クライアントの挿入

(1) クライアント挿入手順

HULFT-HUB Serverで管理するクライアントを登録してみましょう。

ここでは、博多営業所内のサーバ(HKTSRV)が管理するクライアントとして、Windows版のHULFT Ver.7(HKT01WIN)を追加する例を示します。

クライアントを挿入する操作は、管理画面の構成リスト(下画面内1))、または構成図(下画面内3))から行います。

1. HULFT-HUB Managerのログインが成功すると、管理画面が開きます。

図3.9 管理画面

管理画面の左側(図3.9 内1))に、構成リストが表示されます。HULFT-HUBシステムで管理するHULFT-HUB Serverやクライアントの階層構造が表示されます。

右側(図3.9 内2))は、設定パネルエリアです。HULFT-HUBシステムの構成や個々のホストの管理情報をタブ形式で表示し、参照・更新できます。

初期状態では、設定パネルエリアに構成図(図3.9 内3))が表示されます。構成図では、HULFT-HUBシステムのネットワークの構成をグラフィカルに確認できます。

2. 構成リストまたは構成図で、HKTSRVのサーバを選択し、次のいずれかの操作をすると、[クライアント登録(新規登録)]ダイアログが開きます。

  • [挿入]メニューから[クライアント新規]をクリックします

  • ツールバーの<クライアント挿入>ボタンをクリックします

  • 構成リストや構成図上で右クリックし、コンテキストメニューから[挿入]-[クライアント新規]をクリックします

3. HKT01WINをクライアントとして追加します。

各項目に、HKT01WINの内容を入力し、<登録>ボタンをクリックします。

図3.10 [クライアント登録(新規登録)]ダイアログ(HKT01WINの登録)

表3.3 [クライアント登録]ダイアログの設定内容

項目

設定値

説明

ホスト名

HKT01WIN

ネットワークで識別できるクライアントのホスト名を指定します。

表示名

博多営業所クライアント1

HULFT-HUB Manager上で表示される名前です。

ホスト種

WindowsNT

クライアントのハードウェアの種別を選択します。

製品種別

HULFT8

クライアントのHULFTの種類を選択します。

漢字コード種

SHIFT-JIS

クライアントが使用する漢字コードを選択します。

集信ポートNo.

30000

クライアントが使用する集信ポートNo.を指定します。

要求受付ポートNo.

31000

クライアントが使用する要求受付ポートNo.を指定します。

= 備考 =
  • クライアントで、パスワードチェック機能を利用している場合は、同じように、ユーザ名とパスワードを設定してください。
  • サービス名は、同一ホスト内に登録したHULFT以外のHULFTまたはHULFT-HUB Serverが起動している場合の識別に使用します。同一ホスト内で起動しているのが登録したHULFTだけの場合は設定不要です。
  • その他の項目は、すべてそのままにしておきます。

4. クライアントを登録する開始メッセージが表示されます。<はい>をクリックします。

5. クライアントの挿入が完了すると、管理画面に戻ります。

構成リストにはHULFT-HUB ServerであるHKTSRVの配下にHKT01WINのクライアントが挿入されます。また、構成図にはHKT01WINのアイコンが挿入され、HKTSRVのアイコンと線で結ばれて表示されます。

HULFT-HUB Serverの管理下になったクライアントを「収容クライアント」と呼びます。

図3.11 クライアント(HKT01WIN)の挿入結果

= 備考 =

HULFT-HUB Managerでは、ここで説明したクライアントの登録方法のほか、収容クライアントの「詳細ホスト情報」から抽出されたホストの一覧から、目的のクライアントを選択して登録する方法もあります。また、ホスト情報を記述したCSV形式のファイルをインポートして、複数のクライアントを一括して登録することもできます。

(2) クライアントの挿入に失敗した場合の対処

次のような場合、管理情報取得失敗を示すメッセージが表示され、正しく登録できません。

  • 登録しようとしたホスト種や製品情報など、入力した情報が正しくない
  • 指定したユーザ名、パスワードが正しくない
  • クライアントにHULFTが導入されていない
  • クライアントにManager 接続オプションが導入されていない
  • クライアントの要求受付プログラムが起動していない

図3.12 管理情報取得失敗時のメッセージ

このメッセージに対して、<はい>をクリックすると、HULFT-HUB Managerの構成リストと構成図には、クライアントが挿入されます。ただし、クライアント側の管理情報は、取得できないため、HULFT-HUB Serverからこのクライアントの監視や管理はできません。接続失敗の原因を解決した後に、管理画面の[運用支援]メニューから[管理情報取得]をクリックし、クライアント側の管理情報を手動で取得してください。

<いいえ>をクリックすると、クライアントは挿入されません。

= 備考 =

クライアントとの接続に失敗した場合、HULFT-HUB Server側のトレースファイル内にエラー原因を示すメッセージが格納されます。より詳細な情報が必要な場合は、トレースファイルを確認してください。トレースファイルについては「HULFT-HUB Serverマニュアル」を参照してください。

(3) クライアントの登録後に、HULFTのホスト種や製品情報が変更された場合の対処

HULFT-HUB Serverでは、クライアントのHULFTへ接続する度に、ホスト種および製品情報の指定内容と接続先の環境を照らし合わせ、相違がないかどうかをチェックしています。

したがって、例えば、クライアントの登録を終えた後にHULFTをレベルアップまたはリビジョンアップした場合は、HULFT-HUB Serverが管理する情報との不一致が検知され、HULFT-HUB Managerの画面に「(2) クライアントの挿入に失敗した場合の対処」に示したエラーメッセージが表示されます。

この場合にも、HULFT-HUB Manager管理画面の[運用支援]メニューから[管理情報取得]をクリックし、クライアント側のシステム管理情報を手動で取得してください。