[モデリング: 分岐編] ステップ0: 準備
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稟議プロセス
このステップでは、「稟議プロセス」の概要を説明します。
以降の内容がスムーズに理解できるようぜひ読んでください。
プロセスモデル図
稟議プロセスでは、起案者が作成した稟議書を、部長承認、経理部チェック、場合によっては社長承認を経て完了させます。
使用するプロセスモデル「Q004-稟議」のプロセスモデル図は、以下の通りです。

「起案者」スイムレーンの「開始」イベントから順にプロセスモデル図をたどってみましょう。
- 起案者が稟議の立案を開始します。
- タスク「M1:稟議書提出」起案者は稟議書を作成し、部長に承認を依頼します。
- タスク「L1:承認」部長は稟議書の内容確認を行い、承認(OK)・要詳細(NG)の判断を下します。
- 承認の場合、タスク「A1:チェック」に進みます。
- 要詳細の場合、タスク「M2:詳細追加」に進みます。
- タスク「M2:詳細追加」起案者は稟議書の内容を見直して、再度部長に承認を依頼します。
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タスク「A1:チェック」経理部のメンバの一人がチェックを引き受け、済(OK) ・要社長承認 ・NG の判断を下します。
- 済の場合、タスク「M3:確認」に進みます。
- 要社長承認の場合、タスク「OL1:承認」に進みます。
- NGの場合、タスク「L1:承認」に戻ります。
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タスク「OL1:承認」社長は稟議書の内容確認を行い、承認(OK)・不承認(NG) の判断を下します。
- 承認の場合、タスク「M3:確認」に進みます。
- 不承認の場合、タスク「A1:チェック」に戻ります。
- タスク「M3:確認」起案者は承認された稟議書を確認して、終了となります。
修正のストーリー
稟議の金額が1000万を超える場合には、必ず社長承認を必要として、
経理部のチェック者は1000万未満で社長承認が必要と判断した申請だけ「要社長承認」を選択する運用に変更します。
登場人物紹介
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佐藤さん(社長)
- 妥協を許さない敏腕社長。
- より効率の良いプロセスを見つけるために日々目を光らせている。
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伊藤さん(マーケティング部リーダ)
- 山本さんと中村さんの上司
- 会社役員のポジションを狙っているため、なんとしてでも部内の業務効率を上げたいと思っている。
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山本さん(マーケティング部メンバ)
- 伊藤さんの部下であり中村さんの同僚
- 出世志向が強いため、依頼されたタスクは逃さず遂行する。
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中村さん(マーケティング部メンバ)
- 伊藤さんの部下であり山本さんの同僚
- 穏やかな性格で、山本さんからよくタスクを割り振られる。
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高橋さん
各ステップの内容
さあ、はじめましょう!
ここでは、「稟議プロセス」の修正作業の流れを確認しました。
ステップ1では、プロセス図の編集を開始する方法について説明します。
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