メールに添付されたファイルの拡張子にしたがって保存するディレクトリを振り分けたい

キーワード:メール,Mail,拡張子,添付ファイル,振り分け
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概要

メールに添付されたファイルごとにディレクトリを割り振って保存したい場合、スクリプト変数を使用して、ディレクトリ作成処理および移動処理を行います。

サンプルプロジェクトの説明

メールを受信し、添付ファイルが存在する場合、以下のルールにしたがってディレクトリを作成し、添付ファイルを移動します。

<システム日付>/<会社コード>/<拡張子>/

処理の流れ

サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
  1. メール受信(POP3)処理」でPOP3サーバからメールを受信します。
  2. 繰り返し(データ件数)処理」で受信メールの件数分、処理を繰り返します。
  3. 変数代入処理」で添付ファイル名をスクリプト変数に格納します。
  4. 条件分岐処理」を行い、添付ファイルが存在する場合は処理を続行し、添付ファイルが存在しない場合は次のメールを読み取ります。
  5. 変数代入処理」でシステム日付・会社コード・拡張子をスクリプト変数に格納します。
  6. ディレクトリ作成処理」で保存ディレクトリを作成します。
  7. 移動処理」で添付ファイルを移動します。
実行結果のイメージについては、サンプルプロジェクトのサンプルデータを参照してください。

ポイントとなる機能

名前 説明 ツールパレット上の場所
ディレクトリ作成処理 新規にディレクトリを作成します。 「ファイル」-「ファイル操作」-「ディレクトリ作成」
移動処理 ファイルまたはディレクトリを移動します。 「ファイル」-「ファイル操作」-「移動」

処理のポイント

スクリプト変数を使用してディレクトリ作成処理および移動処理を行います。

サンプルプロジェクトの使用方法

上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。

サンプルプロジェクトファイル名 rl_reference_002.zip
  1. サンプルプロジェクトの展開
    サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_002.zip」を展開します。

  2. プロジェクトのアップロード
    「rl_reference_002.zip」を展開後に作成される「rl_reference_002プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
    DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_002プロジェクト」をアップロードしてください。

  3. サンプルデータの準備
    「rl_reference_002.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
    $DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。

  4. グローバルリソースの設定
    コントロールパネルの[グローバルリソースの設定]から、[新しいグローバルリソースの追加]を選択し、POP3メール受信サーバ接続設定のグローバルリソースを追加します。
    グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。

  5. サンプルメールの送信
    以下の例と同様のサンプルメールを作成し、送信します。
    メールの形式は「テキスト形式」とし、「件名」の先頭6文字に会社コードを入力してください。

    メール内容(1通目)

    件名 cmp001 発注ファイル送付
    本文 発注書ファイルを送信いたします。
    ご確認をお願いいたします。

    株式会社○○○○○
    担当者△△△△
    添付 sample.xml

    メール内容(2通目)

    件名 cmp002 発注ファイル送付
    本文 発注書ファイルを送信いたします。
    ご確認をお願いいたします。

    株式会社□□□□□
    担当者▽▽▽▽
    添付 sample.dat

スクリプトの作成手順

プロセスフローおよびデータフローは、「サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
  1. 添付ファイルの保存先として使用するスクリプト変数を作成します。

  2. デザイナのツールパレット「ネットワーク」-「メール」-「メール受信(POP3)」から、メール受信(POP3)処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  3. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「繰り返し(データ件数)」から、繰り返し(データ件数)処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  4. デザイナのツールパレット「基本」-「処理」-「変数代入」から、変数代入処理(「variable」)をスクリプトキャンバスに配置します。

  5. 変数代入処理(「variable」)のMapperエディタを開き、入力元の添付ファイルパスをスクリプト変数の添付ファイル名にマッピングします。

  6. デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「条件分岐」から、条件分岐処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  7. デザイナのツールパレット「基本」-「処理」-「変数代入」から、変数代入処理(「variable(1)」)をスクリプトキャンバスに配置します。

  8. 変数代入処理(「variable(1)」)のMapperエディタを開き、システム日付・会社コード・拡張子をスクリプト変数に格納します。

  9. デザイナのツールパレット「ファイル」-「ファイル操作」-「ディレクトリ作成」から、ディレクトリ作成処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  10. デザイナのツールパレット「ファイル」-「ファイル操作」-「移動」から、移動処理をスクリプトキャンバスに配置します。

  11. スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。