Oracle OCIアダプタ制限事項

サポートバージョン
コンポーネントプール
サポートする型
テーブル読み取り処理に関する制限事項
検索系SQL実行処理に関する制限事項
テーブル書き込み処理に関する制限事項
更新系SQL実行処理に関する制限事項
ストアドプロシージャ実行処理に関する制限事項
主な例外メッセージ
注意事項

サポートバージョン

クライアントバージョン	サーババージョン
11.2	11.2
11.1	11.1
10.1	10.2 10.1 9.2.0 9.0.1
8.1.7	8.1.7

コンポーネントプール

コンポーネントプールは使用できます。

サポートする型

本アダプタでサポートする型は以下の通りです。

型名	サポート	備考
NUMBER 型	△
FLOAT 型	△
REAL 型	△
DOUBLE PRECISION 型	△
NUMERIC 型	△
DATE 型	△
TIMESTAMP 型	△
CHAR 型	△
NCHAR 型	△
VARCHAR 型	△
NVARCHAR2 型	△
LONG 型	△
RAW 型	△
LONG RAW 型	△
BLOB 型	△
CLOB 型	△
NCLOB 型	△

○:サポートします。
△:サポートしますが、制限事項があります。
×:サポートしません。

テーブル読み取り処理に関する制限事項

テーブル名が引用符で囲われている場合、テーブル名の大文字小文字を区別します。

Oracleクライアント8.1.7固有
- TIMESTAMP型
  - TIMESTAMP型はサポートされていません。
- NCLOB型
  - NCLOB型のデータを読み取ることはできません。

シノニムには対応していません。

検索系SQL実行処理に関する制限事項

NUMBER型、FLOAT型、DOUBLE PRECISION型、REAL型、NUMERIC型
- クエリ結果のPrecisionが0の場合、BigDecimalとしてデータを扱います。例えば、SUM関数で指定している列にPrecisionが設定されていても結果として0が返ってくるので、SUM関数の結果はBigDecimalとしてデータを扱います。
ファンクションを使用したSQL文について
- SQLファンクションを使用したSQL文は実行可能です。
- ユーザ定義ファンクションを使用したSQL文は実行可能ですが、ファンクションで定義されているOUTパラメータの値は受け取ることはできません。

Oracleクライアント8.1.7固有
- TIMESTAMP型
  - TIMESTAMP型はサポートされていません。
- NCLOB型
  - NCLOB型のデータを読み取ることはできません。

シノニムには対応していません。

テーブル書き込み処理に関する制限事項

スキーマ定義のキーについて
- OCI 接続の場合、一意制約が付与されている列でも、スキーマ定義の「キー」にチェックが入りません。手動でチェックする必要があります。

LONG型
- テーブルのカラムにLONG型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。

LONG RAW型
- LONG RAW型のカラムへの書き込みはできません。書き込みを行った場合「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」エラー発生してDataSpiderServerのプロセスが落ちる場合があります。

BLOB型
- テーブルのカラムにBLOB型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。

テーブル名が引用符で囲われている場合、テーブル名の大文字小文字を区別します。

Oracleクライアント10g固有
- BLOB型
  - 複数レコードの挿入で、BLOB型のカラムの値に、nullが1つでもあった場合、全てのレコードの該当カラムの値がnullとして挿入されます。
  - この制限を回避するために、変換ツールなどでnullを空文字などに変換したり、BLOB型カラムにnullを含むレコードを事前に取り除いておく必要があります。
Oracleクライアント8.1.7固有
- TIMESTAMP型
  - TIMESTAMP型はサポートされていません。
- CLOB, NCLOB型
  - CLOB, NCLOB型のデータを書き込むことはできません。
- NCHAR, NVARCHAR型
  - OracleのNLS言語設定によっては、SQL例外により失敗します。
  - 参考:静的SQL文によるインサート

シノニムには対応していません。

更新系SQL実行処理に関する制限事項

LONG型
- テーブルのカラムにLONG型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。

LONG RAW型
- LONG RAW型のカラムへの書き込みはできません。書き込みを行った場合「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」エラー発生してDataSpiderServerのプロセスが落ちる場合があります。

BLOB型
- テーブルのカラムにBLOB型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。

ファンクションを使用したSQL文について
- SQLファンクションを使用したSQL文は実行可能です。
- ユーザ定義ファンクションを使用したSQL文は実行可能ですが、ファンクションで定義されているOUTパラメータの値は受け取ることはできません。

