テキストファイルの先頭10行をメールの本文として送信したい

キーワード:メール,CSV
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概要

テキストファイルを読み取り、特定の行数までをメール本文に設定して送信したい場合、繰り返し(データ件数)処理とスクリプト変数を使用します。

サンプルプロジェクトの説明

CSVファイルの10行目までのデータを連結して、メールの本文を作成します。
作成した本文を使用して、メールを送信します。

処理の流れ

サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
  1. CSVファイル読み取り処理」で入力ファイルを読み取ります。
  2. 繰り返し(データ件数)処理」で以下の処理を繰り返します。
    1. マッピング処理」で、入力データを連結してスクリプト変数に代入します。
    2. 条件分岐処理」で「繰り返し(データ件数)処理」のコンポーネント変数「count」を判定します。
    3. コンポーネント変数「count」が10以上の場合、「break処理」で「繰り返し(データ件数)処理」を抜け出します。
  3. 1通メール送信処理」でスクリプト変数を本文に設定し、メールを送信します。
実行結果のイメージについては、以下を参照してください。

ポイントとなる機能

名前 説明 ツールパレット上の場所
繰り返し(データ件数)処理 入力データの件数分、処理を繰り返します。 「基本」-「フロー」-「繰り返し(データ件数)」
条件分岐処理 条件分岐を行います。 「基本」-「フロー」-「条件分岐」

処理のポイント

繰り返し(データ件数)処理のコンポーネント変数「count」を使用して、テキストファイルの10行目までを抽出します。

サンプルプロジェクトの使用方法

上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。

サンプルプロジェクトファイル名 rl_reference_098.zip
  1. サンプルプロジェクトの展開
    サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_098.zip」を展開します。

  2. プロジェクトのアップロード
    「rl_reference_098.zip」を展開後に作成される「rl_reference_098プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
    DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_098プロジェクト」をアップロードしてください。

  3. サンプルデータの準備
    「rl_reference_098.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
    $DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。

スクリプトの作成手順

プロセスフローおよびデータフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
  1. テキストデータの取得件数とメール本文に使用するスクリプト変数を作成します。

  2. デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-CSVファイル読み取りから、CSVファイル読み取り処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  3. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「繰り返し(データ件数)」から、繰り返し(データ件数)処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  4. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「条件分岐」から、条件分岐処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  5. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「break」から、break処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  6. デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  7. マッピング処理のMapperエディタを開き、メール本文を作成し、スクリプト変数に代入する処理を作成します。

  8. デザイナのツールパレット「ネットワーク」-「メール」-「1通メール送信」から、1通メール送信処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  9. スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。