プロセス開始処理

オペレーション名

プロセス開始

機能概要

DataSpider BPM上のプロセスを開始します。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはXML型です。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
入力データ 省略可 使用不可 スクリプトキャンバス上にあるコンポーネントを選択します。
  • [入力データ定義]に1つ以上のデータを設定した場合には[入力データ]は必須になります。
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
接続先 必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」画面にて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
カテゴリ 省略可 使用可 DataSpider BPM上のカテゴリを選択または入力します。  
アプリ 必須 使用可 DataSpider BPM上のアプリを選択または入力します。
  • [カテゴリ]に変数を指定した場合、アプリの一覧は表示されません。手動で[アプリ]を入力してください。
実行する立場 省略可 使用可 プロセスを実行する立場を入力します。
  • 実行するプロセスの立場が複数存在する場合、入力は必須となります。実行するプロセスの立場が1つしか存在しない場合、入力は省略できます。
  • 実行するプロセスを実行できる組織を入力してください。
プロセスの終了を待つ 省略可 使用不可 プロセスの終了を待つかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:(デフォルト)
    プロセスの終了を待ちます。
  • [チェックなし]:
    プロセスの終了を待ちません。
  • プロセスの終了を待った場合、プロセス終了時のデータの値を取得することができます。また、プロセスの終了を待たなかった場合、プロセス終了時のデータの値を取得することはできません。
ポーリング間隔 省略可 使用可 開始したプロセスが終了しているかどうかを確認する間隔を秒単位で入力します。
  • [プロセスの終了を待つ]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • デフォルト値は「10」で、省略した場合はデフォルト値が設定されます。
  • 「1」以上の整数を入力します。
  • 数値以外を入力した場合はデフォルト値が設定されます。
入力設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
入力データ定義 省略可
-
開始するプロセスの先頭タスクに入力するデータを指定します。

入力データ定義の各列は以下のボタンで操作することができます。
  • [追加]:
    列を追加します。
  • [上へ]:
    選択している列の順序を一つ上に上げます。
  • [下へ]:
    選択している列の順序を一つ下に下げます。
  • [削除]:
    列を削除します。
 
入力データ定義/データ項目番号 必須 使用不可 入力するデータのデータ項目番号を入力します。  
入力データ定義/データ型 必須 使用不可 入力するデータのデータ型を選択します。  
出力設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
出力データ定義 省略可
-
実行したプロセスから取得するデータを指定します。

出力データ定義の各列は以下のボタンで操作することができます。
  • [追加]:
    列を追加します。
  • [上へ]:
    選択している列の順序を一つ上に上げます。
  • [下へ]:
    選択している列の順序を一つ下に下げます。
  • [削除]:
    列を削除します。
  • [プロセスの終了を待つ]にチェックを入れた場合、有効になります。
出力データ定義/データ項目番号 必須 使用不可 取得するデータのデータ項目番号を入力します。  
出力データ定義/データ型 必須 使用不可 取得するデータのデータ型を選択します。  
ファイル型データ取得方法 必須 使用不可 ファイル型データの内容の取得方法を選択します。
  • [取得しない]:(デフォルト)
    ファイル型データの内容を取得しません。ファイル名のみ取得します。
  • [データ]:
    ファイル型データの内容を結果データに出力します。
  • [ファイル]:
    ファイル型データの内容をファイルに出力します。
 
