データ検証機能
HULFT Ver.7以降では、集信側が受信した集信ファイルのデータに対し、配信側から転送されたデータと一致しているかどうかを検証できます。この機能によって、転送途中に何らかの理由によってデータに異常が発生した場合、集信側で検知できます。データ検証の詳細は、HULFT Ver.7以降の「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
HULFT-HUBでも、配信側クライアントと集信側クライアントがどちらもHULFT Ver.7以降の場合、HULFT-HUB Serverを経由するファイル転送について、データ検証機能を適用できます。
(1) データ検証の設定
集信側クライアントの転送定義に、目的の集信ファイルに対応する集信管理情報にデータ検証の設定をします。同報配信する運用では、各集信側クライアントでそれぞれデータ検証の有無を設定してください。
HULFT-HUBの蓄積機能を利用する運用で、集信側クライアントでデータ検証を行うには、転送データを蓄積するすべてのサーバでデータ検証を行う設定にする必要があります。
設定方法については、HULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。
(2) 転送経路の切断に備えるために必要な設定
ファイル転送の経路に複数のHULFT-HUB Serverを配置している構成では、ネットワークの障害などによって、ユーザの意図とは異なる経路で転送が行われる場合があります。
このような場合に備え、HULFT-HUBの蓄積機能を利用した運用では、転送経路に配置したすべてのHULFT-HUB Serverに対して、蓄積設定にデータ検証の設定をしてください。ネットワークの障害発生時やサーバのメンテナンスの際でも、HULFT-HUBが選択した迂回路にあるHULFT-HUB Serverを経由してデータ検証が実行されます。

図2.103 転送経路の切断に備えたデータ検証の設定