IBM WebSphere Application Serverを使用する場合

IBM WebSphere Application Serverのインストール手順の詳細については、WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。

(1) HDC-EDI Managerのインストール

WebSphere Application Serverの管理コンソールで、WebSphereエンタープライズ・アプリケーションの新規作成を行う手順を次に示します。WebSphere Application Serverの詳細については、WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。

1. アプリケーション・インストールの準備

アプリケーション・インストールの準備画面で、下記項目を設定します。

 

ローカル・ファイル・システム

:

チェック

 

絶対パス

:

hdcweb.warファイルのパス

2. 新規アプリケーションのインストール

新規アプリケーションのインストール画面でHDC-EDI Managerをインストールする際に下記項目を設定します。下記以外の項目は変更しないでください。

インストール・オプションの選択

JavaServer Pages ファイルのプリコンパイル

:

チェック

アプリケーション名

:

hdcweb

モジュールをサーバにマップ

モジュール「HDC-EDI Manager」

:

チェック

Web モジュール用の仮想ホストをマップ

Web モジュール「HDC-EDI Manager」

:

チェック

Web モジュールのコンテキスト・ルートをマップ

コンテキスト・ルート

:

hdcweb

(2) アプリケーションのクラス・ローダーの設定変更

1. インストール完了後、「エンタープライズ・アプリケーション」-「hdcweb」-「モジュールの管理」に進み、「URI:hdcweb.war,WEB-INF/web.xml」のモジュールリンクをクリックします。

2. 「クラス・ローダー順序」のプルダウンメニューで「最初にローカル・クラス・ローダーをロードしたクラス(親は最後)」を選択します。

3. [OK]ボタンをクリックし、マスター構成の保存リンクもクリックします。

(3) 不要ファイルの削除

WebSphere Application Serverを停止した後、以下のファイルを削除します。

  • jsp-api-2.2.jar

  • hibernate-jpa-2.0-api-1.0.1.Final.jar

  • jta.jar

これらのファイルは、以下のディレクトリに格納されています。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

WebSphereインストールディレクトリ\サーバ名\profiles\プロファイル名\installedApps\セル名\hdcweb.ear\hdcweb.war\WEB-INF\lib

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

WebSphereインストールディレクトリ/サーバ名/profiles/プロファイル名/installedApps/セル名/hdcweb.ear/hdcweb.war/WEB-INF/lib

ファイルを削除した後、WebSphere Application Serverを起動してください。

(4) ログ出力の設定

HDC-EDI Managerは、操作ログ、画面動作ログ、またはバッチ動作ログの出力にログAPI(log4j)を使用していますが、WebSphere Application ServerでHDC-EDI Managerの操作ログ、画面動作ログ、またはバッチ動作ログを出力するためには、ログAPIを共用ライブラリとして設定する必要があります。以下にその手順を示します。

1. ログAPI格納ディレクトリの作成

ログAPIを格納するディレクトリを作成します。

例)

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

C:\log4j_sharelib

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

/usr/local/log4j_sharelib

2. ログAPIのコピー

ログAPI(commons-logging-1.1.1.jarとlog4j-1.2.15.jar)を、1. で作成したディレクトリにコピーします。

ログAPIは以下のディレクトリに格納されています。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

WebSphereインストールディレクトリ\サーバ名\profiles\プロファイル名\installedApps\セル名\hdcweb.ear\hdcweb.war\WEB-INF\lib

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

WebSphereインストールディレクトリ/サーバ名/profiles/プロファイル名/installedApps/セル名/hdcweb.ear/hdcweb.war/WEB-INF/lib

3. commons-logging.propertiesファイルの作成

ログAPIのプロパティファイルを作成します。commons-logging.propertiesファイルを以下のように作成し、1. で作成したディレクトリに格納してください。

priority=1
org.apache.commons.logging.LogFactory=org.apache.commons.logging.impl.LogFactoryImpl
org.apache.commons.logging.Log=org.apache.commons.logging.impl.Log4JLogger

4. 共用ライブラリの設定

WebSphere Application Serverの管理コンソールで、共用ライブラリを新規作成します。共有ライブラリの新規作成画面で下記項目を設定します。下記以外の項目は変更しないでください。

  • 名前

    任意の名前

  • クラスパス

    1. で作成したディレクトリ

  • この共用ライブラリでの分離されたクラス・ローダーの使用

5. 共用ライブラリの参照設定

WebSphere Application Serverの管理コンソールで、HDC-EDI Managerが参照する共用ライブラリを設定します。共有ライブラリ参照画面よりHDC-EDI Managerを選択し4. で作成した共有ライブラリをマッピングします。

6. クラスローダー

WebSphere Application Server の管理コンソールで、クラス・ローダーの設定を変更します。

クラス・ローダー順序

最初にローカル・クラス・ローダーをロードしたクラス(親は最後)

7. WebSphere Application Serverの再起動

WebSphere Application Serverを再起動します。

(5) その他の設定

1. HDC-EDI Managerクラスパスの設定

HDC-EDI Managerクラスパスを設定します。すでにHDC-EDI Managerクラスパスを設定している場合は、変更してください。

変数名

HDC_CLASSPATH

変数値

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

WebSphereインストールディレクトリ\サーバ名\profiles\プロファイル名\installedApps\セル名\hdcweb.ear\hdcweb.war\WEB-INF\

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

WebSphereインストールディレクトリ/サーバ名/profiles/プロファイル名/installedApps/セル名/hdcweb.ear/hdcweb.war/WEB-INF/

2. 連携に必要なプログラムと各種コマンドの編集

連携に必要な下記ファイルを編集します。ファイルの格納先および編集方法は、OSにより異なります。

  • EDIDeleteLinkDbファイル

  • EDIExecAploadファイル

  • EDIExecCleanUpファイル

  • EDIExecCreateHistoryDataファイル

  • EDIExecLoadファイル

  • EDIExecUnloadファイル

  • EDIExecUtlrcvファイル

  • EDIExecUtlsendファイル

  • EDIExecZediLoadファイル

  • ExportExecファイル

  • ImportExecファイル

  • TransLogExecファイル

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

格納先ディレクトリ

HDCシステムディレクトリ\bin

編集方法

下線部を、以下のように編集します。

set clpath=%classpath%;%CATALINA_HOME%\lib\servlet-api.jar

set clpath=%classpath%;WebSphere インストールディレクトリ\サーバ名\lib\j2ee.jar

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

格納先ディレクトリ

HDCシステムディレクトリ/bin

編集方法

下線部を、以下のように編集します。

clpath=${clpath}:${CATALINA_HOME}/lib/servlet-api.jar

clpath=${clpath}:WebSphere インストールディレクトリ/サーバ名/lib/j2ee.jar

3. JDBC ドライバの配置

HDCサーバマシンに導入されているDBMSに応じたJDBCドライバを下記ディレクトリに配置します。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

WebSphereインストールディレクトリ\サーバ名\lib

HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合

WebSphereインストールディレクトリ/サーバ名/lib