アプリケーションログ出力先設定

アプリケーションログ出力先設定とは

アプリケーションログ出力先設定は、すべてのプロジェクトやスクリプトから参照できる共通のアプリケーションログの出力先情報の設定を行うツールです。
スクリプトコンポーネントの「ログ出力処理」を使用して、アプリケーションログを出力したい場合には、先にアプリケーションログ出力先を作成しておく必要があります。

Standalone版では使用できません。

アプリケーションログ出力先設定の起動

  1. コントロールパネルから「アプリケーションログ出力先設定」を選択します。


  2. 「アプリケーションログ出力先設定」プロパティが開きます。

アプリケーションログ出力先設定

「アプリケーションログ出力先設定」プロパティでは、アプリケーションログ出力先の新規作成、変更、削除を行うことができます。

アプリケーションログ出力先の新規作成

  1. [新しいアプリケーションログ出力先の追加]をダブルクリックします。

    右クリックメニューの[新規アプリケーションログ出力先作成]、またはメニューの[ファイル]-[新規アプリケーションログ出力先作成]からも作成を行うことができます。

  2. ログ出力先の種類を選択し、[次へ]ボタンを押下します。

  3. 各種設定を行います。設定方法については、「アプリケーションログ出力先設定のプロパティ」を参照してください。

  4. [了解]ボタンを押下すると、登録が完了します。

アプリケーションログ出力先設定の参照または変更

  1. 設定の参照または変更を行うアプリケーションログ出力先を選択し、ダブルクリックします。

    右クリックメニューの[プロパティ]、またはメニューの[ファイル]-[プロパティ]からも参照または変更を行うことができます。

  2. 必要に応じて設定を変更します。

  3. 変更内容を保存する場合は、[了解]ボタンを押下します。

アプリケーションログ出力先の削除

  1. 削除を行うアプリケーションログ出力先を選択し、Deleteキーを押下します。

    右クリックメニューの[削除]、またはメニューの[ファイル]-[削除]からも削除を行うことができます。

  2. 「ログ出力先設定の削除」ダイアログが表示されます。


  3. [了解]ボタンを押下すると、削除が完了します。

アプリケーションログ出力先設定のプロパティ

Syslog

遠隔のSyslogデーモンへログを送信します。

基本設定

項目名 説明 補足
ホスト/IPアドレス Syslogデーモンの稼動するホスト名を入力します。
  • デフォルト値は「localhost」(DataSpiderServerの稼動するマシン)です。
ファシリティ Syslogのファシリティを選択します。
  • [KERN]
  • [USER]:(デフォルト)
  • [MAIL]
  • [DEAMON]
  • [AUTH]
  • [SYSLOG]
  • [LPR]
  • [NEWS]
  • [UUCP]
  • [CRON]
  • [AUTHPRIV]
  • [FTP]
  • [LOCAL0]
  • [LOCAL1]
  • [LOCAL2]
  • [LOCAL3]
  • [LOCAL4]
  • [LOCAL5]
  • [LOCAL6]
  • [LOCAL7]
 
ファシリティ名を出力する ログにファシリティ名を出力かどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    ログにファシリティ名を出力します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    ログにファシリティ名を出力しません。
 

NTイベントログ

NTのイベントログシステムに追加します。

DataSpiderServerが、Windows 32bit環境で稼動する場合のみ使用可能です。
DataSpiderServerが稼動するWindowsシステムの環境変数「PATH」に含まれるディレクトリ下に、所定のライブラリファイル「NTEventLogAppender.dll」が配置されている必要があります。 「NTEventLogAppender.dll」は、${dataspider.home}/server/conf以下にあるものを使用してください。

基本設定

項目名 説明 補足
ソース NTイベントログを出力する際に、そのログの発生箇所名を表すソースを入力します。  

ローテーションファイル

ログをファイルに出力します。
ファイルが[最大ファイルサイズ]に到達した際にロールアップを行い、[バックアップファイル]の指定分のバックアップファイルを保持します。

基本設定

項目名 説明 補足
ファイルパス ログファイルのパスを入力または選択します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
  • ファイルパスはサーバOSローカルファイルシステムの絶対パスで指定してください。
最大ファイルサイズ ログファイルの最大ファイルサイズを入力します。

設定値を超えた場合、ログファイルをロールアップします。
  • デフォルト値は「2MB」です。
  • 単位には「B」、「KB」、「MB」、「GB」の各文字列を指定できます。
  • 指定できる範囲は「1B」〜「約92億GB」です。
バックアップ数 バックアップファイルの最大数を入力します。

設定値を超えた場合、バックアップファイルを削除します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • 指定できる範囲は「0」〜「約21億」です。

