[モデリング: 入門編] はじめに
>> [ステップ0: 準備]
アプリとは、業務の流れを定義した図、およびその業務の作業者や保持データに関する設定など、業務全般に関する定義体(業務定義の総称)を指します。
そのアプリを設計および作成することを、モデリングと呼びます。
本チュートリアルでは、DataSpider BPMを使用したアプリのモデリング方法を、実際にアプリを作成することで習得します。
アプリの3つの要素
アプリをモデリングすることは、「業務における作業や手順を、わかりやすく整理し表現すること」と言えます。
では、そのアプリを作成するためには、どのような要素を決定する必要があるでしょうか?
具体的な業務を想定してみてください。
業務の全体的な流れはどうなっているのか
業務の流れの途中で発生する作業工程は誰が作業するものなのか
その作業工程ではどんなデータを扱うのか
(実際の業務では、「期限」なども重要な要素ですが、ここでは便宜上省略します。DataSpider BPMでは、「期限」に関する設定も行うことができます。)
それではアプリの3つの要素について、DataSpider BPMで使用している用語を用いて、もう少し詳しく説明していきます。
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業務の流れを定義した図: 「ワークフロー図」と呼んでおり、BPMN(Business Process Modeling Notation)という表記法で定義します。
条件に応じて、実行する作業工程(タスク)が変わる場合は、分岐(ゲートウェイ)を設定します。
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業務の作業者: 「処理担当者」と呼んでいます。
作業工程(タスク)の担当者と、担当者を指定するためのルールを決定します。
例:「マーケティング部のメンバ」
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業務の保持データ: 「データ項目」と呼んでいます。
データタイプ(文字、数値、日付など)や制約(入力可能文字数制限など)等を設定します。
また、どの作業工程(タスク)でどのデータを入力するのかに関する設定については、データ編集許可の設定で行います。
さっそく体験してみましょう!
アプリの3つの要素の設定方法以外にも、アプリを新規作成する方法から、アプリを保存してオペレーティングで使用できる状態にするまでの方法を一通り習得することができます。
サンプルとして、ステップ0: 準備で説明する「ログインID発行」というアプリを使用しますので、後の説明を理解するためにも、ステップ0: 準備から始めてください。
すでに以下の作業を行っている場合は、再度行う必要はありません。
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このチュートリアルで登場する組織は、$DSBPM_HOME¥sampleディレクトリに、sample_group.csvという名前でCSVファイルを用意していますので、[システム設定]-[組織一覧]-[組織一括登録]からインポートして使用してください。
インポートする際には、親組織に、「全社」を指定して組織の関連付けを行ってください。
組織の一括登録に関する詳細は、「組織一括登録」を参照してください。
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このチュートリアルで登場するユーザは、$DSBPM_HOME¥sampleディレクトリに、sample_user.csvという名前でCSVファイルを用意していますので、[システム設定]-[ユーザ一覧]-[ユーザ一括登録]からインポートして使用してください。
ユーザの一括登録に関する詳細は、「ユーザ一括登録」を参照してください。
パスワードが、現在のパスワードポリシーの設定に合致しない場合があります。適宜パスワードまたはパスワードポリシーを変更してください。
パスワードポリシーに関する詳細は、「パスワードポリシー」を参照してください。
インポート後、以下の操作を行ってください。
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以下のユーザに対して権限を付与してください。
権限に関する詳細は、「システム権限一覧」を参照してください。
- 佐藤さん: システム管理権限、アプリ作成権限、ユーザ管理権限
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ログアウトし、佐藤さんで再度ログインします。
- [メールアドレス]: Sato@localhost.localdomain
- [パスワード]: ssssssss(sが8つ)
>> [ステップ0: 準備]