項目ごとの説明

要求受付ポート番号(port)

DataMagic サービスが他ホストからの待機を行うためのポート番号を指定します。

DataMagic Serverの場合、デフォルトは36000です。オペレーティングシステムおよび他の製品で使われていないポート番号を指定してください。

DataMagic Desktopグレードでは、要求受付ポート番号(port)には0が設定されます。この値は変更しないでください。

自機種のコード(knjcode)

使用しているシステムの漢字コード種を指定します。

DataMagicサービス(huledd)、データ加工実行コマンド(utled)やユーティリティが参照します。

自機種のコードを変更すると、システムログの漢字コード種が変更されます。

Windowsの場合は、SHIFT-JISで固定です。

表5.4 自機種のコード

システムの漢字コード

ファイルの設定値

SHIFT-JISコード

S

EUCコード

E

UTF-8コード

8

注意

Windowsの文字コード(システムロケール)がUTF-8の場合、以下の出力もUTF-8になります。

  • データ加工実行コマンド(utled)やユーティリティが出力するメッセージ

  • データ加工実行時に出力するエラーファイルの内容

  • データ加工実行時に出力するエラースキップの原因

  • データ加工実行時に出力するトレースログファイルの内容

  • 管理情報エクスポートコマンド(utledigen コマンド)で”-k”を省略したときのエクスポートファイルの内容

トレース出力モード(trace_output_mode)

トレースログの出力モードを指定します。

ログ出力機能については、「DataMagic エラーコード・メッセージ」を参照してください。

表5.5 トレース出力モード

トレース出力モード

ファイルの設定値

なし

0

開始、終了、異常、警告

1

開始、終了、異常、警告、情報(通常)

2

開始、終了、異常、警告、情報(通常)、情報(冗長)

3

開始、終了、異常、警告、情報(通常)、情報(冗長)、デバッグ

9

トレース切り替え方式(trace_switch_mode)

トレースログの切り替え方式を指定します。

表5.6 トレース切り替え方式

トレース切り替え方式

ファイルの設定値

切り替えなし

0

ファイルサイズ超過で切り替える

1

トレース切り替えサイズ(trace_switch_size)

トレースログファイルの切り替えタイミングを指定します。"10"~"100"で指定します。単位はMBです。

トレースログが指定サイズになると切り替わります。

ログ出力機能については、「DataMagic エラーコード・メッセージ」を参照してください。

トレース保持世代数(trace_keep_cnt)

トレースログファイルの世代管理数を指定します。"1"~"99"で指定します。

ログ出力機能については、「DataMagic エラーコード・メッセージ」を参照してください。

Syslogイベントログ出力(syslog_output)

トレースログをイベントログ、またはシステムログ(syslog)に出力するかどうかを指定します。

表5.7 Syslogイベントログ出力

Syslogイベントログ出力

ファイルの設定値

出力しない

0

出力する

1

トレースディレクトリ名(log_dir)

トレースログファイルの出力先ディレクトリを指定します。

200バイト以内の文字で指定します。

外字の指定はできません。トレース出力モードが"0"以外の場合は省略できません。

ログ出力機能については、「DataMagic エラーコード・メッセージ」を参照してください。

ワークファイルディレクトリ名(work_dir)

テンポラリファイルを出力するディレクトリを指定します。

200バイト以内の文字で指定します。

Windowsの場合、外字の指定はできません。

操作履歴の出力選択(opelog_output)

操作履歴を操作履歴一覧に出力するかどうか指定します。

操作内容ごとに指定可能で、6桁の"0"または"1"で指定します。

数値は左から以下の操作内容となります。

すべての情報の「参照」、管理情報の「登録」「削除」、データ加工に関する「実行」、管理情報の「インポート/エクスポート」、「常駐プロセス起動/停止」です。

0: その操作内容に対する履歴を出力しない

1: その操作内容に対する履歴を出力する

上記のように指定すると、すべての情報の「参照」処理の履歴は操作履歴一覧に出力せず、以下を操作履歴一覧に出力します。

・管理情報の「登録」処理の履歴

・管理情報の「削除」処理の履歴

・データ加工に関する「実行」処理の履歴

・管理情報の「インポート/エクスポート」処理の履歴

・「常駐プロセス起動/停止」処理の履歴

ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする(sec_userpass_same)

