Oracle Instant Client の設定
DataMagicから接続できるデータベースのバージョンについては、以下のURLから弊社ホームページを参照してください。
(1) インストール手順
Oracle Instant Clientのインストールは、DataMagicに同梱のモジュールをインストールします。インストール手順については、下記の手順に従って設定してください。
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DataMagicが32ビット版の場合は32ビット版のOracle Instant Clientを、DataMagicが64ビット版の場合は64ビット版のOracle Instant Clientをインストールしてください。
1. 同梱のモジュールを展開
同梱のモジュールをローカルディスクにコピーしてください。
2. インストールフォルダの準備
インストールフォルダを作成します。
日本語、空白、記号を含むパス、フォルダは指定しないでください。
3. インストール
モジュールを解凍し、インストールフォルダに配置します。
Oracle Instant Clientのセットアップ方法を説明します。
以下の環境変数を設定してください。なお、Oracle Instant Clientを使用する場合は、環境変数ORACLE_HOMEの指定は不要です。
- 環境変数PATH
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Oracleソフトウェアライブラリフォルダを指定します。
Oracle Instant Clientのインストールフォルダを指定します。
- NLS_LANG
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導入環境の文字コード種を設定します。
表9.1 NLS_LANGの設定
言語
コード種 (*1)
NLS_LANG
日本語版
EUC
JAPANESE_JAPAN.JA16EUC
SHIFT-JIS
JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS(*2)
UTF-8
JAPANESE_JAPAN.AL32UTF8
英語版
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AMERICAN_AMERICA.WE8MSWIN1252(*3)
*1
:
NLS_LANGに「AL16UTF16」「AL16UTF16LE」等UTF-16を設定しての運用はサポート対象外となります。これはOracleの仕様によるものです。
*2
:
SHIFT-JISの「~」を扱う場合は「JAPANESE_JAPAN.JA16SJISTILDE」を設定してください。
*3
:
日本語を含むデータを扱う場合は、日本語版と同じように設定してください。
注意DataMagicでOracle接続を伴うデータ加工を実施する際は、以下の点にご注意ください。
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Oracleサーバの「NLS_CHARACTERSET」「NLS_NCHAR_CHARACTERSET」とDataMagic Server側の「NLS_LANG」が異なる場合、DataMagicの変換処理前後で文字列データの変換処理が行われます。この動作はOracle側の変換処理になるため、DataMagicでは制御出来ません。
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NCHARキャラクタ・セットに該当するデータを扱う場合は、NLS_LANGを「JAPANESE_JAPAN.AL32UTF8」に設定してください。NCHARキャラクタ・セットに該当する「Oracleの列タイプ」は、以下が該当します。
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NCHAR
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NCLOB
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NVARCHAR2
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Oracleに接続するデータ加工情報設定の「入力設定」または「出力設定」の「漢字コード種」は、「NLS_LANG」の設定と揃えてください。設定が異なる場合はデータ加工がエラーになります。
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- TNS_ADMIN(TNS接続を使用する場合のみ指定)
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ネットサービス名が記述されたtnsnames.oraのディレクトリを指定します。設定を省略した場合にTNS接続を行うと、$ORACLE_HOME/network/adminのtnsnames.oraが使用されます。
(3) ネットサービス名を使用した接続方法
ローカル・ネーミング・パラメータ(tnsnames.ora)に記述されたネットサービス名で接続できます。なお、TNS接続を使用する場合のみ、環境変数「TNS_ADMIN」の設定が必要です。環境変数の設定については、「Oracle Instant Client の設定」の「(2) 動作環境のセットアップ」を参照してください。
また、環境変数を設定したフォルダにローカル・ネーミング・パラメータ(tnsnames.ora)が存在することを確認してください。
ネットサービス名による接続は、DataMagicのDB接続情報詳細画面で設定します。
1. DataMagic DB接続情報詳細画面の設定
以下の内容を入力または選択します。
- 製品種別
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: Oracleを選択します。
- DB名選択
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: TNSを選択します。
- TNS
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: 接続するネットサービス名。
- TNS([参照]ボタン)
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: TNS選択画面を表示します。
ローカル・ネーミング・パラメータtnsnames.oraに記述されたネットサービス名の一覧が表示されます。
TNS選択画面より接続するネットサービス名を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
- ユーザ
-
: ユーザIDを入力します。
- パスワード
-
: パスワードを入力します。

画面9.1 DB接続情報詳細画面

画面9.2 TNS選択
2. 接続の確認
設定が終了したら、[接続テスト]ボタンをクリックして接続テストを実行し、Oracleへの接続を確認してください。