ファイル/ディレクトリ書き込み処理

オペレーション名

ファイル/ディレクトリ書き込み

機能概要

DataSpiderファイルシステム上にあるファイルまたはディレクトリを指定して、Microsoft Azure BLOBストレージ上の指定したコンテナに書き込みます。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはXML型です。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
接続先 必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」画面にて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
ローカルディレクトリ 必須 使用可 DataSpiderファイルシステムのディレクトリパスを入力します。

[参照]ボタンを押下するとディレクトリチューザが起動し、ディレクトリの選択ができます。
ローカルファイル/ディレクトリ名 必須 使用可 ファイル取得元(DataSpiderServer側)のファイル/ディレクトリを選択または入力します。
  • ワイルドカード(「*」および「?」)が使用できます。
  • 大文字小文字を区別します。
ディレクトリも対象にする 省略可 使用不可 [ローカルファイル/ディレクトリ名]に一致したディレクトリも対象にするかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    [ローカルファイル/ディレクトリ名]に一致したファイルとディレクトリを対象にします。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    [ローカルファイル/ディレクトリ名]に一致したファイルを対象にします。
 
コンテナ名 必須 使用可 コンテナを指定します。
  • Microsoft Azureで規定しているコンテナ名の命名規則については、「注意事項」を参照してください。
  • ルートコンテナを指定する場合、$rootという名前の新しいコンテナを作成し、選択してください。
コンテナが存在しない場合は作成する 省略可 使用不可 指定したコンテナが存在しない場合に作成するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:(デフォルト)
    指定したコンテナが存在しない場合にコンテナを作成します。
  • [チェックなし]:
    指定したコンテナが存在しない場合にコンテナを作成せずエラーとします。
  • チェックを入れた場合、作成されたコンテナの可視属性は「private」になります。
仮想ディレクトリ 省略可 使用可 仮想ディレクトリを選択または入力します。
  • 省略した場合はルートディレクトリ「/」となります。
  • 指定した仮想ディレクトリが存在しない場合は、作成します。
ファイルが存在する場合は上書きする 省略可 使用不可 指定したコンテナに同名のファイルが存在した場合に上書きするかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:(デフォルト)
    指定したコンテナに同名のファイルが存在した場合に上書きします。
  • [チェックなし]:
    指定したコンテナに同名のファイルが存在した場合に上書きせずエラーとします。
 
プロパティアクション
項目名 説明 備考
コンテナ名一覧の更新 指定した接続先にあるコンテナ名を取得して、[コンテナ名]に設定します。
  • [接続先]を変更した場合や、Microsoft Azure BLOBストレージ上でコンテナを変更した場合、本プロパティアクションを使用することでその変更を反映させることができます。
  • [接続先]が指定されていない場合は無効になります。
仮想ディレクトリ一覧の更新 指定したコンテナにある仮想ディレクトリを取得して、[仮想ディレクトリ]に設定します。
  • [コンテナ名]を変更した場合や、Microsoft Azure BLOBストレージ上で仮想ディレクトリを変更した場合、本プロパティアクションを使用することでその変更を反映させることができます。
  • [接続先]または[コンテナ名]が指定されていない場合は無効になります。
データ処理方式
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
データ処理方式 必須 使用不可 データ処理方式を選択します。
  • [スクリプトの設定を使用する]:(デフォルト)
    スクリプトプロパティの大容量データ処理の設定をアダプタに使用します。
  • [大容量データ処理を行わない]:
    大容量データ処理を行いません。
  • [大容量データ処理を行う]:
    大容量データ処理を行います。
 
