データベースの検索結果を色別にHTMLに出力し、ウェブブラウザから確認したい

キーワード:HTML,HTTPトリガー,データベース,色別,フォント
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概要

データベースの検索結果をHTMLに出力し、ウェブブラウザから確認したい場合、HTTPトリガーを使用してスクリプトを実行します。
スクリプト内のHTMLデータ生成処理でHTMLを生成し、スクリプト出力変数を使用してウェブブラウザに渡します。
HTMLを生成する際に条件によってフォントが赤文字となるよう設定します。

サンプルプロジェクトの説明

製品在庫マスタテーブルからデータを取得し、「在庫数量」が「100」未満の商品リストを赤文字に設定してHTMLを生成します。
生成したHTMLを戻り値としてウェブブラウザに渡すため、スクリプト変数に格納します。

処理の流れ

サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
  1. 検索系SQL実行処理」で製品在庫マスタテーブルから商品リストを取得します。
  2. HTMLデータ生成処理」で、取得した商品リストをもとに以下の条件にしたがってHTMLを生成します。
  3. 変数代入処理」で生成したHTMLをスクリプト変数に格納します。
実行結果のイメージについては、以下を参照してください。

ポイントとなる機能

名前 説明 ツールパレット上の場所
HTMLデータ生成処理 Velocityを用いてメモリ上にHTMLデータを生成します。 「ファイル」-「HTML」-「HTMLデータ生成」

処理のポイント

サンプルプロジェクトの使用方法

上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。

サンプルプロジェクトファイル名 rl_reference_041-043.zip
  1. サンプルプロジェクトの展開
    サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_041-043.zip」を展開します。

  2. プロジェクトのアップロード
    「rl_reference_041-043.zip」を展開後に作成される「rl_reference_041-043プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
    DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_041-043プロジェクト」をアップロードしてください。
    本シナリオに該当するスクリプトは、「rl_reference_041-043プロジェクト」のスクリプト「rl_reference_042」です 。

  3. サンプルデータの準備
    「rl_reference_041-043.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
    $DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。

  4. サンプルデータベースの準備
    共通サンプルDBの「sample.zip」を展開し、「Sample.mdb」をODBCのデータソースに登録します。

  5. グローバルリソースの設定
    コントロールパネルの[グローバルリソースの設定]から、[新しいグローバルリソースの追加]を選択し、Accessのグローバルリソースを追加します。
    グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。

  6. プロジェクトをサービスとして登録
    スクリプトをHTTPトリガーから実行するため、プロジェクトをサービスとして登録します。
    デザイナから[ファイル]-[プロジェクトをサービスとして登録]を選択して登録します。
    サービス名は、「root@rl_reference_041-043プロジェクト」を設定します。

  7. HTTPトリガーの作成
    マイトリガーの画面から[ファイル]-[新規トリガー作成]を選択し、HTTPトリガーを作成します。
    HTMLトリガーは、以下のように設定します。

    HTTPトリガーの設定



    処理のポイント
    • HTTPトリガー実行のURLは、[実行パス]に「/sample_02」を設定してるため以下となります。
      http://<DataSpiderServer稼働OSのホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号>/dataspider/trigger/sample_02
    • HTTPトリガー実行のURLにアクセスすると、スクリプトが実行されます。

    実行内容の設定



    処理のポイント
    • [スクリプト出力]の設定で、「HTML出力」の[値]にトリガー変数「trigger.outputData」を設定します。
      上記によって、スクリプト出力変数の値がウェブブラウザに渡されます。

  8. HTTPトリガー実行のURL変更
    サンプルプロジェクトのサンプルデータ「menu.html」に記述されている「在庫リスト一覧(色別)」のリンクを、設定したHTTPトリガー実行のURLに変更します。

    <a href="http://<DataSpiderServer稼働OSのホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号>/dataspider/trigger/sample_02" target="contents">在庫リスト一覧(色別)</a>

スクリプトの作成手順

プロセスフローおよびデータフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
  1. HTML出力データとして使用するスクリプト変数を作成します。

  2. デザイナのツールパレット「データベース」-「Access」-「検索系SQL実行」から、検索系SQL実行処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  3. デザイナのツールパレット「ファイル」-「HTML」-「HTMLデータ生成」から、HTMLデータ生成処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  4. HTMLビルダーを開き、検索系SQL実行処理で取得した結果をもとにHTMLを生成するため、Velocityテンプレートを編集します。

  5. デザイナのツールパレット「基本」-「処理」-「変数代入」から、変数代入処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  6. 変数代入処理のMapperエディタを開き、生成したHTMLをスクリプト変数に代入する処理を作成します。

  7. スクリプトを保存し、プロジェクトをサービス登録後、HTTPトリガーを有効にします。
    サンプルプロジェクトのサンプルデータ「index.html」の「在庫リスト一覧(色別)」を押下後に、生成したHTMLが表示されれば成功です。