クラウド・エヌのサーバーをサーバー名を指定して起動したい
キーワード:クラウド,クラウドホスティング,Cloud,クラウド・エヌ,Cloudn
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概要
クラウド・エヌのサーバーをサーバー名を指定して起動したい場合、Cloudnアダプタの仮想サーバー起動処理を使用します。
仮想サーバー情報取得処理で接続先の全仮想サーバーの情報を取得し、仮想サーバー起動処理の対象とすることが可能です。
クラウド・エヌから仮想サーバー情報取得処理で接続先の全仮想サーバーの情報を取得し、指定の名前と一致するサーバーを起動します。
処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
- 「仮想サーバー情報取得処理」で接続先の全仮想サーバーの情報を取得します。
- 「マッピング処理」の「条件による抽出ロジック」で、全仮想サーバーの情報から指定の名前と一致するサーバー名を抽出します。
- 「マッピング処理」でインスタンスIDを抽出します。
- 「仮想サーバー起動処理」でインスタンスIDを指定して仮想サーバーを起動します。
実行すると、指定した仮想サーバーが起動します。
ポイントとなる機能
名前 |
説明 |
ツールパレット上の場所 |
仮想サーバー情報取得処理 |
接続先の全仮想サーバーの情報を取得します。 |
「クラウド」-「Cloudn」-「仮想サーバー情報取得」 |
仮想サーバー起動処理 |
指定した仮想サーバーを起動します。 |
「クラウド」-「Cloudn」-「仮想サーバー起動」 |
処理のポイント
仮想サーバー情報取得処理で全仮想サーバーのサーバー名とインスタンスIDを取得できます。
マッピング処理で、指定の名前と一致する仮想サーバーのインスタンスIDを抽出します。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。
サンプルプロジェクトファイル名 |
rl_reference_084.zip |
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_084.zip」を展開します。
- プロジェクトのアップロード
「rl_reference_084.zip」を展開後に作成される「rl_reference_084プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_084プロジェクト」をアップロードしてください。
- グローバルリソースの設定
コントロールパネルの[グローバルリソースの設定]から、[新しいグローバルリソースの追加]を選択し、Cloudnのグローバルリソースを追加します。
グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。
スクリプトの作成手順
プロセスフローおよびデータフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
- 仮想サーバー情報取得処理で取得した接続先の仮想サーバー情報をセットするため、スクリプト変数を作成します。
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
スクリプト変数のプロパティ
変数名 |
変数型 |
初期値 |
対象サーバ名 |
文字列 |
<任意の名前> |
インスタンスID |
文字列 |
|
- デザイナのツールパレット「クラウド」-「Cloudn」-「仮想サーバー情報取得」から、仮想サーバー情報取得処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- [必須設定]タブの[接続先]は、あらかじめ登録したグローバルリソースを選択します。
- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理(「mapping」)をスクリプトキャンバスに配置します。
- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理(「mapping(1)」)をスクリプトキャンバスに配置します。
- マッピング処理(「mapping」)のMapperエディタを開き、スクリプト変数「対象サーバ名」の初期値と一致するサーバー名を抽出する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
番号 |
ロジック名 |
説明 |
ツールパレット上の場所 |
(1) |
同じ |
二つの入力文字列が等しいかどうか判定します。 |
「条件」-「文字列」-「同じ」 |
(2) |
条件による抽出 |
条件にマッチしたもののみ繰り返して出力します。 |
「繰り返し」-「条件指定」-「条件による抽出」 |
処理のポイント
- 指定の名前と一致する仮想サーバーのインスタンスIDを抽出します。
|
- マッピング処理(「mapping(1)」)のMapperエディタを開き、インスタンスIDをスクリプト変数「インスタンスID」に代入する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
- デザイナのツールパレット「クラウド」-「Cloudn」-「仮想サーバー起動」から、仮想サーバー起動処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- 仮想サーバー起動処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
処理のポイント
- [仮想サーバーID (名前)]にスクリプト変数を使用することで、スクリプトを改修せずに動的に設定値を変更することができます。
スクリプト変数は、以下の方法で素早く入力できます。
- 入力フィールドにフォーカスをあてて表示させる変数入力アシスタント機能から選択します。
- 入力フィールドの右クリックメニューで[スクリプト変数]を選択します。
|
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。