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

ありません。

出力スキーマ

<?xml version="1.0"?>
<server>
  <container name="" status="" >
    <file etag="" localpath="" name="" size="" status="" type="" updated="" uri="" />
  </container>
</server>
要素名 属性名 説明 備考
server -    
container -    
name 書き込んだファイルのコンテナの名前を出力します。  
status 書き込んだファイルのコンテナの状態を出力します。
  • [Exist]:コンテナが存在している状態です。
  • [Created]:コンテナを新規に作成した状態です。[コンテナが存在しない場合は作成する][チェックあり]で、指定したコンテナの作成に成功した状態です。
  • [ErrorContainerNotCreated]:コンテナの作成に失敗した状態です。[コンテナが存在しない場合は作成する][チェックあり]で、指定したコンテナの作成に失敗した状態です。
  • [ErrorContainerNotFound]:コンテナが存在しない状態です。[コンテナが存在しない場合は作成する][チェックなし]で、指定したコンテナが存在しない状態です。
  • [Error]:エラーが発生したため、コンテナの存在を確認できなかった状態です。
 
file - 書き込んだファイルごとに出現します。  
etag 書き込んだファイルのETagを出力します。
  • 指定したファイルが正常に更新された場合に出力されます。
localpath 書き込んだファイルのローカルパスを出力します。  
name 書き込んだファイルのAzure BLOBストレージ上の名前を出力します。  
size 書き込んだファイルのサイズを出力します。単位はバイトです。
  • 指定したファイルが正常に更新された場合に出力されます。
status 書き込んだファイルの状態を出力します。
  • [Updated]:ファイルが正常に更新された状態です。
  • [ErrorLocalFileNotFound]:指定した[ローカルディレクトリ]が存在しない、または指定した[ファイル名]が存在しない状態です。
  • [ErrorRemoteFileExist]:[ファイルが存在する場合は上書きする][チェックなし]で、指定したコンテナ内に同名ファイルが存在した状態です。
  • [Error]:エラーが発生したため、ファイルを読み取りできなかった状態です。
 
type 書き込んだファイルの種別を出力します。
  • 指定したファイルが正常に更新された場合に出力されます。
updated 書き込んだファイルの最終更新日時を出力します。
  • yyyyMMddHHmmss形式で出力されます。例:「20071016131522」は2007年10月16日午後1時15分22秒を示しています。
  • タイムゾーンはDataSpiderServerのタイムゾーンになります。
  • 指定したファイルが正常に更新された場合に出力されます。
uri 書き込んだファイルのURIを出力します。
  • 指定したファイルが正常に更新された場合に出力されます。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

大容量データ処理

大容量データ処理に対応しています。

トランザクション

トランザクションはサポートしていません。

PSPでの使用について

PSPでは使用できません。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
count 書き込んだファイル数が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

仕様制限

主な例外

例外名 原因 対策
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
<プロパティ名>が指定されていません。
[<プロパティ名>]が指定されていません。 [<プロパティ名>]を指定してください。
InvalidPropertyConfigurationException
ローカルディレクトリが存在しません。
[ローカルディレクトリ]に指定したディレクトリパスが存在しません。 [ローカルディレクトリ]に存在するディレクトリパスを指定してください。
InvalidPropertyConfigurationException
ローカルディレクトリに指定されたパスはディレクトリではありません。
[ローカルディレクトリ]に指定したパスがディレクトリではありません。 [ローカルディレクトリ]にはディレクトリパスを指定してください。
InvalidPropertyConfigurationException
ローカルディレクトリを読み込むことができません。
[ローカルディレクトリ]に指定したディレクトリから読み込むことができません。 [ローカルディレクトリ]には読み込み可能なディレクトリパスを指定してください。
com.microsoft.azure.storage.StorageException 以下の原因により、接続できない状態です。
  • [接続先]で指定したグローバルリソースの[アカウント]または[アクセスキー]に誤りがある。
  • [接続先]で指定したグローバルリソースの[アカウント]に2バイト文字が含まれる。
[接続先]で指定したグローバルリソースの設定と接続の状況を確認してください。
java.security.InvalidKeyException
Storage Key is not a valid base64 encoded string.
[接続先]で指定したグローバルリソースの[アクセスキー]に誤りがあります。 [接続先]で指定したグローバルリソースの設定を確認してください。

注意事項