業務グループ権限管理機能
ユーザやクライアントを、同じ業務や同じ部門といった特定のグループ単位にまとめて管理できます。このまとまりをHULFT-HUBでは「業務グループ」と呼びます。業務グループでは、所属クライアントの管理情報や履歴に対してアクセス権限を設定できます。
複数の部門間、システム間でHULFT-HUB環境を共用する場合など、部門単位、システム単位でのセキュリティの設定ができますので、機密性が高まります。
業務グループ権限管理機能で設定できる権限を「業務権限」と呼びます。業務権限には、次のものがあります。
複数のサーバに同一の業務グループが存在する場合は、そこに所属するユーザの「管理情報権限」を同じにする必要があります。
所属するクライアントに対して転送要求の発行を許可するかどうかを設定できます。
所属する業務グループに対する転送要求権限がないユーザは、HULFT-HUB Managerの管理画面から、業務グループ上のクライアントに対して以下の操作ができません。
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集配信、再配信、再送、送出の各要求の発行とキャンセル
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送出済み解除
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宛先変更
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宛先追加
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宛先解除
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蓄積データ保管期限変更
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蓄積データ削除
所属するクライアントの管理情報の操作を許可するかどうかを設定できます。
所属する業務グループに対する管理情報権限がないユーザは、HULFT-HUB Managerの管理画面から、業務グループ上のクライアントの管理情報を削除または変更できません。また、管理情報収集配布機能も利用できません。
詳細ホスト情報、転送グループ情報については、権限によるアクセス制限はありません。
所属するクライアントの集配信履歴情報の削除を許可するかどうかを設定できます。
所属する業務グループに対する履歴削除権限がないユーザは、HULFT-HUB Managerの転送モニタ画面から、業務グループ上のクライアントの履歴情報を削除できません。また、業務グループ上のクライアントのクライアント状況照会画面から、各履歴情報も削除できません。
実際にファイルの転送要求を行うためには、上記(1)の権限に加え、対象のファイルIDの所属する業務グループに上記(2)の権限が必要です。操作と権限の組み合わせの詳細についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。
下図に業務グループに関する権限の利用イメージを示します。

図2.102 業務グループに関する権限