DataSpiderServerの設定

DataSpider Studio/DataSpider Studio for Web版については、こちらを参照してください。

DataSpiderServerの設定とは

DataSpiderServerの設定とは、ポート番号やセキュリティの設定、サーバ移行、DataSpiderServerの再起動・停止などのDataSpiderServerの各種設定を行うツールです。

DataSpiderServerの設定の機能

DataSpiderServerの設定では、以下の機能を提供しています。
機能の説明
機能名 メニュー 説明 備考
DataSpiderServerの基本情報表示 全般 DataSpiderServerの基本情報を表示します。  
システムプロパティの表示 システムプロパティ一覧 Javaのシステムプロパティを表示します。  
ポート番号の変更 全般 ポート番号の変更を行います。  
HTTPS通信の設定 セキュリティ HTTPS通信の設定を行います。  
ライセンス情報の表示 ライセンス情報 ライセンス情報を表示します。  
サーバの移行(エクスポート) 設定のエクスポート 現在の設定をほかのサーバへ移行する際に使用し、DataSpiderServerの設定をエクスポートします。  
サーバの移行(インポート) 設定のインポート エクスポートした設定を該当サーバへ移行する際に使用し、DataSpiderServerの設定をインポートします。  
チーム開発機能の設定 チーム開発 チーム開発機能の設定を行います。  
一時ディレクトリのクリーンアップ その他 一時ディレクトリに保持されている一時ファイルの削除を行います。  
DataSpiderServerの再起動 DataSpiderServerの再起動を行います。  
DataSpiderServerのシャットダウン DataSpiderServerのシャットダウンを行います。  

DataSpiderServerの基本情報表示

項目の説明
項目名 説明 備考
ホスト名 DataSpiderServerが稼働しているOSのホスト名/IPアドレスが表示されます。
  • DataSpiderServerが稼働しているOSに複数のIPアドレスが割り当てられていた場合に表示するIPアドレスは、OSのネイティブAPIの仕様に依存しています。
VMID DataSpiderServerが稼働しているJVMの一意な識別子が表示されます。
  • 一意な識別子は、JVMのプロセスごとに割り振られます。
言語と地域 DataSpiderServerの言語と、DataSpiderServerが稼働しているOSの地域が表示されます。
  • 言語_地域 language_REGION の形式で表示されます。言語が日本語で地域が日本の場合、ja_JP と表示されます。
プロセッサ数 DataSpiderServerが稼働しているOSが認識しているプロセッサ数が表示されます。  
使用しているポート 現在、DataSpiderServerが使用しているポート番号が表示されます。
  • デフォルト値は「7700」です。
  • [編集]ボタンからポート番号の変更を行うことができます。
    ポート番号の変更は、管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
  • ポート番号を変更する際には、以下の点を確認してください。
    • 変更後のポート番号がwell-knownポート以外であること
    • 変更後のポート番号がDataSpiderServer稼働OSで使用されていないこと
  • 設定した内容は、DataSpiderServerの再起動後に有効になります。

システムプロパティの表示

項目の説明
項目名 説明 備考
プロパティ名 Javaのシステムプロパティ名です。  
プロパティ値 プロパティキーに設定されている値です。
  • システムプロパティの値は、Mapperロジックを使用してスクリプトから参照することもできます。

HTTPS通信の設定

管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
DataSpiderServerが参照するキーストアに、サーバ証明書と通信データを暗号化/復号化するための公開鍵および秘密鍵を格納します。
サーバ証明書および鍵の生成方法については、「HTTPS設定」を参照してください。
設定した内容は、DataSpiderServerの再起動後に有効になります。
項目の説明
項目名 説明 備考
HTTPSを有効にする HTTPS通信を有効にします。
  • [チェックあり]:
    DataSpiderServerとコンポーネント間で行っているHTTP通信をHTTPSで通信します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    DataSpiderServerとコンポーネント間で行っているHTTP通信はHTTPで通信します。
ポート番号 WebConsoleからDataSpiderServerへHTTPS通信で接続する際に使用されるポート番号です。
1〜65535までのポート番号が指定できます(1024以上を推奨)。
  • デフォルト値は「8443」です。
  • ポート番号を変更する際には、以下の点を確認してください。
    • 変更後のポート番号がwell-knownポート以外であること
    • 変更後のポート番号が[全般]メニューの[使用しているポート]で使用されていないこと
    • 変更後のポート番号がDataSpiderServer稼働OSで使用されていないこと
パスワード HTTPSの暗号化で使用する鍵、証明書が保存されているキーストアのパスワードです。
  • デフォルト値は「changeit」です。

