システム管理情報のバックアップ

システム管理情報のバックアップの運用方法について説明します。

(1) バックアップ対象

HULFT-HUB Server自身と、HULFT-HUB Serverが管理するすべての収容クライアント(管理対象クライアント)のシステム管理情報をバックアップできます。

システム動作環境の「管理情報バックアップ対象(BackupTarget)」でバックアップ対象のシステム管理情報を指定できます。

表5.1 「管理情報バックアップ対象」の設定値と動作の関係

設定値

動作

0

すべてのシステム管理情報(*)の中で、更新があったものをバックアップ

1

すべてのシステム管理情報(*)を、更新の有無にかかわらずバックアップ

2

一部のシステム管理情報(*)の中で、更新があったものをバックアップ

3

一部のシステム管理情報(*)を、更新の有無にかかわらずバックアップ

*

:

「すべてのシステム管理情報」と「一部のシステム管理情報」が表す範囲は以下のようになります。

表5.2 バックアップ対象のシステム管理情報

システム管理情報の種別

すべてのシステム管理情報

一部のシステム
管理情報

SRV

(*2)

MGR

(*3)

サーバの
システム管理情報

代替管理情報(*1)

 

   

ユーザ情報

 

 

業務権限情報

 

 

業務グループ情報

 

 

クライアント業務グループ情報

 

   

収容クライアント情報

 

   

転送情報(*1)

転送詳細条件(*1)

転送先ホスト情報(*1)

ホストグループ情報

 

   

隣接サーバ情報(*1)

 

   

経路情報(*1)

 

   

クライアント状態管理

 

   

蓄積環境設定(*1)

 

 

ジョブフロー管理情報(*1)

 

   

接続許可情報

 

 

クライアントの
システム管理情報

クライアントシステム動作環境設定

 

   

クライアントインストール情報

 

   

配信管理情報

集信管理情報

転送グループ情報

詳細ホスト情報

ジョブ管理情報

フォーマット情報

マルチフォーマット情報

スケジュール情報

メール連携情報

XML変換情報

   

ファイルトリガ情報

*1

:

HULFT-HUB Server-Lでは使用しない管理情報ですが、ファイルは存在しています。

*2 : バックアップしたシステム管理情報をHULFT-HUB Serverの管理情報パラメータ生成ユーティリティ(utlhubigen)で利用可能かどうかを示します。
*3 : バックアップしたシステム管理情報をHULFT-HUB Managerの管理情報収集配布画面で取得可能かどうかを示します。

 

なお、バックアップできるクライアントのシステム管理情報の種類は、導入したHULFTの製品に応じて異なります。システム管理情報については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」および「オペレーション・マニュアル」を参照してください。

(2) バックアップ処理の実行

次に、バックアップ処理の自動実行のために指定する、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定について説明します。

システム動作環境設定の詳細については、「HULFT-HUB Server マニュアル」を参照してください。HULFT-HUB Managerで指定する操作手順については、HULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。

バックアップの間隔

バックアップは、システム動作環境設定「管理情報バックアップ間隔(BackupInterval)」の指定に基づいて一定の間隔で取得されます(単位:日)。

指定値が“0”の場合、バックアップは取得されません。

たとえば、「管理情報バックアップ間隔(BackupInterval)」に“7”を指定して2015年8月7日からバックアップの運用を開始すると、次に示す日にバックアップが取得されます。

 

2015/08/07、2015/08/14、2015/08/21、…

バックアップ処理の実行時刻

バックアップ処理は、システム動作環境設定「管理情報バックアップ起動時刻(BackupTime)」に指定した時刻に実行されます(初期値:03時00分)。

また、HULFT-HUB Serverを起動したときにも、バックアップ処理が実行されます。

バックアップの世代管理

自動実行で取得したバックアップは、保有する世代数を決めて管理できます。

保有したい世代数は、システム動作環境設定「管理情報バックアップ保有世代数(BackupCount)」に指定します(単位:世代)。

指定値が“0”の場合、バックアップは削除されず、無制限に保存されます。

世代数と一致するバックアップが保存されているとき、バックアップ処理を実行すると、HULFT-HUB Serverによって、最も過去の日付のバックアップが自動的に削除されます。

バックアップの格納先ディレクトリ

バックアップは、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定「管理情報バックアップ格納ディレクトリ(BackupDBDir)」下のyyyymmddディレクトリ(yyyymmdd:取得日付)に保存されます。

注意

システム管理情報を更新しているときにバックアップ処理を実行すると、更新途中の状態でバックアップが取得される可能性があります。
したがって、バックアップ実行時刻は、ユーザがシステム管理情報にアクセスしない時間帯(夜間など)に指定することをお勧めします。

= 備考 =

HULFT-HUB Serverのコマンド「管理情報バックアップユーティリティ(utlhubbackup)」を利用すると、任意のタイミングで、システム管理情報をバックアップできます。
また、コマンド「管理情報バックアップ削除ユーティリティ(utlhubbackuprm)」を利用して、指定した日付のバックアップを削除することもできます。

ユーティリティの利用方法については、「HULFT-HUB Server マニュアル」を参照してください。