業務権限の種類
業務グループに所属するクライアントを「所属クライアント」、所属するユーザを「所属ユーザ」と呼びます。業務グループでは、所属ユーザごとに、次に示す操作のそれぞれに対して権限を設定できます。これを「業務権限」と呼びます。業務権限の種類を次に示します。
- 所属クライアントへの転送要求(転送要求権限)
- 所属クライアントのシステム管理情報の操作(管理情報権限)
- 所属クライアントの転送履歴の削除(履歴削除権限)
業務グループを利用したアクセス管理のイメージと業務権限の関連を、次の図に示します。

図4.4 業務グループを利用したアクセス管理
図に示した例では、「業務グループXYZ」に所属する「ユーザA」は、「クライアントA」に対して転送要求の発行、システム管理情報の更新、転送履歴の削除の操作を行うことができます。一方、「ユーザB」は「クライアントA」に対して、システム管理情報の参照だけが許可されます。
次に、各業務権限について解説します。
所属するクライアントに対して転送要求の発行を許可するかどうかを設定できます。
HULFT-HUB Serverへのログインユーザが所属する業務グループにこの権限がないと、HULFT-HUB Managerの管理画面から業務グループ上のクライアントに対して以下の操作ができません。
- 集配信、再配信、再送、送出の各要求の発行とキャンセル
所属するクライアントの管理情報の操作を許可するかどうかを設定できます。
HULFT-HUB Serverへのログインユーザが所属する業務グループにこの権限がないと、HULFT-HUB Managerの管理画面から業務グループ上のクライアントの管理情報の削除や変更ができません。また、管理情報収集配布機能も利用できません。
詳細ホスト情報、転送グループ情報については、権限によるアクセス制限はありません。
所属するクライアントの集配信履歴情報の削除を許可するかどうかを設定できます。
HULFT-HUB Serverへのログインユーザが所属する業務グループにこの権限がないと、HULFT-HUB Managerの転送モニタ画面から業務グループ上のクライアントの履歴情報の削除ができません。また、クライアント状況照会画面から各履歴情報の削除ができません。
実際にファイルの転送要求を行うためには、上記(1)の権限に加え、対象のファイルIDの所属する業務グループに上記(2)の権限が必要です。操作と権限の組み合わせの詳細についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。