システムプロパティを設定できる管理者がいない場合の対処
ユーザ名・パスワードを忘れるなどの原因で、システムプロパティ情報設定画面にログインできるユーザがいなくなった場合は、SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行します。このファイルを実行すると、システムプロパティ情報設定画面にログインするユーザのユーザ名・パスワードも初期状態に戻り、再度ログインできるようになります。
SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行する方法について説明します。なお、ファイルの実行方法はHDCサーバマシンで使用しているDBMSの種類によって異なります。
DBがHDCサーバマシン以外のマシンに導入されている場合、「HDC-EDI Managerにログインできる管理者がいない場合の対処」での説明でコマンドを実行するときは、そのマシンにコピーしたtoolsディレクトリ内のrecoveryディレクトリにあるコマンドを実行してください。
(1) DBMSがSQL Serverの場合
HDCサーバマシンにSQL Serverを使用している場合に、SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行する手順を次に示します。
コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。
- ユーザ名
-
EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。
- パスワード
-
ユーザ名に指定したユーザのパスワード。
- ホスト名
-
HDCサーバマシンのホスト名。
1. コマンドプロンプトの起動
コマンドプロンプトを起動します。
2. ディレクトリへの移動
次のディレクトリに移動します。
HDCシステムディレクトリ\tools\recovery\SYSTEM_USER_recovery\sqlserver\
3. SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルの実行
次のコマンドを実行します。
SQL Serverを導入した場合
> sqlcmd -U ユーザ名 -P パスワード -S ホスト名 -i SYSTEM_USER_recovery.sql
必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。
(2) DBMSがOracle Databaseの場合
HDCサーバマシンにOracle Databaseを使用している場合に、SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行する手順を次に示します。
コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください
- ユーザ名
-
EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。
1. ターミナルの起動
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はコマンドプロンプトを、HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動します。
2. SQL*Plusの起動
SQL*Plusを起動するために、次のコマンドを実行します。
> sqlplus ユーザ名
3. SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルの実行
次のコマンドを実行します。
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
SQL> @HDCシステムディレクトリ\tools\recovery\SYSTEM_USER_recovery\oracle\SYSTEM_USER_recovery.sql
HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合
SQL> @HDCシステムディレクトリ/tools/recovery/SYSTEM_USER_recovery/oracle/SYSTEM_USER_recovery.sql
必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。
(3) DBMSがDB2の場合
HDCサーバマシンにDB2を使用している場合に、SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行する手順を次に示します。
1. ターミナルの起動
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はコマンドプロンプトを、HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動します。
2. コネクションの確立
DB2 との接続を確立するために、次のコマンドを実行します。
> db2 connect to DB名 user ユーザー名 using パスワード
3. SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルの実行
次のコマンドを実行します。
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
> db2 -tvf HDCシステムディレクトリ\tools\recovery\SYSTEM_USER_recovery\db2\SYSTEM_USER_recovery.sql
HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合
> db2 -tvf HDCシステムディレクトリ/tools/recovery/SYSTEM_USER_recovery/db2/SYSTEM_USER_recovery.sql
必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。
(4) DBMSがMySQLの場合
HDCサーバマシンにMySQLを使用している場合に、SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルを実行する手順を次に示します。
コマンドの説明では、変数に次の値を指定してください。
- ユーザ名
-
EDI BaseのDB作成時に作成したユーザ名。
- パスワード
-
ユーザ名に指定したユーザのパスワード。
- DB名
-
EDI Baseのインストール時に作成したDB名。
1. ターミナルの起動
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合はコマンドプロンプトを、HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合はターミナルを起動します。
2. ディレクトリへの移動
次のディレクトリに移動します。
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
HDCシステムディレクトリ\tools\recovery\SYSTEM_USER_recovery\mysql\
HDCサーバマシンのOSがUNIXまたはLinuxの場合
HDCシステムディレクトリ/tools/recovery/SYSTEM_USER_recovery/mysql/
3. SYSTEM_USER_recovery.sqlファイルの実行
次のコマンドを実行します。
> mysql --user=ユーザ名 --password=パスワードDB名 < SYSTEM_USER_recovery.sql
必要に応じてシステムプロパティ情報設定画面にログインし、ユーザ名、パスワードを変更してください。