アプリケーションログ出力先設定

アプリケーションログ出力先設定とは

アプリケーションログ出力先設定とは、ログ出力処理で使用するアプリケーションログの出力先の設定を行うツールです。
スクリプトコンポーネントの「ログ出力処理」を使用してアプリケーションログを出力したい場合には、先にアプリケーションログ出力先を作成しておく必要があります。

アプリケーションログ出力先設定の機能

アプリケーションログ出力先設定では、以下の機能を提供しています。
機能の説明
機能名 説明 備考
アプリケーションログ出力先の一覧表示 アプリケーションログ出力先の一覧を表示します。アプリケーションログ出力先設定の起動時に表示されます。
  • ソートの順序は、Unicode順となります。
アプリケーションログ出力先の新規作成 アプリケーションログ出力先の新規作成を行います。  
アプリケーションログ出力先の変更 アプリケーションログ出力先の変更を行います。  
アプリケーションログ出力先の削除 アプリケーションログ出力先の削除を行います。  

アプリケーションログ出力先の一覧表示

項目の説明
項目名 説明 備考
名前 アプリケーションログ出力先の名前です。  
種類 アプリケーションログ出力先の種類です。
  • Syslog
  • NTイベントログ
  • ローテーションファイル
  • スケジュールファイル
オーナー アプリケーションログ出力先の最終登録者です。  

アプリケーションログ出力先の新規作成

アプリケーションログ出力先の種類

項目の説明
項目名 説明 備考
Syslog 遠隔のSyslogデーモンへログを送信します。  
NTイベントログ NTのイベントログシステムに追加します。
  • DataSpiderServer稼働OSが、x86版またはx64版のWindows環境の場合のみ使用可能です。
  • DataSpiderServerが稼働するWindowsシステムの環境変数「PATH」に含まれるディレクトリに、以下のライブラリファイルを配置する必要があります。
    • $DATASPIDER_HOME/server/lib/NTEventLogAppender.dll
ローテーションファイル ログをファイルに出力します。
ファイルが[最大ファイルサイズ]に到達した際にロールアップを行い、[バックアップファイル]の指定分のバックアップファイルを保持します。
 
スケジュールファイル ログをファイルに出力します。
スケジュールに合わせてログファイルをロールアップし、バックアップファイルを保持します。
 

共通設定

項目の説明
項目名 説明 備考
ログ出力先設定名 ログ出力先設定名を入力します。

種類:Syslog

項目の説明
項目名 説明 備考
ホスト/IPアドレス Syslogデーモンの稼働するホスト名を入力します。
  • デフォルト値は「localhost」(DataSpiderServerの稼働するOS)です。
ファシリティ Syslogのファシリティを選択します。
  • [KERN]
  • [USER]:(デフォルト)
  • [MAIL]
  • [DAEMON]
  • [AUTH]
  • [SYSLOG]
  • [LPR]
  • [NEWS]
  • [UUCP]
  • [CRON]
  • [AUTHPRIV]
  • [FTP]
  • [LOCAL0]
  • [LOCAL1]
  • [LOCAL2]
  • [LOCAL3]
  • [LOCAL4]
  • [LOCAL5]
  • [LOCAL6]
  • [LOCAL7]
 
ファシリティ名を出力する ログにファシリティ名を出力するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    ログにファシリティ名を出力します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    ログにファシリティ名を出力しません。
 

種類:NTイベントログ

項目の説明
項目名 説明 備考
ソース NTイベントログを出力する際に、そのログの発生箇所名を表すソースを入力します。
  • デフォルト値は「DataSpider Servista」です。

種類:ローテーションファイル

項目の説明
項目名 説明 備考
ファイルパス ログファイルのパスを入力または選択します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
  • ファイルパスはサーバOSローカルファイルシステムの絶対パスで指定してください。
最大ファイルサイズ ログファイルの最大ファイルサイズを入力します。

設定値を超えた場合、ログファイルをロールアップします。
  • デフォルト値は「2MB」です。
  • 単位には「B」、「KB」、「MB」、「GB」の各文字列を指定できます。
  • 指定できる範囲は「1B」〜「約92億GB」です。
バックアップ数 バックアップファイルの最大数を入力します。

設定値を超えた場合、バックアップファイルを削除します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • 指定できる範囲は「0」〜「約21億」です。
  • 推奨する最大値は「65535」です。