スケジュールファイル

ログをファイルに出力します。
スケジュールに合わせてログファイルをロールアップし、バックアップファイルを保持します。

基本設定

項目名 説明 補足
ファイルパス ログファイルのパスを入力または選択します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
  • ファイルパスはサーバOSローカルファイルシステムの絶対パスで指定してください。
スケジュール ロールアップするスケジュールを選択します。

  • [毎日]:(デフォルト)
  • [毎週]
  • [毎月]
    • ログファイルのロールアップのタイミングは以下の通りです。
      • [毎日]:日付が変わった後のログ出力処理の初回実行時
      • [毎週]:週が変わった後のログ出力処理の初回実行時
      • [毎月]:月が変わった後のログ出力処理の初回実行時
    • 日付の変わり目は午前0時、週の変わり目は日曜日の午前0時、月の変わり目は1日の午前0時です。
    • ロールアップされたログファイル名は以下のようになります。
      • [毎日]:「ファイル名.yyyy-MM-dd」
        例:test.log.2008-07-15
      • [毎週]:「ファイル名.yyyy-MM-W」
        「W」はその月の第何週を意味します。
        例:test.log.2008-07-3
      • [毎月]:「ファイル名.yyyy-MM」
        例:test.log.2008-06

    共通設定

    レイアウト

    ログの書式レイアウトをパターン文字列で指定します。

    項目名 説明 補足
    レイアウト ログの書式レイアウトをパターン文字列で入力します。
    • デフォルト値は「[%c] %m [%d{HH:mm:ss}]%n」です。


    例えば、デフォルトである「[%c] %m [%d{HH:mm:ss}]%n]」 というパターン文字列は、「[カテゴリ] メッセージ [時刻](改行)」というログを出力します。 それぞれの変換指定子は、パーセント記号(「%」)から始まり、それにつづくオプションと変換修飾子および変換文字があります。
    変換文字
    項目名 説明 補足
    c ロギングイベントのカテゴリを出力するために使用します。  
    d ログイベントの日時の出力に使用します。
    続く{}括弧内に指定する文字列で、日付の表示形式を指定できます。
    たとえば、%d{HH:mm:ss,SSS}%d{dd MMM yyyy HH:mm:ss,SSS}などです。 省略された場合には、ISO8601形式が仮定されます。
     
    m ロギングイベントで設定されたメッセージを出力します。  
    n プラットフォーム依存の改行文字を出力します。
    この変換文字は、移植性のない改行文字の「\n」や「\r\n」を使用するのと事実上パフォーマンスは同じなので、これを使用することを推奨します。
     
    p ログレベルを出力します。  
    % %%の連続は、単一のパーセント文字を出力します。  
    オプション
    オプションのフォーマット指定は、パーセント記号と変換文字の間で行います。
    以下はカテゴリ(変換文字は「c」)を表示する際のフォーマット指定例です。

    指定例 左詰め 最少幅 最大幅 説明
    %20c false 20 none カテゴリ名が20文字に満たなければ左側は空白が詰められます。
    %-20c true 20 none カテゴリ名が20文字に満たなければ、右側に空白がパディングされます。
    %.30c NA none 30 カテゴリ名が30文字より長ければ、先頭から削除されます。
    %20.30c false 20 30 カテゴリ名が20文字より短ければ左に空白がパディングされます。
    カテゴリー名が30文字より長ければ、先頭から削除されます。
    %-20.30c true 20 30 カテゴリ名が20文字より短ければ右側に空白がパディングされます。
    カテゴリー名が30文字より長ければ先頭から削除されます。

    詳細については、log4jのPatternLayout(http://logging.apache.org/log4j/docs/api/index.html)を参照してください。

    ログレベル

    項目名 説明 補足
    ログレベルしきい値 ログレベルの閾値を選択します。
    • [FATAL]
    • [ERROR]
    • [WARN]
    • [INFO]:(デフォルト)
    • [DEBUG]
    • 選択した[ログレベルしきい値]と同じまたはそれ以上のログレベルのログを出力します。
      例えば「INFO」を選択した場合、「INFO」「WARN」「ERROR」「FATAL」ログレベルのログが出力されます。「DEBUG」ログレベルのログは出力されません。
    ログレベルの変換規則
    ここでのログレベルは内部的に扱うもので、それぞれのログ出力先によっては、対応するレベルに変換されます。
    ログレベル Syslog NTイベント
    FATAL emerg エラー
    ERROR err エラー
    WARN warning 警告
    INFO info、notice 情報
    DEBUG debug 情報

    主な例外

    例外名 原因 対策
    java.lang.NoClassDefFoundError 「NTEventLogAppender.dll」が所定の場所に配置されていません。 DataSpiderServerが稼動するWindowsシステムの環境変数「PATH」に含まれるディレクトリ下に、ライブラリファイルNTEventLogAppender.dllを配置してください。
    NTEventLogAppender.dllは、${dataspider.home}/server/conf以下にあるものを使用してください。