子スクリプトの戻り値を確認したい
キーワード:処理の戻り値の取得,スクリプト呼び出し
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概要
子スクリプトの戻り値を確認したい場合は、スクリプト呼び出し処理のコンポーネント変数を使用します。
スクリプト呼び出し処理で子スクリプトを呼び出します。
スクリプト呼び出し処理のコンポーネント変数「exitStatus」をスクリプト変数「戻り値」にセットします。
本スクリプトは、逆引きリファレンス「処理の結果によって戻り値を変更したい」を子スクリプトとして呼び出します。
処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
- 「スクリプト呼び出し処理」で子スクリプトを呼び出します。
- 「変数代入処理」で「スクリプト呼び出し処理」のコンポーネント変数「exitStatus」をスクリプト変数「戻り値」にセットします。
実行結果のイメージについては、以下を参照してください。
- 子スクリプトの検索系SQL実行処理で取得したデータ件数が0件の場合は、以下の値がスクリプト変数「戻り値」に格納されます。
- 子スクリプトの検索系SQL実行処理で取得したデータ件数が0件でない場合は、以下の値がスクリプト変数「戻り値」に格納されます。
ポイントとなる機能
名前 |
説明 |
ツールパレット上の場所 |
スクリプト呼び出し処理 |
プロジェクト内のほかのスクリプトやサーバに登録されたスクリプトを呼び出します。 |
「基本」-「処理」-「スクリプト呼び出し」 |
処理のポイント
スクリプト呼び出し処理のコンポーネント変数「exitStatus」を使用します。
「exitStatus」には呼び出し先スクリプトの戻り値が格納されます。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。
サンプルプロジェクトファイル名 |
rl_reference_025-026.zip |
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_025-026.zip」を展開します。
- プロジェクトのアップロード
「rl_reference_025-026.zip」を展開後に作成される「rl_reference_025-026プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_025-026プロジェクト」をアップロードしてください。
本シナリオに該当するスクリプトは、「rl_reference_025-026プロジェクト」のスクリプト「rl_reference_026」です。
- サンプルデータの準備
「rl_reference_025-026.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
$DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。
スクリプトの作成手順
プロセスフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
- 子スクリプトの戻り値として使用するスクリプト変数を作成します。
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
スクリプト変数のプロパティ
- 子スクリプトとして「rl_reference_025」を呼び出す処理を作成します。
デザイナのツールパレット「基本」-「処理」-「スクリプト呼び出し」から、スクリプト呼び出し処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- スクリプト呼び出し処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
スクリプト「rl_reference_025」の機能および作成方法については、逆引きリファレンス「処理の結果によって戻り値を変更したい」を参照してください。
- デザイナのツールパレット「基本」-「処理」-「変数代入」から、変数代入処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- 変数代入処理のMapperエディタを開き、戻り値をスクリプト変数に格納する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
処理のポイント
- スクリプト呼び出し処理のコンポーネント変数「exitStatus」をスクリプト変数「戻り値」にマッピングします。
「exitStatus」には呼び出し先スクリプトの戻り値が格納されます。
|
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。