HULFT-HUBシステムによるHULFTの集約管理

従来、HULFTのみ(またはHULFT Managerの併用)で構成される環境では、ユーザの操作範囲や権限を管理する際には、各所に分散する複数のHULFTに対して設定を行う必要がありました。また、システム管理情報は、各HULFTにだけ存在するため、万一のトラブルに備えるバックアップも、個々に取得しなければなりません。さらに、HULFTを新設する際は、散在する既存のHULFTの一つ一つに対して通信接続の確認が必要でした。

 

HULFT-HUBシステムでは、HULFTが動作するホスト、ファイル転送業務、およびセキュリティを集約して管理・運用できます。

HULFT-HUBシステムによるHULFTの集約管理のイメージを、次の図に示します。

図1.3 HULFTの集約管理

HULFT-HUBシステムによるHULFTの集約管理の特長を、次に説明します。

  • ユーザは、HULFT-HUB Serverを経由してHULFTを操作するため、HULFTへの通信接続を意識する必要はありません。HULFTへの通信はHULFT-HUB Serverによって制御されます。
  • HULFT-HUB Serverでのユーザ認証によって、各HULFTへの操作権限が集約管理されます。
    権限を持つユーザだけがリモートでHULFTを操作できます。
  • HULFTのシステム管理情報は、HULFT-HUB Serverで集約管理されます。このため、各HULFTの稼動状態や処理の状況に影響を及ぼすことなく、すべてのHULFTのシステム管理情報を一括してバックアップできます。また、万一のトラブルに際しても、HULFT-HUB Serverのシステム管理情報を利用して、環境を復元できます。
    なお、設定変更時は必要な差分だけHULFT側へ自動的に反映されるため、設定管理に必要な通信は最小限で済みます。