キーストアパスワード不正時のエラー

入力したキーストアパスワードが不正である場合は、以下のメッセージが表示されます。
エラーメッセージの説明
メッセージ 原因
keystore was tampered with, or password is incorrect. パスワードが改ざんされたか、もしくは不正です。
$DATASPIDER_HOME/server/system/common/classes/.keystore (指定されたファイルが見つかりません。) $DATASPIDER_HOME/server/system/common/classes/.keystore が存在しません。
Invalid keystore format. キーストアタイプが「JKS」ではありません。DataSpiderServerの扱えるキーストアタイプは「JKS」のみです。

ライセンス情報の表示

項目の説明
項目名 説明 備考
パッケージタイプ パッケージの種類です。以下のいずれかが表示されます。
  • 「Advanced Server」
  • 「Basic Server」
  • 「Select」
 
サーバコンポーネント コンポーネント サーバコンポーネントの名前です。
「DataSpiderServer」が表示されます。
 
バージョン サーバコンポーネントのバージョン番号です。  
タイプ ライセンスの種類です。
「製品」が表示されます。
 
オプションコンポーネント コンポーネント オプションコンポーネントの名前です。  
バージョン オプションコンポーネントのバージョン番号です。  
タイプ ライセンスの種類です。
「製品」が表示されます。
 

サーバの移行(エクスポート)

DataSpiderServerの各種設定をZIPファイルとして「クライアントOSローカルファイルシステム」に出力します。
管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
サーバ移行を実行する前には、スクリプトが実行されていないこと、ほかのユーザがDataSpiderServerを使用していないことを確認してください。
サーバ移行は、バージョン・サービスパック・単体パッチ適用のすべてが同一のDataSpiderServer間でのみ使用することができます。
エクスポート項目に存在する設定以外は、エクスポートの対象外となります。必要に応じて、インポート先のDataSpiderServerに設定を行うようにしてください。
項目の説明
項目 説明 備考
グループ グループをエクスポートします。  
ユーザ ユーザをエクスポートします。  
サービス(サーバに登録されたプロジェクト) サービスをエクスポートします。  
グローバルリソース グローバルリソースをエクスポートします。  
環境変数 環境変数をエクスポートします。  
トリガー トリガーをエクスポートします。  
トリガーを次の状態としてエクスポート チェックを入れた場合、エクスポートするトリガーの状態を指定できます。
チェックを入れない場合にはエクスポート元と同じ状態のままトリガーがエクスポートされます。
  • [トリガー]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • デフォルトは「チェックなし」です。
有効 トリガーを有効な状態でエクスポートします。
  • [トリガーを次の状態としてエクスポート]にチェックを入れた場合、有効になります。
無効 トリガーを無効な状態でエクスポートします。
  • [トリガーを次の状態としてエクスポート]にチェックを入れた場合、有効になります。
休日設定カレンダー 休日設定カレンダーをエクスポートします。  
プロジェクトファイル プロジェクトファイルをエクスポートします。  
全バージョン プロジェクトファイルの全バージョンをエクスポートします。
  • [プロジェクトファイル]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • デフォルトで選択されています。
最新バージョンのみ プロジェクトファイルの最新バージョンのみをエクスポートします。
  • [プロジェクトファイル]にチェックを入れた場合、有効になります。
アプリケーションログ出力設定 アプリケーションログ出力設定をエクスポートします。  
マウント設定 マウント設定をエクスポートします。  
グローバルスキーマ グローバルスキーマをエクスポートします。  
グローバルユーザ定義ロジック グローバルユーザ定義ロジックをエクスポートします。
  • 空のグループもエクスポート対象となります。