ユーザ情報登録時に、「ユーザID」、「パスワード」に同じ値が設定された場合、エラーとするかどうかを指定します。

表5.8 ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする

ユーザIDとパスワードが同じ場合

ファイルの設定値

エラーにする

Y

エラーにしない

N

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

数字(0-9)だけのユーザIDはエラーにする(sec_user_numonly)

ユーザ情報登録時に、「ユーザID」が数字(0-9)のみの値を設定した場合、エラーとするかどうかを指定します。

設定値は「ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする(sec_userpass_same)」と同じです。<表5.9>を参照してください。

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

数字(0-9)だけのパスワードはエラーにする(sec_pass_numonly)

ユーザ情報登録時に、「パスワード」が数字(0-9)のみの値を設定した場合、エラーとするかどうかを指定します。

設定値は「ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする(sec_userpass_same)」と同じです。<表5.9>を参照してください。

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

英字(a-z、A-Z)だけのユーザIDはエラーにする(sec_user_alphaonly)

ユーザ情報登録時に、「ユーザID」が英字(a-z、A-Z)のみの値を設定した場合、エラーとするかどうかを指定します。

設定値は「ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする(sec_userpass_same)」と同じです。<表5.9>を参照してください。

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

英字(a-z、A-Z)だけのパスワードはエラーにする(sec_pass_alphaonly)

ユーザ情報登録時に、「パスワード」が英字(a-z、A-Z)のみの値を設定した場合、エラーとするかどうかを指定します。

設定値は「ユーザIDとパスワードが同じ場合はエラーにする(sec_userpass_same)」と同じです。<表5.9>を参照してください。

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

パスワードの下限文字数(sec_pass_min)

ユーザ情報登録時の「パスワード」の値の最低文字数を指定します。"1"~"20"で指定します。

= 備考 =

この項目は、DataMagic Serverグレードの場合に使用できます。DataMagic Desktopグレードの場合は、この項目は無視されます。

データ加工履歴出力有無(ed_log_output)

データ加工履歴を出力するかどうかを指定します。

表5.9 データ加工履歴出力有無

データ加工履歴

ファイルの設定値

出力しない

0

出力する

1

履歴保持件数(log_del_border)

データ加工履歴の保持件数を指定します。"0"~"999999999"で指定します。"0"を指定した場合、履歴は削除されません。

エラーファイル履歴出力レベル(ed_err_output_level)

エラーファイルへ出力する履歴の出力レベルを指定します。

表5.10 エラーファイル履歴出力レベル

エラーファイル履歴出力レベル

ファイルの設定値

出力しない

0

異常時のみ

1

すべて

2

エラーファイル名(ed_err_output_file)

エラーファイル名を指定します。データ加工履歴を出力したい場合は、必ずファイル名を指定してください。ファイル名の指定がない場合、「エラーファイル履歴出力レベル」の値に関わらず、データ加工履歴の出力は行われません。

200バイト以内の文字で指定します。外字の指定はできません。

エラーファイルSyslogイベントログ出力(ed_err_syslog_flag)

エラーファイルへの出力内容をイベントログに出力するかどうかを指定します。

表5.11 エラーファイルSyslogイベントログ出力

エラーファイルSyslog出力

ファイルの設定値

出力しない

0

出力する

1

エラーファイル生成方式(ed_err_output_mode)

「エラーファイル名」に指定したファイルがすでに存在する場合のエラーファイルの生成方式を指定します。

表5.12 エラーファイル生成方式

エラーファイル生成方式

ファイルの設定値

置き換え

R

追加

M

エラーファイル切替サイズ(ed_err_switch_size)

エラーファイルの切り替えタイミングを指定します。"0"~"99"で指定します。単位はMBです。"0"を指定した場合、エラーファイルの切り替えは行われません。

エラーファイルが指定サイズになると切り替わります。

履歴出力フォーマット(ed_err_format)

データ加工履歴の出力フォーマットを指定します。

出力フォーマットの書式文字列については、「DataMagic リファレンスマニュアル」に記載されている

「変換履歴出力コマンド(utledlist)」の「format」パラメータに関する説明を参照してください。

HULFT製品間共有環境設定パス(hulsharepath)

