SAPトリガー

オペレーション名

SAPトリガー

機能概要

SAPトリガーは、SAPシステムからのアウトバウンド処理によってスクリプトを実行するトリガー機能です。

処理の詳細については、「SAPアダプタチュートリアル」を参照してください。

発火イメージ

プロパティ

SAPトリガーの設定
項目名 内容 備考
トリガー名 トリガーの名前を入力します。  
接続先 グローバルリソースを選択します。
プログラムID [ゲートウェイサービス][ゲートウェイホスト]で一意となる任意の値を入力します。
ここで設定した値をSAP GUIのRFC宛先のプログラムIDに入力してください。
  • [インターフェース][RFC(BAPIを含む)]を選択した場合、[ビジネスメソッド]および[プログラムID]が同一のトリガーを登録することはできません。
  • [インターフェース][IDoc]を選択した場合、[プログラムID]が同一のトリガーを登録することはできません。
インターフェース データの受け取り形式を選択します。
  • [RFC(BAPIを含む)]:(デフォルト)
    [ビジネスメソッド]でRFC汎用モジュールを指定する場合に選択します。
  • [IDoc]:
    [ビジネスメソッド]でIDocを指定する場合に選択します。
 
検索キーワード [ビジネスメソッド検索]ボタンで検索するBAPIを含むRFC汎用モジュールまたはIDocの検索キーワードを入力します。
  • 名前に検索キーワードを含むビジネスメソッドが検索されます。
ビジネスメソッド BAPIを含むRFC汎用モジュールまたはIDoc基本タイプを入力します。
  • [インターフェース][RFC(BAPIを含む)]を選択した場合、[ビジネスメソッド]および[プログラムID]が同一のトリガーを登録することはできません。
拡張タイプ IDoc拡張タイプを入力します。
  • [インターフェース][IDoc]を選択した場合、有効になります。
エンコーディング IDocセグメントデータのエンコーディングを入力します。
  • [インターフェース][IDoc]を選択した場合、有効になります。
  • 対象SAPシステムが非Unicodeシステムの場合にのみ設定値が有効になります。
  • 通常は対象SAPシステムのエンコーディングを取得するため、本プロパティの設定は必要ありません。IDocセグメントデータが文字化けするなど正しく登録されていない場合に、適切なエンコーディングを設定してください。
応答種別 同期実行または非同期実行を選択します。
  • [同期]:(デフォルト)
    同期実行をします。SAPトリガーは実行スクリプトの終了を待ち、実行スクリプトの結果データをSAPシステムに返します。
  • [非同期]:
    非同期実行をします。SAPトリガーは実行スクリプトの終了を待たず、実行スクリプトの結果データをSAPシステムに返しません。
  • [インターフェース][RFC(BAPIを含む)]を選択した場合、有効になります。
プロパティアクション
項目名 内容 備考
ビジネスメソッド検索 [検索キーワード]で指定した文字列をもとにビジネスメソッドの検索を行います。  
実行内容の設定
項目名 内容 備考
トリガー所有者 作成するトリガーの所有者を選択します。
  • 管理者権限を持ったユーザのみ選択できます。
    (一般ユーザは自分以外を選択することはできません。)
実行ユーザ名 [スクリプト]で指定したスクリプトを実行するユーザを選択します。  
パスワード [実行ユーザ名]で指定したユーザに対応したパスワードを入力します。  
サービス トリガーで実行するスクリプトを含むサービスを選択します。
  • サービスとして登録されたプロジェクトが表示されます。
スクリプト トリガーで実行するスクリプトを選択します。
  • [サービス]で指定したサービス内のスクリプトが表示されます。
スクリプト引数 [スクリプト]で指定したスクリプトに設定されているスクリプト入力変数が表示されます。
  • スクリプト出力変数は表示されません。
  • スクリプトにスクリプト入力変数を設定し、使用する方法については、「入出力変数について」を参照してください。
スクリプト引数/変数名 スクリプト変数名が表示されます。
  • 編集はできません。
スクリプト引数/型 スクリプト変数の型が表示されます。
  • 編集はできません。
スクリプト引数/値 スクリプト変数の値を入力します。
  • [高度な操作]ウィンドウからトリガー変数を指定できます。
  • 実行スクリプトにXML型のスクリプト入力変数が設定されている必要があります。
スクリプト出力 [スクリプト]で指定したスクリプトに設定されているスクリプト出力変数が表示されます。
  • スクリプト入力変数は表示されません。
  • スクリプトにスクリプト出力変数を設定し、使用する方法については、「入出力変数について」を参照してください。
スクリプト出力/変数名 スクリプト変数名が表示されます。
  • 編集はできません。
スクリプト出力/型 スクリプト変数の型が表示されます。
  • 編集はできません。
スクリプト出力/値 スクリプト変数の値を入力します。
  • [高度な操作]ウィンドウからトリガー変数を指定できます。
  • 実行スクリプトにXML型のスクリプト出力変数が設定されている必要があります。
実行オプションの設定
実行オプションの設定については、「実行オプションの設定」を参照してください。

トリガー変数

トリガーを介して実行スクリプトとSAP間でデータの受け渡しを行うことができます。XML型のスクリプト入出力変数を使用してデータの受け渡しを行います。

トリガー変数名 内容 備考
XML入力 trigger.standardInput SAPから実行スクリプトに渡されるXMLデータです。
  • [スクリプト引数/値]に指定する必要があります。
  • 指定例:${trigger.standardInput}
XML出力 trigger.standardOutput 実行スクリプトからSAPに渡されるXMLデータです。
  • [スクリプト出力/値]に指定する必要があります。
  • 指定例:${trigger.standardOutput}

TIDの管理について

SAPトリガーは、SAPシステムから送信されたIDocのTIDをチェックします。SAPシステムから送信されたTIDがすでに成功状態として登録されている場合、SAPトリガーはスクリプトを実行せず、正常終了としてSAPシステムに返します。TIDはデフォルトで100000個のTIDまで登録され、100000個以上のTIDの登録要求があった場合、最初に登録されたTIDが削除され、新しいTIDが登録されます。

仕様制限

主な例外

ありません。

注意事項