ジョブフローの作成

ジョブフローの作成は、蓄積ポイントとなる博多営業所サーバ(HKTSRV)で行います。転送マップでHKTSRVのアイコンを選択し、[システム管理]メニューから[ジョブフロー一覧]をクリックすると、ジョブフロー一覧画面が表示されます。この画面でコンテキストメニューを開き、[新規作成]をクリックするとジョブフロー作成画面が表示されます。

運用例で使用するジョブフロー(SUCCESS10、FAILURE10)は、次の手順で作成します。

(1) ジョブフローID:SUCCESS10の作成

a) ジョブフローIDを入力する。

ジョブフローID :SUCCESS10

b) ジョブフロー図を作成する。

1. ジョブフロー種別に「イベント待ち(蓄積待ち)起動」を選択します。

2. アイコンボックスから、ドラッグ&ドロップで下図のとおりアイコンを配置し、各アイコンを接続します。

なお、ジョブステップIDはアイコンを配置する際に自動で採番されます。

図3.266 ジョブフロー図の作成(SUCCESS10)

c) ジョブステップの定義を行う。

作成したジョブフローの各ジョブステップの定義を行います。

1. 「開始系:蓄積待ち」ジョブステップの定義

ジョブステップ(STA0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.79 STA0001の設定内容(SUCCESS10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

STA0001

ジョブステップIDを設定します。アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

蓄積後、すぐにジョブフローを実行

蓄積後、どのタイミングでジョブフローを実行するのかを設定します。

指定方法

任意指定

次のどちらかを選択します。

  • 任意指定

    特定のファイルの蓄積が完了した場合のみジョブフローを動作させる

  • 動的指定

    蓄積ファイルを特定しない

蓄積ファイル選択

次の2ファイルを指定

<<1ファイル目>>

ホスト名:HKT01WIN

サービス名:省略

ファイルID:SMPL12

 

<<2ファイル目>>

ホスト名:HKT02UNX

サービス名:省略

ファイルID:SMPL13

指定した蓄積が完了した場合のみジョブフローを動作させます。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.267 STA0001の設定内容(SUCCESS10)

2. 「実行系:ユーザJOB」ジョブステップの定義

ジョブステップ(JOB0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.80 JOB0001の設定内容(SUCCESS10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

JOB0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

即時実行

ジョブステップの実行時、どのタイミングで指定ジョブを実行するのかを設定します。

ユーザジョブ設定

/user/sh/SUCCESS10.sh

ジョブ設定情報です。

実行したいジョブを指定します。

ジョブ戻り値

(正常値)

0

ジョブ設定情報です。

正常値とみなす戻り値を指定します。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.268 JOB0001の設定内容(SUCCESS10)

3. 「実行系:蓄積ファイル送出」ジョブステップの定義

ジョブステップ(JCS0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.81 JCS0001の設定内容(SUCCESS10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

JCS0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

即時実行

ジョブステップの実行時、どのタイミングで指定ジョブを実行するのかを設定します。

蓄積待ちのジョブID

STA0001

蓄積待ちのジョブステップを指定します。

送出先

次の2個所を指定

<<1個所目>>

ホスト名:HKT01WIN

サービス名:省略

ファイル名:SMPL12

送出先:TKY12WIN

 

<<2個所目>>

ホスト名:HKT02UNX

サービス名:省略

ファイル名:SMPL13

送出先:TKY12WIN

蓄積待ちジョブステップの[指定方法]に[動的指定]を指定した場合は「全宛先」に固定となります。

一方、[任意指定]を指定した場合は、次のどちらかを選択できます。

  • 設定されている送出先のどれか1個所
  • 全宛先

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.269 JCS0001の設定内容(SUCCESS10)

4. 「実行系:蓄積ファイル削除」ジョブステップの定義

ジョブステップ(JCD0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.82 JCD0001の設定内容(SUCCESS10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

JCD0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

即時実行

ジョブステップの実行時、どのタイミングで指定ジョブを実行するのかを設定します。

蓄積待ちのジョブID

STA0001

蓄積待ちのジョブステップを指定します。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.270 JCD0001の設定内容(SUCCESS10)

5. 「終了系:終了」ジョブステップの定義

ジョブステップ(END0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。なお、ジョブステップ(END0002、END0003、END0004)も同様です。

表3.83 END0001の設定内容(SUCCESS10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

END0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

完了コード

直前ジョブの

完了コード

ジョブフローの完了コードを指定します。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.271 END0001の設定内容(SUCCESS10)

6. ジョブフローの保存

ツールボックスの[保存]をクリックし、ジョブフローを保存します。

(2) ジョブフローID:FAILURE10の作成

a) ジョブフローIDを入力する。

ジョブフローID :FAILURE10

b) ジョブフロー図を作成する。

1. ジョブフロー種別に「イベント待ち(蓄積待ち)起動」を選択します。

2. アイコンボックスからドラッグ&ドロップで下図のとおりアイコンを配置し、各アイコンを接続します。

なお、ジョブステップIDはアイコンを配置する際に自動で採番されます。

図3.272 ジョブフロー図(FAILURE10)

 

c) ジョブステップの定義を行う。

作成したジョブフローの各ジョブステップの定義を行います。

1. 「開始系:蓄積待ち」ジョブステップの定義

ジョブステップ(STA0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.84 STA0001の設定内容(FAILURE10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

STA0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

蓄積後、すぐにジョブフローを実行

蓄積後、どのタイミングでジョブフローを実行するのかを設定します。

指定方法

動的指定

次のどちらかを選択します。

  • 任意指定

    特定のファイルの蓄積が完了した場合のみジョブフローを動作させる

  • 動的指定

    蓄積ファイルを特定しない

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.273 STA0001の設定内容(FAILURE10)

2. 「実行系:ユーザJOB」ジョブステップの定義

ジョブステップ(JOB0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。

表3.85 JOB0001の設定内容(FAILURE10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

JOB0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

開始タイミング

即時実行

ジョブステップの実行時、どのタイミングで指定ジョブを実行するのかを設定します。

ユーザジョブ設定

/user/sh/FAILURE10.sh

ジョブ設定情報です。

実行したいジョブを指定します。

ジョブ戻り値

(正常値)

0

ジョブ設定情報です。

正常値とみなす戻り値を指定します。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.274 JOB0001の設定内容(FAILURE10)

3. 「終了系:終了」ジョブステップの定義

ジョブステップ(END0001)をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示されます。各項目に必要事項を入力します。

ここでは、次に示す表のとおりに入力します。なお、ジョブステップ(END0002)も同様です。

表3.86 END0001の設定内容(FAILURE10)

項目

設定値

説明

ジョブステップID

END0001

ジョブステップIDを設定します。

アイコンをドラッグ&ドロップで配置した場合は自動で採番されます。

完了コード

直前ジョブの

完了コード

ジョブフローの完了コードを指定します。

その他の項目

デフォルト値

必要項目以外、未記入時は初期値が採用されます。

図3.275 END0001の設定内容(FAILURE10)

4. ジョブフローの保存

ツールボックスの[保存]をクリックし、ジョブフローを保存します。