他のホストのDataMagic、またはHULFTとの間で、同じファイルに対して排他制御を行う場合に、パスを設定します。排他制御を行いたいすべてのHULFT Familiy製品のホストで、同一ディレクトリのパスを指定する必要があります。

注意

ここで設定するパスが各ホスト間で一致していない場合、入出力などの処理の実行時、正常に排他制御が掛からず、対象のファイルが破壊されたり、書き込み途中のファイルを読み込んだりするおそれがあります。

意図するパスは正しく設定してください。

ローカルファイルロックモード(localfile_lockmode)

DataMagicマシンのローカルファイルに対して、ロックを適用するかどうかを選択します。

ファイルサーバにDataMagicを導入し、そのファイルサーバのファイルをネットワークファイルとして他のホストと共有している場合は、モード1を指定してください。ローカルファイルを他のホストと共有していない場合は、モード0の指定をお勧めします。

この項目は、DataMagicが起動するタイミングで有効になります。

表5.13 ローカルファイルロックモード

ローカルファイルロックモード

ファイルの設定値

モード0 (ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用しない)

0

モード1 (ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用する)

1

言語(huledlang)

DataMagic Serverグレードの場合は、DataMagic Serverの動作(例:トレースログ出力)の言語を指定します。

DataMagic Desktopグレードの場合は、DataMagic Desktopの動作(例:トレースログ出力)および画面の表示言語を指定します。

また、Excelファイルに出力する場合、次に示すフォントで出力されます。

  • JPNを指定:MS Pゴシック

  • ENGを指定:Calibri

注意

運用中に言語を変更した場合、トレースログの出力言語が入り混じった状態となります。システム移行前の言語と異なる言語を選択した場合も、トレースログの出力言語が入り混じった状態となります。

表5.14 言語

言語

ファイルの設定値

日本語

JPN

英語

ENG

日付形式(datefmt)

DataMagic Serverグレードの場合は、DataMagic Serverの動作(例:トレースログ出力)で使用する日付形式を指定します。

DataMagic Desktopグレードの場合は、DataMagic Desktop の動作(例:トレースログ出力)、および画面の表示で使用する日付形式を指定します。

設定値を省略した場合は、YMD(1) で動作します。

注意

運用中に日付形式を変更した場合、トレースログの日付形式が入り混じった状態となります。システム移行前の日付形式と異なる日付形式を選択した場合も、トレースログの日付形式が入り混じった状態となります。

表5.15 日付形式

日付形式

ファイルの設定値

YMD(YYYY/MM/DD)

1

MDY(MM/DD/YYYY)

2

DMY(DD/MM/YYYY)

3

データ加工のマルチスレッド使用(ed_use_thread)

データ加工情報を、マルチスレッドで実行するかどうかを指定します。マルチスレッドで実行すると、データ加工に必要なシステムリソースをより効率的に使用できるため、シングルスレッドでの実行に比べ、データ加工を高速に実行できます。なお、マルチスレッドで実行しても、使用する環境、ファイル形式、ファイルの内容によっては、必ず性能が向上するとは限りません。

データ加工のステップ実行およびテスト実行では、常にシングルスレッドでデータ加工が実行されます。

表5.16 マルチスレッドでの実行

マルチスレッドでの実行

ファイルの設定値

データ加工でマルチスレッドを使用しない

0

データ加工でマルチスレッドを使用する

1

注意

マルチスレッドの設定は、次に示す優先度で有効になります。優先度が高い設定が実行された場合は、優先度が低い設定は無視されます。

  1. utledコマンドの引数(-thread)

  2. データ加工情報設定画面のオプション

  3. システム動作環境設定のチューニング、システム動作環境設定ファイル(huledenv.conf)の「マルチスレッドでの実行(ed_use_thread)」

ソートとマージの分割レコード数(ed_sort_merge_recordcount)

1スレッドで扱うソートとマージの分割レコード数です。マルチスレッドをチューニングする場合に変更します。指定した値の単位で、レコードを処理します。メモリが十分にある場合は大きい値を指定し、メモリが少ない場合は小さい値を指定することをお勧めします。メモリが足りない場合は、メモリ不足でデータ加工は終了します。