保存先ディレクトリ 必須 使用可 ファイル型データを保存するDataSpiderファイルシステムのディレクトリパスを入力します。

[参照]ボタンを押下するとディレクトリチューザが起動し、ディレクトリの選択ができます。

ファイル型データは[保存先ディレクトリ]/<プロセスID>/[出力データ定義/データ項目番号]/<ファイルID>ディレクトリに保存されます。ファイルIDはそれぞれのファイルに割り当てられたIDです。
  • [ファイル型データ取得方法][ファイル]を選択した場合、有効になります。
  • ディレクトリパスはDataSpiderファイルシステムの絶対パスで指定してください。
  • パス区切り文字「/」以外のDataSpiderファイルシステムの使用禁止文字は使用できません。
  • [保存先ディレクトリ]が存在しない場合、ファイル型データを保存する際にディレクトリを作成します。
ファイル名の使用禁止文字列を置換する 省略可 使用不可 ファイル名に「DataSpiderファイルシステムの使用禁止文字」が含まれる場合にファイル名を置換して取得するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:(デフォルト)
    ファイル名にDataSpiderファイルシステムの使用禁止文字が含まれる場合に「_」(半角アンダースコア)に置換して取得します。
  • [チェックなし]:
    ファイル名にDataSpiderファイルシステムの使用禁止文字が含まれる場合にファイル名を置換せずエラーとします。
  • [ファイル型データ取得方法][ファイル]を選択した場合、有効になります。
データ処理方式
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
データ処理方式 必須 使用不可 データ処理方式を選択します。
  • [スクリプトの設定を使用する]:(デフォルト)
    スクリプトプロパティの大容量データ処理の設定をアダプタに使用します。
  • [大容量データ処理を行わない]:
    大容量データ処理を行いません。
  • [大容量データ処理を行う]:
    大容量データ処理を行います。
 
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
 <processdata>
   <title>件名</title>
   <dataデータ項目番号>データ</dataデータ項目番号>
     :
   <dataデータ項目番号>データ</dataデータ項目番号>
 </processdata>
[入力データ定義]の設定により、data要素数が異なります。また、設定したデータのデータ型によって、スキーマを持つものがあります。
各データ型のスキーマ
データ型 スキーマ 説明 備考
文字型 ありません。  
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
数値型 ありません。  
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
日付型 ありません。  
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
日時型 ありません。  
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
選択型
<dataデータ項目番号>
  <items>
    <item>
      <value>選択肢ID</value>
    </item>
      :
    <item>
      <value>選択肢ID</value>
    </item>
  </items>
</dataデータ項目番号>
value要素に選択する値を入力します。値は選択型データ項目の「選択肢ID」を入力します。
  • 複数の値を選択する場合には、複数のitem要素を作成し、それぞれのitem要素のvalue要素に選択する値を入力します。
  • 存在しない選択肢IDを入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • スキーマが異なる場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • value要素の値に空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • ラジオボタン、セレクトボックス、検索セレクトボックスは複数の値を選択できません。複数の値を選択した場合には、「TaskFailedException」エラーが発生します。
ユーザ型 ありません。 value要素に入力するユーザのメールアドレスを入力します。
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
組織型 ありません。 value要素に入力する組織の名前を入力します。
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
掲示板型 ありません。  
  • 空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
テーブル型
<dataデータ項目番号>
  <list>
    <row>
      <col>テーブル項目データ</col>
        :
      <col>テーブル項目データ</col>
    </row>
  </list>
</dataデータ項目番号>
col要素にテーブル型の各項目の値を入力します。
  • テーブル型データで定義した項目数と同じ数のcol要素を入力します。
  • 選択肢型のテーブル項目は「選択肢ID」を入力します。
  • スキーマが異なる場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • 数値型のテーブル項目で「ふたつの項目の積が入る」にチェックが入っている場合、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
ファイル型
<dataデータ項目番号>
  <files>
    <file>
      <path>ファイルパス</path>
    </file>
      :
    <file>
      <path>ファイルパス</path>
    </file>
  </files>
</dataデータ項目番号>
path要素に入力するファイルのDataSpiderファイルシステム上のパスを入力します。
  • ファイルパスはDataSpiderファイルシステムの絶対パスで指定してください。
  • パス区切り文字「/」以外のDataSpiderファイルシステムの使用禁止文字は使用できません。
  • スキーマが異なる場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • path要素の値に空文字を入力した場合には、開始したアプリの先頭タスクに値は入力されません。
  • Content-Typeはapplication/octet-streamです。
  • 100MB以上のファイルを入力することはできません。

