無通信監視
TCP/IP通信の場合、コネクションが確立された後の通信処理中に、ネットワーク障害等の理由でパケットが紛失してしまうことがあります。TCP/IPがそれを感知しない限り、HULFT-HUBもそれを検知できず待ち状態となってしまいます。この待ち時間の制限として無通信を監視するタイマを設定することができます。
(1) HULFT-HUB Manager要求処理の無通信監視
HULFT-HUB ManagerからHULFT-HUB Server上の各種管理情報を参照したり、転送状況を確認したりする場合、管理コネクションによって対象のHULFT-HUB Serverと接続します。
このとき、以下のとおり、無通信の監視を行っています。

図2.86 HULFT-HUB Manager要求処理の無通信監視
HULFT-HUB Managerシステム動作環境設定のソケットリードタイムアウトは、ログインユーザ単位に設定できます。
設定方法の詳細はHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。
1. 管理コネクションの無通信監視
HULFT-HUB ManagerからHULFT-HUB Serverと接続する管理コネクション中では、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- HULFT-HUB Managerで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
(2) ファイル転送の無通信監視
HULFT-HUB Managerから配信側クライアントに対して配信要求発行依頼を行った場合、管理コネクションおよびファイル転送コネクションを利用して通信を行います。以下に説明するとおり、コネクションごとに、無通信の監視を行っています。
配信要求による単一配信の例
以下の転送における無通信監視を下図で説明します。
-
クライアント「HOST1」からクライアント「HOST2」へのファイル転送

図2.87 ファイル転送時の無通信監視(配信要求による単一配信)
- 無通信監視タイマ
-
- a
-
: HULFT-HUB Managerシステム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト」
- b
-
: HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」
- c
-
: 配信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
- d
-
: 集信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
クライアントの無通信監視タイマは、機種によって設定個所が異なります。詳細は各クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
1. 管理コネクションの無通信監視
HULFT-HUB Managerから配信側クライアントに対して配信要求発行指示を行う管理コネクション中では、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 1-1 HULFT-HUB Manager - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- HULFT-HUB Managerで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- 1-2 HULFT-HUB Server - 配信側クライアント間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: b
- 配信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
2. ファイル転送コネクションの無通信監視
配信側クライアントから集信側クライアントに対して配信を行うファイル転送コネクション中では、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 2-1 配信側クライアント - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- 配信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d(※)
- 2-2 HULFT-HUB Server - 集信側クライアント間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c(※)
- 集信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d
(※)について、クライアントのバージョンがVer.5の場合、b(HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」)を使用します。
送信要求による単一配信の例
以下の転送における無通信監視を下図で説明します。
-
クライアント「HOST1」からクライアント「HOST2」へのファイル転送

図2.88 ファイル転送時の無通信監視(送信要求による単一配信)
- 無通信監視タイマ
-
- a
-
: HULFT-HUB Managerシステム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト」
- b
-
: HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」
- c
-
: 配信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
- d
-
: 集信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
クライアントの無通信監視タイマは、機種によって設定個所が異なります。詳細は各クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
1. 管理コネクションの無通信監視
HULFT-HUB Managerから集信側クライアントに対して送信要求発行指示を行う管理コネクションでは、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 1-1 HULFT-HUB Manager - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- HULFT-HUB Managerで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- 1-2 HULFT-HUB Server - 集信側クライアント間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: b
- 集信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d
2. 要求受付コネクションの無通信監視
集信側クライアントから配信側クライアントに対して送信要求を発行する要求受付コネクションでは、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 2-1 集信側クライアント - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- 集信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: b
- 2-2 HULFT-HUB Server - 配信側クライアント間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: b
- 配信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
3. ファイル転送コネクションの無通信監視
配信側クライアントから集信側クライアントに対して配信を行うファイル転送コネクションでは、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 3-1 配信側クライアント - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- 配信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d(※)
- 3-2 HULFT-HUB Server - 集信側クライアント間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c(※)
- 集信側クライアントで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d
(※)について、クライアントのバージョンがVer.5の場合、b(HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」)を使用します。
配信要求による同報配信の例
以下の転送における無通信監視を下図で説明します。
-
クライアント「HOST1」からクライアント「HOST2」および「HOST3」へのファイル転送
-
「HOST2」のソケットリードタイムアウト値>「HOST3」のソケットリードタイムアウト値

図2.89 ファイル転送時の無通信監視(配信要求による同報配信)
- 無通信監視タイマ
-
- a
-
: HULFT-HUB Manager動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト」
- b
-
: HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」
- c
-
: 配信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
- d1
-
: 集信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
- d2
-
: 集信側クライアント システム動作環境設定の「ソケットリードタイムアウト(ソケット通信タイムアウト)」
クライアントの無通信監視タイマは、機種によって設定個所が異なります。詳細は各クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
1. 管理コネクションの無通信監視
HULFT-HUB Managerから配信側クライアントに対して配信要求発行指示を行う管理コネクションでは、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 1-1 HULFT-HUB Manager - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- HULFT-HUB Managerで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: a
- 1-2 HULFT-HUB Server - 「HOST1」間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: b
- 「HOST1」で無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
2. ファイル転送コネクションの無通信監視
配信側クライアントから集信側クライアントに対して配信を行うファイル転送コネクションでは、以下の値を使用して無通信監視を行います。
- 2-1 配信側クライアント「HOST1」 - HULFT-HUB Server間のコネクション
-
- 「HOST1」で無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d1(※)
(集信側のすべてのクライアントの「ソケットリードタイムアウト」の中で一番大きい値を使用します。)
- 2-2 HULFT-HUB Server - 集信側クライアント「HOST2」間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
- 「HOST2」で無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d1(※)
- 2-3 HULFT-HUB Server - 集信側クライアント「HOST3」間のコネクション
-
- HULFT-HUB Serverで無通信タイムアウトが発生する場合
-
: c
- 「HOST3」で無通信タイムアウトが発生する場合
-
: d2(※)
(※)について、クライアントのバージョンがVer.5の場合、b(HULFT-HUB Serverシステム動作環境設定の「ソケット通信応答待ち時間」)を使用します。