指定値は、実測で確認することをお勧めします。

指定できる値の範囲は、"500000"(50万)~ "999999999"(9億9999万9999)です。初期値および省略時の値は"5000000"(500万)です。

入出力ファイルコード種(cs4file)

データ加工情報を新規作成する場合に、漢字コード種を選択するコンボボックスの初期値を指定します。

S

: SHIFT-JIS

J

: JEF

E

: EUC

I

: IBM漢字

K

: KEIS

N

: NEC漢字

6

: UTF-16

8

: UTF-8

Z

: JIS

= 備考 =

DataMagic Desktopグレードでは、ここで指定した漢字コード種で入出力されます。DataMagic Desktopグレードで指定できるのは、"S:SHIFT-JIS"と"8:UTF-8"です。

改行を項目の一部として扱う(ed_csv_linebreak)

CSV の囲み文字で囲まれた項目に改行が含まれている場合、改行をデータとして扱うかどうかを指定します。

ed_csv_linebreakの設定は、データ加工情報の入力形式に「CSV」が設定されている場合に有効になります。

設定値を省略した場合は、“1”(扱う)で動作します。

表5.17 改行を項目の一部として扱う

改行を項目の一部として扱う

ファイルの設定値

扱わない

0

扱う

1

囲み文字と同じ値をエスケープする(ed_csv_enclosefields)

CSVの囲み文字で囲まれた項目に、囲み文字と同じ値が存在する場合の動作を指定します。

入力形式がCSVの場合

囲み文字と同じ値が2つ連続すると、それらを1つの値として読み込みます。

出力形式がCSVの場合

囲み文字と同じ文字を出力するときに、その文字を繰り返して出力します。

ただし、Iタイプの値を出力する場合は、そのまま出力します。

この設定は、次の場合には適用されません。

  • データ加工情報の入力または出力形式に「CSV」、囲み文字に「なし」が設定されている場合

  • 入力データの項目内に囲み文字と同じ値が存在し、その文字が繰り返されていない場合

設定値を省略した場合は、エスケープする(1)で動作します。

表5.18 囲み文字と同じ値をエスケープする

囲み文字と同じ値をエスケープする

ファイルの設定値

エスケープしない

0

エスケープする

1

NULL文字を項目の一部として扱う(ed_fmt_null_flag)

NULL文字(0x00)をフォーマット項目の一部として扱うかどうかを設定します。

NULL文字をスペースにすることに問題がない場合は、データ加工情報のオプションで「NULL→スペース置換」を“置換する”に設定することをお勧めします。

表5.19 NULL文字を項目の一部として扱う

フォーマット項目でのNULL文字の扱い

ファイルの設定値

扱わない

0

扱う

1

NULL文字を項目の一部として扱うかどうかは、データ加工情報設定画面の設定が優先されます。例えば、システム動作環境設定ファイルの「NULL 文字を項目の一部として扱う(ed_fmt_null_flag)」に“1(扱う)”を設定していても、データ加工情報のオプションで、以下のどちらかが設定されている場合は、データ加工情報設定画面の設定が優先されます。

  • 停止条件に「フォーマットの文字データ中にNULL がある場合」 が選択されている。

  • 入力動作の「NULL →スペース置換」に“置換する”が選択されている。

= 備考 =
  • マージの場合、実データ、マージキー、重複優先キーについて、NULL文字として扱うかどうかを設定します。キーで対応する項目のタイプは、ソートの場合と同じです。対応するデータ形式は、MタイプとXタイプです。

  • マッチングの場合、実データ、マッチング条件について、NULL文字として扱うかどうかを設定します。マッチング条件は、種別に「文字列」を選択し、演算子に「等しい」または「等しくない」を使用している場合に有効です。対応するデータ形式は、MタイプとXタイプです。

  • 仮想テーブルは、NULL文字として扱うかどうかの設定は対応しません。Nタイプ、Mタイプのシフトコード内は漢字に変換されるので、シフトコード内にNULL文字が入っている場合は、文字化けする可能性が高いためです(例:バイトがずれて全部デフォルトコードになる)。

固定値で制御文字を使用する(ed_fixvalue_ctrlchar_flag)

