業務の課題
A社では、自社の受注業務、および取引先企業への発注業務に、HULFTを使用しています。
HULFTは、zOS上で受注業務を管理するホスト(ホスト名:MF1)と、UNIX上で発注業務を管理するホスト(ホスト名:ux1)の2つの環境で稼動しています。受注業務のHULFTは社内のファイル転送を、発注業務のHULFTは社外の取引先企業へのファイル転送を実行します。
HULFTのシステム管理情報の設定変更やファイル転送の要求発行は、社内のHULFTに対してだけ行うことができます。
社内のHULFTの操作者は次の3名です。
- 受注業務の管理者
- 発注業務の管理者
- 管理者の指示を受けて操作を担当するオペレータ
HULFT-HUBシステム導入前の業務のイメージを、次の図に示します。

図6.1 HULFT-HUBシステム導入前の業務イメージ(運用例)
現状では、システム全体のセキュリティを一元的に管理する仕組みはありません。このため、これまでに数回、各自の担当外の業務に対してシステム管理情報の更新やファイル転送が実施されたケースがあり、セキュリティ管理の強化が大きな課題となっていました。