出力スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
 <processdata>
   <title>件名</title>
   <dataデータ項目番号>データ</dataデータ項目番号>
     :
   <dataデータ項目番号>データ</dataデータ項目番号>
 </processdata>
[出力データ定義]の設定により、data要素数が異なります。また、設定したデータのデータ型によって、スキーマを持つものがあります。
各データ型のスキーマ
データ型 スキーマ 説明 備考
文字型 ありません。    
数値型 ありません。    
日付型 ありません。    
日時型 ありません。  
  • 秒、ミリ秒の値は出力されません。
選択型
<dataデータ項目番号>
  <items>
    <item>
      <value>選択肢ID</value>
      <displayname>表示ラベル</displayname>
    </item>
      :
    <item>
      <value>選択肢ID</value>
      <displayname>表示ラベル</displayname>
    </item>
  </items>
</dataデータ項目番号>
value要素に選択した「選択肢ID」が、displayname要素に「表示ラベル」が出力されます。
  • 選択されていない場合には、data要素のみ出力され、値は出力されません。
  • 複数の値を選択した場合には、複数のitem要素が出力されます。
ユーザ型 ありません。    
組織型 ありません。    
掲示板型 ありません。    
テーブル型
<dataデータ項目番号>
  <list>
    <row>
      <col>テーブル項目データ</col>
        :
      <col>テーブル項目データ</col>
    </row>
    <summary>
      <col>テーブル項目集計データ</col>
        :
      <col>テーブル項目集計データ</col>
    </summary>
  </list>
</dataデータ項目番号>
col要素にテーブル型の各項目の値が出力されます。
  • テーブル型データが設定されていない場合には、data要素のみ出力され、値は出力されません。
  • テーブル型データで定義した項目数と同じ数のcol要素が出力されます。
  • summary要素は数値型テーブル項目の「テーブルの下に集計が表示される」にチェックを入れた場合に出力されます。
  • row要素以下のcol要素にテーブル項目の値が出力されます。summary要素以下のcol要素に集計の値が出力されます。
  • 選択肢型のテーブル項目は「表示ラベル」が出力されます。「選択肢ID」は出力されません。
ファイル型
<dataデータ項目番号>
  <files>
    <file>
      <name>ファイル名</name>
      <path>ファイルパス</path>
      <data>データ</data>
    </file>
      :
    <file>
      <name>ファイル名</name>
      <path>ファイルパス</path>
      <data>データ</data>
    </file>
  </files>
</dataデータ項目番号>
name要素にファイル名が、path要素に保存したファイルパスが、data要素にファイルの内容がBase64形式で出力されます。
  • ファイル型データが設定されていない場合には、data要素のみ出力され、値は出力されません。
  • ファイル型データに設定されたファイル数と同じ数のfile要素が出力されます。
  • path要素の値は[ファイル型データ取得方法][ファイル]を選択した場合に出力されます。
  • data要素の値は[ファイル型データ取得方法][データ]を選択した場合に出力されます。
  • [ファイル型データ取得方法][データ]を選択し、サイズの大きなファイルを取得する場合、OutOfMemoryErrorが発生する場合があります。その場合、DataSpiderServerの最大ヒープサイズを大きく確保するようにしてください。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

大容量データ処理

大容量データ処理に対応しています。

トランザクション

トランザクションはサポートしていません。

PSPでの使用について

PSPでは使用できません。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
process_instance_id 開始したプロセスIDが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

仕様制限

主な例外

例外名 原因 対策
InputDataNotFoundException [入力データ]が指定されていません。 [入力データ]を指定する、またはデータフローを引いてください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
<プロパティ名>が指定されていません。
[<プロパティ名>]が指定されていません。 [<プロパティ名>]を指定してください。
AuthenticationException グローバルリソースの[メールアドレス]または[パスワード]が不正です。 グローバルリソースの設定を確認してください。
ProcessNotFoundException 指定したアプリが存在しません。 [カテゴリ]、または[アプリ]の設定を確認してください。
TooManyProcessesFoundException 同じ[カテゴリ]、同じ[アプリ]のプロセスが複数存在します。 同じ[カテゴリ]、同じ[アプリ]のプロセスが複数存在しないように設定してください。
ProcessFailedException 開始したプロセスが強制終了などで正常終了していません。 DataSpider BPM上で実行したプロセスの状態を確認してください。
TaskFailedException 指定したアプリの先頭タスクの実行が失敗しています。 プロセス開始処理の入力データや[実行する立場]の設定で以下のことを確認してください。
  • すべての必須項目のデータ項目に値が入力されているか
  • データ項目のフォーマットに合致しているか
  • ユーザ型データに存在しないユーザが入力されていないか
  • 組織型データに存在しない組織が入力されていないか
  • テーブル型データのテーブル項目数と入力データのcol要素数が一致しているか
  • [実行する立場]に適切な値が入力されているか
GroupNotFoundException [実行する立場]で指定した組織が存在しません。 [実行する立場]の設定を確認してください。
PathIsNotAbsoluteException [保存先ディレクトリ]で指定したパスが絶対パスではありません。 [保存先ディレクトリ]に絶対パスを指定してください。