固定値で制御文字を指定した場合に、文字列として扱うか、制御文字として扱うかを設定します。

制御文字として扱う値は“\n”(改行)、“\r”(復帰)、“\t”(水平タブ)および“\xHH”(16進数表現)です。それ以外は対象外です。

(例)マッピング情報設定-出力情報設定-固定値-固定文字列で、「\n」(改行)を指定。

指定値

制御文字の扱い

結果

出力データ(16進数)

出力のプレビュー

A\nB

使用しない

A\nB

(415C6E42)

A\nB

使用する

A

B

(410A42)

A\nB

表5.20 固定値で制御文字を使用する

制御文字の扱い

ファイルの設定値

使用しない(*1)

0

使用する

1

*1

:

データ加工では、固定値をUTF-8からいったん入力設定の文字コードに変換し、その後、出力設定の文字コードに変換します。そのため、制御文字を文字タイプ(X タイプ、M タイプ)に格納しても、制御文字はそのまま出力されません。制御文字をそのまま出力する場合は、Iタイプに格納してください。

異なる型同士を比較する(compare_different_type_data)

抽出条件で、型違いの値(例:文字列型と数値型)を比較した場合に、型違いでエラーとしないで比較するかどうかを設定します。

0を設定すると、型違いでは比較しないため、同じ値でも抽出されません。この動作は、DataMagic Ver.2 の互換モードです。

1を設定すると、型違いの場合でも変換して比較するため、同じ値であれば抽出します(例:文字列型の「1234」と数値型の「1234」を同じとみなして抽出)。

比較元が文字列型、比較先が数値型の場合は、文字列型を数値型に変換して比較します。

比較元が数値型、比較先が文字列型の場合は、数値型を文字列型に変換して比較します。

これらは、DataMagic Ver.2 と動作が異なるので注意してください。

表5.21 条件の型違い時の動作

条件の型違い時の動作

ファイルの設定値

比較しない

0

変換して比較する

1

テーブル名でドットをスキーマ修飾子として扱う(treat_dot_as_schema)

DBテーブル情報詳細画面の簡易指定で設定した“テーブル名”について、「.(ドット)」より前をスキーマ名とみなすかどうかを設定します。

0を設定すると、"テーブル名"に「.(ドット)」があっても、設定した“テーブル名”をすべて「テーブル名」とみなします。

1を設定すると、設定した“テーブル名”にピリオドがある場合は最初のピリオドまでを「スキーマ名」、最初のピリオドの次の文字から文字列の最後までを「テーブル名」とみなします。

「.(ドット)」が無い場合は、設定した“テーブル名”をすべて「テーブル名」とみなします。

この設定は、ODBCでは無効です。

表5.22 テーブル名でドットをスキーマ修飾子として扱う

テーブル名のドットの扱い

ファイルの設定値

ドットをスキーマ修飾子としない

0

ドットをスキーマ修飾子とする

1

元号(era_name)

必要に応じて平成の後に施行される元号を指定します。最大で5つ元号を指定できます。複数の元号を指定する場合、左から右に古い日付順で指定してください。

以下の形式で指定します。

 

era_name = YYYYMMDD,E,EE;YYYYMMDD,E,EE;...

表5.23 元号(era_name)の構成要素

構成要素

説明

YYYYMMDD

元号の開始年月日を半角の数値8桁で指定。

以下の条件すべてを満たした場合に有効値となります。

  • MMが01-12

  • DDが01-31(MM の値と関係性は無し)

  • YYYYMMDD >= 20190101

なお、YYYYMMDDは、日付形式(datefmt)の影響を受けません。

E

元号のイニシャル。半角の英大文字1文字を指定。

EE

元号の文字列。マルチバイト文字2文字を指定。

UTF-8で指定してください。

,(カンマ)

「YYYYMMDD」「E」「EE」を分割する区切り文字。省略不可。

;(セミコロン)

元号設定を複数指定する際のそれぞれを分割する区切り文字。

行末のみ省略可。

 

元号の設定例

自機種のコード(knjcode)

: 8(UTF-8)

新しい元号の開始年月日

: 2019 年5 月1 日

新しい元号のイニシャル

: Z

新しい元号の文字列

: 世存

era_name = 20190501,Z,世存

※「世存」はUTF-8