HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合

HDCサーバマシンで使用するWAS(Tomcat)、HULFT、およびEDI Baseを起動するためには、各プログラムの環境変数を設定する必要があります。HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合に、各プログラムの環境変数を設定する方法について説明します。

ここでは、スーパーユーザ(root)権限を持つユーザが作業を行うことを前提に説明しています。スーパーユーザ以外のユーザが作業する場合は、「管理者マニュアル」を参照してください。

なお、HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合に、各プログラムの環境変数を設定する方法については、「HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合」を参照してください。

注意

HDC-EDI Managerと関係なく、各プログラムを使用する上で必要な環境変数については説明を省略しています。各製品のマニュアルを参照してください。

(1) WAS(Tomcat)起動時の環境変数

WAS(Tomcat)を起動するにあたって、環境変数「CLASSPATH」、「HULPATH」、および「HULEXEP」の設定が必要となります。次の説明を参考にして設定してください。

「CLASSPATH」の設定

EDI Baseのクラス(acms.jar)とJDBCドライバのパスをシェルの環境変数「CLASSPATH」に追加設定します。

 

例)EDI Baseのクラスパスが「/usr/local/acms/jar/acms.jar」、JDBCドライバのクラスパスが「/usr/local/tomcat/lib/JDBCドライバ」のとき
sh系環境での設定方法

# CLASSPATH=/usr/local/acms/jar/acms.jar:${CLASSPATH}:/usr/local/tomcat/lib/JDBC ドライバ
# export CLASSPATH

csh系環境での設定方法

$ setenv CLASSPATH /usr/local/acms/jar/acms.jar:${CLASSPATH}:/usr/local/tomcat/lib/JDBC ドライバ

「HULPATH」の設定

HULFTの管理情報が格納されている場所をシェルの環境変数に設定します。

環境変数名は、「HULPATH」です。

 

例)HULFTの管理情報の格納場所が「/usr/local/hulft/etc」のとき
sh系環境での設定方法

# HULPATH=/usr/local/hulft/etc
# export HULPATH

csh系環境での設定方法

$ setenv HULPATH /usr/local/hulft/etc

「HULEXEP」の設定

HULFTの実行モジュールが格納されている場所をシェルの環境変数に設定します。

環境変数名は、「HULEXEP」です。

 

例)HULFTの実行モジュールの格納場所が「/usr/local/hulft/bin」のとき
sh系環境での設定方法

# HULEXEP=/usr/local/hulft/bin
# export HULEXEP

csh系環境での設定方法

$ setenv HULEXEP /usr/local/hulft/bin

(2) HULFT起動時の環境変数

HULFTを起動するにあたって、環境変数「PATH」、「CLASSPATH」、「CATALINA_HOME」、「HDC_CLASSPATH」、および「HDC_SYSTEM_PATH」の設定が必要となります。次の説明を参考にして設定してください。

「PATH」の設定

Javaの実行モジュールが格納されているディレクトリをシェルの環境変数「PATH」に追加設定します。

 

例)Javaの実行モジュールが「/usr/local/java/bin」にあるとき
sh系環境での設定方法

# PATH=/usr/local/java/bin:$PATH
# export PATH

csh系環境での設定方法

$ set path=(/usr/local/java/bin $PATH)

「CLASSPATH」の設定

「(1) WAS(Tomcat)起動時の環境変数」を参照してください。

「CATALINA_HOME」の設定

WAS(Tomcat)のインストールディレクトリをシェルの環境変数に設定します。

環境変数名は「CATALINA_HOME」です。

 

例)WAS(Tomcat)のインストールディレクトリが「/usr/local/tomcat」のとき
sh系環境での設定方法

# CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat
# export CATALINA_HOME

csh系環境での設定方法

$ setenv CATALINA_HOME /usr/local/tomcat

「HDC_CLASSPATH」の設定

HDC_CLASSPATHのクラスが格納されているディレクトリをシェルの環境変数に設定します。

環境変数名は、「HDC_CLASSPATH」です。

 

例)HDC-EDI Managerのクラスパスが「/usr/local/tomcat/webapps/hdcweb/WEB-INF」のとき
sh系環境での設定方法

# HDC_CLASSPATH=/usr/local/tomcat/webapps/hdcweb/WEB-INF/
# export HDC_CLASSPATH

csh系環境での設定方法

$ setenv HDC_CLASSPATH /usr/local/tomcat/webapps/hdcweb/WEB-INF/

「HDC_SYSTEM_PATH」の設定

HDC-EDI Managerが使用するHDCシステムディレクトリをシェルの環境変数に設定します。

環境変数名は、「HDC_SYSTEM_PATH」です。

 

例)HDCシステムディレクトリを「/usr/local/hdcweb」に置くとき
sh系環境での設定方法

# HDC_SYSTEM_PATH=/usr/local/hdcweb/
# export HDC_SYSTEM_PATH

csh系環境での設定方法

$ setenv HDC_SYSTEM_PATH /usr/local/hdcweb/

(3) EDI Base起動時の環境変数

EDI Baseを起動するにあたって、環境変数「HULPATH」、「HULEXEP」、「CATALINA_HOME」、および「HDC_CLASSPATH」、の設定が必要となります。次の説明を参考にして設定してください。

「HULPATH」の設定

「(1) WAS(Tomcat)起動時の環境変数」を参照してください。

「HULEXEP」の設定

「(1) WAS(Tomcat)起動時の環境変数」を参照してください。

「CATALINA_HOME」の設定

「(2) HULFT起動時の環境変数」を参照してください。

「HDC_CLASSPATH」の設定

「(2) HULFT起動時の環境変数」を参照してください。