ファイル転送に必要な一連の情報をまとめて管理
取引先とのファイルのやり取りにEDI Baseを使用し、社内でのファイル転送にはHULFTを使用している場合、取引先から送信されたファイルを受信するためには、下図のように連携用のサーバを介する必要があります。連携用のサーバでは、取引先から送信されたファイルをEDI Baseで受信し、そのファイルをHULFTを使って社内へ配信します。

図1.1 転送用サーバを使用したファイル転送の流れ
このとき、転送用のサーバのEDI BaseおよびHULFTでは、次の情報を登録する必要があります。
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取引先から送信されたファイルを受信するためのEDI Baseのファイル情報
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EDI BaseからHULFTへデータ連携するためのアプリケーション
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HULFTから社内へファイルを配信するための配信管理情報
一連のファイル転送に必要なこれらの情報は、EDI BaseとHULFTで別々に管理されます。そのため、ユーザからは情報の関連性が見えにくくなります。
HDC-EDI Managerのメリット
HDC-EDI Managerでは、連携用のサーバ内のEDI BaseおよびHULFTを一元管理し、一連のファイル転送に必要な情報を1つの「業務情報」として関連付けて管理します。業務情報単位で管理することで、ユーザは情報の関連性を容易に把握できます。
HDC-EDI Managerの導入前と導入後の情報の管理方法の違いについて、次の図に示します。


図1.2 HDC-EDI Managerの導入前と導入後の情報の管理方法の違い
なお、以降ではHDC-EDI Managerを導入した転送用のサーバを「HDCサーバ」と呼びます。
HDC-EDI Managerでは、EDI BaseからHULFTへのファイル転送以外にもさまざまなパターンのファイル転送に対応しています。対応している連携パターンの詳細については、「利用者マニュアル」を参照してください。