DBの設定変更

HDC-EDI Managerでは、レベルアップ/リビジョンアップするバージョンに応じてDBの設定を変更するためのSQLファイルを用意しています。レベルアップ/リビジョンアップ用のSQLファイルは、次に示すディレクトリに格納されています。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

HDCシステムディレクトリ\tools\install\sql\各種DBMS

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

HDCシステムディレクトリ/tools/install/sql/各種DBMS

 

例えば、ファイル名「HDC_VERUP_XYZ.sql」の「XYZ」部分は、HDC-EDI Managerのバージョン(X:バージョン、Y:レベル、Z:リビジョン)を表します。

レベルアップ/リビジョンアップでは、次に該当する名称が付けられたSQLファイルを、下位のバージョンから順に実行する必要があります。あらかじめ格納ディレクトリを参照し、実行対象となるSQLファイルを確認してください。

  • XYZ > 導入済みのバージョン

  • XYZ = レベルアップ/リビジョンアップでインストールするバージョン

例)

導入済みのバージョンが、Ver.2.0.0、Ver.2.1.0、またはVer.2.1.0Aの場合

Ver.2.2.0にレベルアップするとき

「HDC_VERUP_220.sql」を実行します。

Ver.2.3.0にレベルアップするとき

「HDC_VERUP_220.sql」を実行した後、「HDC_VERUP_230.sql」を実行します。

導入済みのバージョンが、Ver.2.2.0の場合

Ver.2.3.0にレベルアップするとき

「HDC_VERUP_230.sql」を実行します。

次に、HDCサーバマシンに導入されたDBMSの種類に応じて、レベルアップ/リビジョンアップ用のSQLファイルを実行する手順を説明します。

注意
  • DBを設定する際は、あらかじめDBMSを起動しておいてください。

  • DBの設定時に使用するSQLファイル(拡張子が.sqlのファイル)は編集しないでください。

  • レベルアップ/リビジョンアップではデータベースで使用する文字コードの変更はできません。

  • HDC-EDI Managerをクラスタ構成システムにインストールしている場合は、運用系または待機系の片方からSQLファイルを実行してください。

= 備考 =

レベルアップ/リビジョンアップ用のSQLファイルが存在しない場合、上記手順は不要です。

(1) DBMSがSQL Serverの場合

HDCサーバマシンにSQL Serverを導入している場合の手順を次に示します。

注意

コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。

ユーザ名

EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。

パスワード

ユーザ名に指定したユーザのパスワード。

ホスト名

HDCサーバマシンのホスト名。

1. コマンドプロンプトの起動

コマンドプロンプトを起動します。

2. ディレクトリへの移動

次のディレクトリに移動します。

HDCシステムディレクトリ\tools\install\sql\sqlserver

3. テーブル設定の変更

HDC-EDI Managerのテーブルの設定を変更するため、次のコマンドを実行します。

「HDC_VERUP_XYZ.sql」には、実行対象のSQLファイル名を指定してください。

> sqlcmd -U ユーザ名 -P パスワード -S ホスト名 -i HDC_VERUP_XYZ.sql

注意

このコマンドを実行すると、システムプロパティ情報設定画面にログインするユーザのユーザ名、パスワードが「HDCADMIN」に初期化されます。必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。

4. SQL Server用のViewの作成

SQL serverで英大文字および英小文字を区別するよう設定している場合、次のコマンドを実行します。

「HDC_VERUP_XYZ_VIEW.sql」には、実行対象のSQLファイル名を指定してください。

なお、英大文字および英小文字を区別しないよう設定している場合に、このコマンドを実行するとエラーになりますが、特に対処は必要ありません。

> sqlcmd -U ユーザ名 -P パスワード -S ホスト名 -i HDC_VERUP_XYZ_VIEW.sql

(2) DBMSがOracle Databaseの場合

HDCサーバマシンにOracle Databaseを導入している場合の手順を次に示します。

注意

コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。

ユーザ名

EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。

1. ターミナルの起動

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はコマンドプロンプトを、HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動します。

2. SQL*Plusの起動

SQL*Plusを起動するために、次のコマンドを実行します。

> sqlplus ユーザ名

3. テーブル設定の変更

HDC-EDI Managerのテーブルの設定を変更するため、次のコマンドを実行します。

「HDC_VERUP_XYZ.sql」には、実行対象のSQLファイル名を指定してください。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

SQL> @HDCシステムディレクトリ\tools\install\sql\oracle\HDC_VERUP_XYZ.sql

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

SQL> @HDCシステムディレクトリ/tools/install/sql/oracle/HDC_VERUP_XYZ.sql

注意

このコマンドを実行すると、システムプロパティ情報設定画面にログインするユーザのユーザ名、パスワードが「HDCADMIN」に初期化されます。必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。

(3) DBMSがDB2の場合

HDCサーバマシンにDB2を導入している場合の手順を次に示します。

注意

コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。

DB名

EDI Baseのインストール時に作成したDB名。

1. ターミナルの起動

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はDB2のインスタンスオーナーでログインし、コマンド行プロセッサーを実行します。

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動後、DB2のインスタンスオーナーでログインし、以下のコマンドを実行します。

db2

2. コネクションの確立

DB2との接続を確立するために、次のコマンドを実行します。

db2 => CONNECT TO DB名
db2 => QUIT

3. テーブル設定の変更

HDC-EDI Managerのテーブルの設定を変更するため、次のコマンドを実行します。

「HDC_VERUP_XYZ.sql」には、実行対象のSQLファイル名を指定してください。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

> db2 -tvf HDCシステムディレクトリ\tools\install\sql\db2\HDC_VERUP_XYZ.sql

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

> db2 -tvf HDCシステムディレクトリ/tools/install/sql/db2/HDC_VERUP_XYZ.sql

注意

このコマンドを実行すると、システムプロパティ情報設定画面にログインするユーザのユーザ名、パスワードが「HDCADMIN」に初期化されます。必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。

(4) DBMSがMySQLの場合

HDCサーバマシンにMySQLを導入している場合の手順を次に示します。

注意

コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。

ユーザ名

EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。

パスワード

ユーザ名に指定したユーザのパスワード。

DB名

EDI Baseのインストール時に作成したDB名。

1. ターミナルの起動

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はコマンドプロンプトを、HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動します。

2. ディレクトリへの移動

次のディレクトリに移動します。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

HDCシステムディレクトリ\tools\install\sql\mysql

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

HDCシステムディレクトリ/tools/install/sql/mysql

3. テーブル設定の変更

HDC-EDI Managerのテーブルの設定を変更するため、次のコマンドを実行します。

「HDC_VERUP_XYZ.sql」には、実行対象のSQLファイル名を指定してください。

> mysql --user=ユーザ名 --password=パスワード DB名 < HDC_VERUP_XYZ.sql

Ver.2.6.2以下からVer.2.6.2A以上にレベルアップ/リビジョンアップを行う場合、「HDC_VERUP_XYZ.sql」には、次に示すファイルから、EDI Baseをインストールしたときに指定した文字コードに応じたファイルを指定してください。

UTF-8以外の場合

:

HDC_VERUP_262A.sql

UTF-8の場合

:

HDC_VERUP_262A.utf8.sql

注意

このコマンドを実行すると、システムプロパティ情報設定画面にログインするユーザのユーザ名、パスワードが「HDCADMIN」に初期化されます。必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。