種類:スケジュールファイル

項目の説明
項目名 説明 備考
ファイルパス ログファイルのパスを入力または選択します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
  • ファイルパスはサーバOSローカルファイルシステムの絶対パスで指定してください。
スケジュール ロールアップするスケジュールを選択します。
  • [毎日]:(デフォルト)
  • [毎週]
  • [毎月]
  • ログファイルのロールアップのタイミングは以下の通りです。
    • [毎日]:日付が変わったあとのログ出力処理の初回実行時
    • [毎週]:週が変わったあとのログ出力処理の初回実行時
    • [毎月]:月が変わったあとのログ出力処理の初回実行時
  • 日付の変わり目は午前0時、週の変わり目は日曜日の午前0時、月の変わり目は1日の午前0時です。
  • ロールアップされたログファイル名は以下のようになります。
    • [毎日]:「ファイル名.yyyy-MM-dd」
      例:test.log.2008-07-15
    • [毎週]:「ファイル名.yyyy-MM-W」
      「W」はその月の第何週を意味します。
      例:test.log.2008-07-3
    • [毎月]:「ファイル名.yyyy-MM」
      例:test.log.2008-06

レイアウト

項目の説明
項目名 説明 備考
レイアウト ログの書式レイアウトをパターン文字列で入力します。
  • デフォルト値は「[%c] %m [%d{HH:mm:ss}]%n」です。

デフォルト値の「[%c] %m [%d{HH:mm:ss}]%n]」 というパターン文字列は、「[カテゴリ] メッセージ [時刻](改行)」というログを出力します。 それぞれの変換指定子は、パーセント記号(「%」)で始まり、それに続く変換文字およびオプションの変換修飾子があります。
変換文字の説明
変換文字 説明 備考
c ロギングイベントのカテゴリを出力するために使用します。  
d ロギングイベントの日時の出力に使用します。
続く{}括弧内に指定する文字列で、日付の表示形式を指定できます。
たとえば、%d{HH:mm:ss,SSS}%d{dd MMM yyyy HH:mm:ss,SSS}などが指定できます。 省略された場合には、ISO8601形式が指定されます。
 
m ロギングイベントで設定されたメッセージを出力します。  
n プラットフォーム依存の改行文字を出力します。
この変換文字は、移植性のない改行文字の「\n」や「\r\n」を使用するのと事実上パフォーマンスは同様ですので、これを使用することを推奨します。
 
p ログレベルを出力します。  
% %%の連続は、単一のパーセント文字を出力します。  
オプションの説明
オプションのフォーマット指定は、パーセント記号と変換文字の間で行います。
以下はカテゴリ(変換文字は「c」)を表示する際のフォーマット指定例です。

指定例 左詰め 最小幅 最大幅 説明
%20c false 20 none カテゴリ名が20文字に満たなければ左側は空白が詰められます。
%-20c true 20 none カテゴリ名が20文字に満たなければ、右側に空白がパディングされます。
%.30c - - 30 カテゴリ名が30文字より長ければ、先頭から削除されます。
%20.30c false 20 30 カテゴリ名が20文字より短ければ左に空白がパディングされます。
カテゴリー名が30文字より長ければ、先頭から削除されます。
%-20.30c true 20 30 カテゴリ名が20文字より短ければ右側に空白がパディングされます。
カテゴリー名が30文字より長ければ先頭から削除されます。

詳細については、log4jの「PatternLayout」(http://logging.apache.org/log4j/1.2/apidocs/index.html)を参照してください。

ログレベル

項目の説明
項目名 説明 備考
ログレベルしきい値 ログレベルのしきい値を選択します。
  • [FATAL]
  • [ERROR]
  • [WARN]
  • [INFO]:(デフォルト)
  • [DEBUG]
  • 選択した[ログレベルしきい値]と同じまたはそれ以上のログレベルのログを出力します。
    たとえば「INFO」を選択した場合、「INFO」「WARN」「ERROR」「FATAL」ログレベルのログが出力されます。「DEBUG」ログレベルのログは出力されません。
ログレベルの変換規則
ログレベルは内部的に扱うもので、それぞれのログ出力先によっては、以下の対応するレベルに変換されます。

ログレベル Syslog NTイベント
FATAL emerg エラー
ERROR err エラー
WARN warning 警告
INFO info、notice 情報
DEBUG debug 情報

アプリケーションログ出力先の変更

アプリケーションログ出力先の変更は、メニューの[ファイル]-[プロパティ]から行います。
設定項目の詳細については、「アプリケーションログ出力先の新規作成」を参照してください。

アプリケーションログ出力先の削除

アプリケーションログ出力先の削除は、メニューの[ファイル]-[削除]から行います。

仕様制限

主な例外

例外名 原因 対策
java.lang.NoClassDefFoundError ライブラリが所定の場所に配置されていません。 NTイベントログを使用する場合は、ライブラリを所定の場所に配置する必要があります。
詳細については、「NTイベントログ」を参照してください。

注意事項