[モデリング: 入門編] ステップ4: データ項目の設定


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このステップでは、アプリで取り扱うデータ項目の設計(4-1)と、各タスクにおけるデータの編集可の設定(4-2)を行います。

ストーリー

 佐藤さんの頭の中にあるデータ項目を引き出して、各項目の設定と編集可の設定を行います。
佐藤さんはログインID発行に必要な最小限のデータのみを設定することで、各タスクの処理時間を短縮しようと考えています。
データ項目の設定画面では、データ項目の名称やデータタイプ、入力チェックのルールを設定します。
データ編集許可設定画面では、ワークフロー図で設定したタスクごとに、データ項目のデータ編集許可を設定します。

操作手順(4-1):データ項目の設定

  操作画面 DataSpider BPMの操作
1 メニューアイコンの[データ項目]を押下して、データ項目設定画面を開きます。
2 [追加]のリストを開き、「文字」を選択します。
文字型のデータ項目が追加されます。
3 追加したデータ項目の設定を以下の内容に変更します。
  • 1 項目名: 希望ID
  • 2 データタイプ: 文字
  • 3 サブタイプ: 単一行
  • 4 入力チェック(最小文字数): 4
  • 5 入力チェック(最大文字数): 16
  • 6 必須: 必須
「入力チェック」は、[編集]ボタンを押下し表示されるプロパティ設定ダイアログで設定します。

(説明)
  • 各操作について
    •  新しいデータ項目を追加
    •  選択中のデータ項目を複製
    •  選択中のデータ項目を削除
  • ここでの表示順が、実行時にタスク処理画面で表示されるデータ項目の順序を表します。
4 同様に、以下のデータ項目一覧表に従って、データ項目を一つずつ追加・編集していきます。

データ項目一覧表
項目名 データタイプ サブタイプ 入力チェック 必須
件名 文字型 単一行 256文字以下 任意
希望ID 文字型 単一行 4文字以上,16文字以下 必須
申請理由 文字型 複数行 1文字以上,1000文字以下 必須
確定ID 文字型 単一行 4文字以上,16文字以下 必須
コメント 文字型 複数行 1文字以上,1000文字以下 任意

操作手順(4-2):データ編集許可の設定

  操作画面 DataSpider BPMの操作
1 [データ編集許可]ボタンを押下して、データ編集許可設定画面を開きます。

(説明)
  • この設定画面では、データ項目のデータ編集許可をタスクごとに設定します。
  • 未設定状態(デフォルト)では、[件名]以外のすべての項目は[表示のみ]に設定されています。
  • 選択した状態で[表示のみ]、[編集可]、[表示なし]アイコンを押下することで、指定の権限を選択することができます。
[件名]の項目は、[編集可]または[表示のみ]を設定することができます。
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データ編集許可設定画面は、デフォルトでは[件名]および最初のタスク「申請」のみが設定可能な状態になっています。
ここでは、アプリ内のすべてのデータ項目およびすべてのタスクが一度に確認し設定できるように操作します。
  • 画面左の[選択]リストボックスから、[すべて]を選択します。
    画面左のデータ項目一覧にて、[Shift]キーを押しながらすべてのデータ項目をクリックして選択することもできます。
  • 画面右の[選択]リストボックスから、[すべて]を選択します。
    画面右のワークフロー図にて、[Shift]キーを押しながらすべてのデータ項目をクリックして選択することもできます。
3 タスク「申請」では、申請者は、[希望ID]と[申請理由]を入力しますので、これらのデータ項目で[編集可]アイコンを選択します。
[確定ID]、[コメント]については、このタスクにおいて不要なので、[表示なし]アイコンを選択します。
(説明)
  • 各設定内容のタスク処理画面での振る舞いは以下の通りです。
    • [編集可]アイコン: データ項目名および値が表示され、値を編集することができます。
    • [表示のみ]アイコン: データ項目名および値が表示されますが、値を変更することはできません。
    • [表示なし]アイコン: データ項目名および値が表示されず、値を変更することもできません。
4 3.での設定を反映したタスク「申請」の実行画面は、左図のようになります。
5 3.と同様に、以下の表に従って他のタスクのデータ項目のデータ編集許可も設定します。

データ項目一覧表
項目名 申請 発行 確認
件名 編集可 編集可 表示のみ
希望ID 編集可 表示のみ 表示のみ
申請理由 編集可 表示のみ 表示のみ
確定ID 表示なし 編集可 表示のみ
コメント 表示なし 編集可 表示のみ

データ項目を設定しました!

 佐藤さんは、「ログインID発行」アプリに必要なデータを登録することができました。
ここでは、データ項目の設定方法とデータ編集許可設定の方法を習得しました。
これでアプリの3つの要素について、すべて設定することができました。
以上でアプリの完成です。
ステップ5では、アプリを保存し、使用可能な状態にします。

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