エクスポートが完了すると、エクスポート結果が表示されます。エラーが発生した場合には、エラー情報も出力されます。
DataSpiderファイルシステムに「不正な状態のグローバルリソース」が存在した場合、グローバルリソースをエクスポートするとエクスポートに失敗します。

サーバの移行(インポート)

エクスポートしたDataSpiderServerの各種設定をインポートします。
管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
インポート後は必ずDataSpiderServerの再起動を行ってください。
項目の説明
項目 説明 備考
インポートするファイル(ZIP形式) インポートするZIPファイルを、クライアントOSローカルファイルシステム上のファイルパスで入力します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
プロジェクトの差分インポート プロジェクトの差分インポートを行います。
  • デフォルトは「チェックなし」です。
トリガーを次の状態としてインポート インポートするトリガーの状態を指定します。
  • [有効]:(デフォルト)
    ZIPファイル内のトリガーの状態に関わらず、すべてのトリガーを有効状態でインポートします。
  • [無効]:
    ZIPファイル内のトリガーの状態に関わらず、すべてのトリガーを無効状態でインポートします。
  • デフォルトは「チェックなし」です。

インポートが完了すると、インポート結果が表示されます。エラーが発生した場合には、エラー情報も出力されます。

インポートの動作

設定のインポートの動作には、インポート先に設定されている内容を削除して新規に登録する「上書き」と、インポート先に設定されている内容を更新し、設定されていない内容は追加する「差分更新」の2種類があります。
各設定における、インポートの動作は以下の通りです。

設定名 インポートの動作 備考
グループ 差分更新  
ユーザ 差分更新  
サービス 差分更新  
グローバルリソース 差分更新  
環境変数 上書き  
トリガー 差分更新  
休日設定カレンダー 差分更新  
プロジェクトファイル 上書き
差分インポート
  • [プロジェクトの差分インポート]にチェックを入れた場合、差分のみインポートとなります。
アプリケーションログ出力設定 差分更新  
マウント設定 差分更新  
グローバルスキーマ 差分更新  
グローバルユーザ定義ロジック 差分更新
  • インポート先に同名で実体が異なるグローバルユーザ定義ロジックが存在した場合、インポート対象のグローバルユーザ定義ロジックをリネーム(名前の末尾に半角アンダースコアと番号を付与)してインポートします。

設定のインポート時の「差分更新」「上書き」「プロジェクトの差分インポート」の動作の違いについては、以下の通りです。

差分更新
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A'(上書き)
B(そのまま)
C'(追加)
上書き
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A'(上書き)
-(削除)
C'(追加)
プロジェクトの
差分インポート
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A(そのまま)
B(そのまま)
C'(追加)

インポート時の注意事項

チーム開発機能の設定

管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
設定した内容は、クライアントの再ログイン後に有効になります。
項目の説明
項目名 説明 備考
チーム開発機能を有効にする チーム開発機能を有効にします。
  • [チェックあり]:
    チーム開発に関連する機能が使用できるようになります。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    チーム開発に関連する機能は使用できません。

一時ディレクトリのクリーンアップ

管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
一時ディレクトリのクリーンアップは、サービスが実行中ではないこと、およびほかのユーザがクライアントの操作を行っていないことを確認の上、実行するようにしてください。
項目の説明
項目名 説明 備考
一時ディレクトリ削除 一時ディレクトリ($DATASPIDER_HOME/server/tmpディレクトリ)に保持されている一時ファイルを削除します。  

DataSpiderServerの再起動

管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
DataSpiderServerの再起動中は、WebConsoleの操作を行うことはできません。
項目の説明
項目名 説明 備考
DataSpiderServer再起動 DataSpiderServerに再起動要求を送ります。
  • DataSpiderServerの再起動後は、再ログインを行ってください。

DataSpiderServerのシャットダウン

管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。
項目の説明
項目名 説明 備考
DataSpiderServer停止 DataSpiderServerに停止要求を送ります。
  • 停止要求後は、WebConsoleの終了処理を行ってください。

仕様制限