テーブル読み取り処理

オペレーション名

テーブル読み取り

機能概要

Microsoft Dynamics AX内部のテーブル読み取りを実行します。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはテーブルモデル型です。

プロパティ

基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
接続先
必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」画面にて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
テーブル名 必須 使用可 Microsoft Dynamics AX内部のテーブル名を入力します。
  • ビューも対応します。
AX用Select文 必須 使用可 Select文にあるテーブル名を%1に置き換えて、入力します。

例1:select * from %1 where %1.name == 'test' && %1._int <= 1000
例2:select * from %1 where %1.name == '${value}'
  • ダブルクォテーション「"」は、エスケープして使用する必要があります。
    例:select * from %1 where %1.name == ¥"test¥"
  • Select文にカラム名を指定した場合、[出力/カラム名]に設定したカラム名を全て入力する必要があります。
  • 詳細については、「Select文について」を参照してください。
出力 必須 - [テーブル名]で指定したテーブルに対して、読み取るカラム名と、カラムのデータ型を出力パラメータとして設定します。  
出力/カラム名 必須 使用可 Microsoft Dynamics AX内部テーブルのカラム名を入力します。

[ファイルからカラム名を読み取り...]プロパティアクションで指定したファイルの1列目をカラム名として設定できます。
 
出力/型 必須 使用不可 カラムの型を選択します。

[ファイルからカラム名を読み取り]プロパティアクションで指定したファイルの2列目をカラムの型として設定できます。
  • 「<Native型> (<内部データ型>)」形式で表示されます。
    • Native型:
      Microsoft Dynamics AX内部で使用しているデータ型です。
    • 内部データ型:
      Javaの固有のデータ型です。
  • <Native型>と<内部データ型>の表示は同じである場合、「<Native型>」形式で表示されます。
プロパティアクション
項目名 説明 備考
ファイルからカラム名を読み取り ファイルチューザでファイルを選択して、そのファイルの1列目をカラム名として設定します。
ファイルの2列目をカラムの型として設定します。
  • 有効なデリミタ文字は半角カンマ(,)、タブ、半角スペース( )、半角セミコロン(;)、半角スラッシュ(/)、半角バーティカルバー(|)の6種類です。
  • カラムの型の選択肢と異なる型に設定される場合、空白と表示され、Stringと見なします。
  • 選択されたファイルの3列目以後は無視します。
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

ありません。

出力スキーマ

[出力]の設定により、カラム数が異なります。
スキーマ構造については、「テーブルモデル型のスキーマ」を参照してください。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

大容量データ処理

大容量データ処理には対応していません。

PSPでの使用について

PSPでは使用できません。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
count 実行したSelect文で、読み取ったレコードの行数が格納されます。
  • デフォルト値は0です。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

仕様制限

主な例外

例外名 原因 対策
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
<グローバルリソース名>:BusinessConnector接続先が不正です。
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
BusinessConnectorException
<グローバルリソース名>入力項目が足りません。AX接続できません。
[接続先]で選択されたリソースの入力項目が足りません。 [接続先]で指定したグローバルリソースの入力項目を確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
テーブル名にnullは設定できません。
[テーブル名]が入力されていません。 [テーブル名]の入力を確認してください。
BusinessConnectorException
操作が失敗しました。レコード <テーブル名> は存在しません。
入力した[テーブル名]の値が正しくない可能性があります。 Microsoft Dynamics AX内部テーブルの名前を確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
SELECT文ではありません。
入力した Select文が正しくない可能性があります。 [AX用Select文]の入力を確認してください。
BusinessConnectorException
ExcecuteStmt Error(sql=<AX用Select文>)[Table]<テーブル名>
入力したSelect文は実行できません。 [AX用Select文]の入力を確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException
読み取り対象カラムの設定がありません。
[出力]が入力されていません。 [出力]の設定を確認してください。
BusinessConnectorException
get_Field Error(col=<出力/カラム名>)
入力した[出力/カラム名]の値が正しくない可能性があります。 Microsoft Dynamics AX内部テーブルの「<出力/カラム名>」を確認してください。
Exception
Error coltype number
Select文に入力したカラムが正しくない可能性があります。 [AX用Select文]を確認してください。

注意事項

Select文について

テーブル読み取りを行う際に、[AX用Select文]にMicrosoft Dynamics AX内部実行できるSelect文を入力します。
Select文に「*」を使用しない場合は、[出力/カラム名]に指定されたカラム名を全て入力する必要があります。

テーブル読み取り

Select文に指定したカラムの数が[出力/カラム名]に指定されたカラムの数より少ない場合には、結果データが正しく読み取れない可能性があります。