Oracleクライアント10g固有
- BLOB型
  - 複数レコードの挿入で、BLOB型のカラムの値に、nullが1つでもあった場合、全てのレコードの該当カラムの値がnullとして挿入されます。
  - この制限を回避するために、変換ツールなどでnullを空文字などに変換したり、BLOB型カラムにnullを含むレコードを事前に取り除いておく必要があります。
Oracleクライアント8.1.7固有
- TIMESTAMP型
  - TIMESTAMP型はサポートされていません。
- CLOB, NCLOB型
  - CLOB, NCLOB型のデータを書き込むことはできません。
- NCHAR, NVARCHAR型
  - OracleのNLS言語設定によっては、SQL例外により失敗します。
    例外:java.sql.SQLException: ORA-12704: キャラクタ・セットが一致しません。
  - 参考:静的SQL文によるインサート
    - 静的SQL文ならば、NCHAR, NVARCHAR型の挿入/更新が可能となる場合があります。ただし、静的SQL文のデータ制限により最大文字数は2,000文字となります。
    - 使用例:insert into <テーブル名>(<カラム名>) values(N'<挿入する文字列>');

シノニムには対応していません。

[接続先]で[XA接続]にチェックが入っているOracle OCI接続設定を指定した場合、DDL文を実行すると以下のようなエラーが発生し、処理が失敗します。
- [exec_update]の処理に失敗しました。原因:[java.sql.SQLException: ORA-02089: 下位セッションにCOMMITは使用できません。]

ストアドプロシージャ実行処理に関する制限事項

CHAR型
- CHAR型のOUTパラメータには、不要な半角スペースが付加される場合があります。

RETURN句の戻り値は取得できません。

Oracleクライアント8.1.7固有
- TIMESTAMP型
  - TIMESTAMP型はサポートされていません。
- CLOB型
  - CLOB型のINパラメータにデータを入力することはできません。
- NCLOB型
  - NCLOB型のIN、OUTパラメータは使用できません。

プロシージャの表記について
- パッケージ内に定義されているプロシージャは [パッケージ名].[プロシージャ名] で表記します。
- プロシージャ名にドット(.)が含まれている場合、ダブルクォーテーション(")で囲います。
  例: パッケージ「PACKAGE」で定義されてるプロシージャ「SAMPLE.PROCEDURE」の場合
  - PACKAGE."SAMPLE.PROCEDURE"

パッケージ名にドット(.)が含まれてるパッケージ内のプロシージャは実行できません。

シノニムには対応していません。

主な例外メッセージ

例外名	メッセージ	原因/対策
java.sql.SQLException	I/O例外です。: The Networkアダプタcould not establish the connection	データベースに接続できていません。ホスト名・ポート番号を確認してください。
	Listener refused the connection with the following error: ORA-12505	データベースに接続できていますが、SIDが間違っています。SID/サービス名を確認してください。
	ORA-01017: invalid username/password;	データベースに接続できていますが、ログインできていません。ユーザ名・パスワードを確認してください。
	ORA-00942: 表またはビューが存在しません。	指定したテーブルまたはビューが存在していることを確認してください。
	ORA-00933: SQLコマンドが正しく終了されていません。	指定したテーブルまたはビューの名前が、引用符で囲われているか確認してください。
java.lang.UnsatisfiedLinkError		OCIクライアントの接続設定が間違っている可能性があります。使用するjdbc OCIドライバが、Oracleクライアントと同一のものか確認してください。

注意事項

ターゲット
- 本ページに記載されている制限事項は、以下の接続を対象としたものです。これと異なるバージョンのOracleに本アダプタで接続する場合、制限事項はこの限りではありません。
  - 11gR2クライアント - 11gR2サーバ接続
  - 11gクライアント - 11gサーバ接続
  - 10gクライアント - 10gサーバ接続
  - 8.1.7クライアント - 8.1.7サーバ接続

jdbcドライバ
- jdbc OCIドライバは、OCI接続に使用するOracleクライアントのライブラリを使用してください。
- 指定されたディレクトリにOracleより配布されたライブラリを配置します。
- 配置場所:${dataspider.home}/server/plugin/data_processing/modules/oracle_oci_adapter/ 下
- 参考:Oracle10g Release 1の場合、クライアントツールインストールディレクトリ以下のOracle\product\10.1.0\Client_1\jdbc\lib\ojdbc14.jarを使用します。

XA接続
- Oracle 8.1.7クライアントによるXA接続はサポートしていません。

ローダによる書き込み処理
- Oracle OCIアダプタではローダによる書き込み処理はできません。