処理の結果によって戻り値を変更したい

キーワード:処理の戻り値の取得
シナリオ一覧に戻る

概要

処理の結果によって戻り値を変更したい場合、条件分岐後にend処理で[戻り値]を設定します。

サンプルプロジェクトの説明

データベースの「製品マスタテーブル」を検索して、条件分岐処理で検索件数が0件かどうか判定しています。
検索結果が0件の場合は、戻り値を「100」として処理を正常終了します。
検索結果が0件でない場合は、CSVファイルにデータを出力し、戻り値を「0」として処理を正常終了します。
本スクリプトは、逆引きリファレンス「子スクリプトの戻り値を確認したい」より呼び出されます。

処理の流れ

サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
  1. 検索系SQL実行処理」で「製品マスタテーブル」を検索します。
  2. 条件分岐処理」で、「検索系SQL実行処理」で取得したデータ件数と固定値「0」を比較します
    1. データ件数が0件の場合、[戻り値]を「100」として「end処理」で処理を終了します。
    2. データ件数が0件でない場合、CSVファイルにデータを出力し、[戻り値]を「0」として「end処理」で処理を終了します。
実行結果のイメージについて

ポイントとなる機能

名前 説明 ツールパレット上の場所
条件分岐処理 条件分岐を行います。 「基本」-「フロー」-「条件分岐」
end処理 スクリプトの終了を表し、戻り値を返します。 「基本」-「フロー」-「end」

処理のポイント

条件分岐処理で、検索系SQL実行処理で取得したデータ件数が0件かどうか判定します。
データ件数が0件の場合は、end処理でユーザ定義正常終了時の終了ステータスを返します。
終了ステータスの詳細については、「終了ステータス」を参照してください。

サンプルプロジェクトの使用方法

上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。

サンプルプロジェクトファイル名 rl_reference_025-026.zip
  1. サンプルプロジェクトの展開
    サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_025-026.zip」を展開します。

  2. プロジェクトのアップロード
    「rl_reference_025-026.zip」を展開後に作成される「rl_reference_025-026プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
    DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_025-026プロジェクト」をアップロードしてください。
    本シナリオに該当するスクリプトは、「rl_reference_025-026プロジェクト」のスクリプト「rl_reference_025」です。

  3. サンプルデータの準備
    「rl_reference_025-026.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
    $DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。

  4. サンプルデータベースの準備
    共通サンプルDBの「sample.zip」を展開し、「Sample.mdb」をODBCのデータソースに登録します。

  5. グローバルリソースの設定
    コントロールパネルの[グローバルリソースの設定]から、[新しいグローバルリソースの追加]を選択し、Accessのグローバルリソースを追加します。
    グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。

スクリプトの作成手順

プロセスフローおよびデータフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
  1. デザイナのツールパレット「データベース」-「Access」-「検索系SQL実行」から、検索系SQL実行処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  2. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「条件分岐」から、条件分岐処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  3. デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル書き込み」から、CSVファイル書き込み処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  4. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「end」から、end処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  5. スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。