クラスタ環境へのインストール時の注意

DataMagicをクラスタ環境にインストールする場合の注意について、以下に説明します。

共有データ格納フォルダが置き換えられることを防ぐには

クラスタ環境では、インストール先フォルダはローカルディスク上に、共有データ格納フォルダは共有ディスク上に指定します。

図1.3 DataMagicをクラスタ環境にインストールする場合

クラスタ環境に新規インストールする場合、共有ディスクの共有データ格納フォルダが置き換えられてしまうことを防ぐため、次の手順でインストールしてください。

1. 運用系ノードにインストールを行います。

2. 待機系ノードの共有データ格納フォルダをローカルディスク上に設定し、待機系ノードにインストールを行います。

アップデートインストール時に共有フォルダが必要となるため、待機系ノードのローカルディスク上に作成された共有フォルダは削除しないでください。

3. インストール終了後に、インストール先フォルダ\huledpro.iniをテキストエディタで開き、HULEDPROPATHの値に共有ディスク上の共有データ格納フォルダのパスを設定し保存します。

[PATH]
HULEDPROPATH=共有ディスク上の共有データ格納フォルダパス

また、アップデートインストールの場合は、運用系ノードのDataMagicをアップデートインストールし、待機系ノードは、共有データ格納フォルダをローカルディスク上に設定した上で、アップデートインストールを行ってください。インストール終了後、上記3.のhuledpro.ini内PATHの記述を変更してください。

フェイルオーバーの有無で異なるプロダクトキーの更新手順

クラスタ環境におけるプロダクトキーの更新には、フェイルオーバーの有無で以下の2つの手順があります。

  • フェイルオーバーありの場合

    DataMagic管理画面を使用して、待機系ノードにあるDataMagicのプロダクトキーを更新します。

    この場合のプロダクトキーの更新手順は以下のとおりです。

    1. 運用系ノードから待機系ノードにフェイルオーバーを実施します。

    2. 待機系ノードでプロダクトキーを更新します。

    DataMagic管理画面を使用してプロダクトキーを更新する手順については、「移行の手順(DataMagic管理画面)」を参照してください。

    3. 運用系ノードのフェイルバックを実施します。

  • フェイルオーバーなしの場合

    インストールモジュールを使用して、待機系ノードにあるDataMagicのプロダクトキーを更新します。

    この場合のプロダクトキーの更新手順は以下のとおりです。

    1. インストール先フォルダ\huledpro.iniをテキストエディタで開き、HULEDPROPATHの値にローカルディスクのパスを設定します。

    2. アップデートインストールでプロダクトキーを更新します。

    インストールモジュールを使用してプロダクトキーを更新する手順については、「移行の手順(インストールモジュール)」を参照してください。

    3. インストール先フォルダ\huledpro.iniをテキストエディタで開き、HULEDPROPATHの値に共有ディスクのパスを設定します。