HUB通過時の転送元ホスト名

通過サーバーに見せる

管理外サーバに転送するとき、この管理外サーバに対する境界サーバのホスト名を配信側ホストとして通知します。

 

ABC商事東京本社のサーバTKYSRVとの間に接続線を引くと、QRSSRVがTKYSRVに隣接する管理外サーバとして登録されます。

図3.94 QRSSRVを追加

= 備考 =

QRSSRVは管理外サーバなので緑色のアイコンで表示されます。

QRS工場のHULFT-HUBシステムでは、TKYSRVを管理外サーバとして登録し、QRSSRVとの間に接続線を引いてください。

(2) 経路情報を設定する

隣接しあうTKYSRVとQRSSRVの2台のサーバに経路情報を設定します。

サーバ(TKYSRV)側の設定方法

QRSSRVはQRS工場のサーバであり、ABC商事側で設定することはできませんが、TKYSRVにQRSSRVを隣接するサーバとして登録する必要があります。

1. 構成リストまたは構成図上でTKYSRVのサーバをダブルクリックします。

管理画面の設定パネルエリアに、TKYSRVのシステム動作環境設定が表示されます。[経路設定]パネルをクリックします。

2. QRSSRVを隣接サーバとして登録するため、各項目に必要事項を入力します。

表3.23 QRS工場への経路の設定内容

項目

設定値

説明

ネットワーク

アドレス

10.223.23.0/24

到達目標(QRS工場)のネットワークを“ネットワークアドレス/ネットマスク”の形式で指定します。

優先度

1

経路を決定するための優先度を指定します。

数値が小さい方が優先されます。

サーバ

QRSSRV

(一覧から選択)

到達目標のネットワークに到達するために接続するサーバを指定します。

その他の項目

デフォルト値

必須項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

= 備考 =

優先度は、数値が小さい方が優先されます。

図3.95 [経路設定]パネル

<追加>ボタンをクリックすると、QRSSRVの経路情報は先に登録されたTKYSRVへの経路情報の下に追加されます。

3. ツールバーの<設定(保存・更新)>ボタンをクリックし、内容を記録します。

サーバ(QRSSRV)側の設定方法

QRSSRVは、ABC商事側から経路情報を設定することはできません。ABC商事側とファイル転送を行うにあたって、QRS工場側で、QRSSRVの経路情報に、TKYSRVを隣接サーバとして登録を行ってください。

表3.24 ABC商事(東京本社)への経路の設定内容

項目

設定値

説明

ネットワーク

アドレス

172.17.20.0/24

到達目標(ABC商事 東京本社)のネットワークを“ネットワークアドレス/ネットマスク”の形式で指定します。

優先度

1

経路を決定するための優先度を指定します。

数値が小さい方が優先されます。

サーバ

TKYSRV

(一覧から選択)

到達目標のネットワークに到達するために接続するサーバを指定します。

その他の項目

デフォルト値

必須項目以外、未記入時は初期値が採用されます。