項目に設定する内容

マルチフォーマット情報の各項目について説明します。

(1) マルチフォーマット情報詳細項目

ID

登録したマルチフォーマット情報を認識するためのID。

業務グループ

一般ユーザにアクセス権限がある業務グループ。

または、絞り込み条件で使用する目的だけの業務グループ。

コメント

マルチフォーマット情報に対するコメント。

設定種別

マルチフォーマット情報で、フォーマットIDの設定を共通にするか個別にするかの選択。

共通設定

: フォーマットIDのキー値をすべて同じ長さのキーに設定します。

個別設定

: フォーマットIDごとにキーを設定します。 設定できるキー値は、最大3件です。

開始位置

レコードに設定するキーの開始位置。単位はバイトです。

長さ

レコードに設定するキーの長さ。単位は文字数です。

例:キー値「abc」

入力漢字コード種が“SHIFT-JIS”の場合、キー長は“3”です。

入力漢字コード種が“UTF-16”の場合でも、キー長は同じく“3”です。

キー区分(共通設定の場合)

「キー値」を文字で指定するか、16進数で指定するかの選択。

Character

: 「キー値」を文字で指定します。MタイプやXタイプなどの文字  データをキー値とする場合は“Character”をお勧めします。

Binary

: 「キー値」を16進数で指定します。IタイプやBタイプなどの  バイナリデータをキー値とする場合は“Binary”をお勧めします。

注意

入力設定の「漢字コード種」が“JIS”で「キー値」の「項目タイプ」が“M”の場合は、“Binary”を指定してください。

No.

表の行番号。自動で連番が入力されます。

フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID。

キー値

どのフォーマット情報を採用するかを識別するキー値。

「キー区分」が“拡張”の場合

「キー区分」が“拡張”の場合、正規表現を使用できます。

制御文字やマルチバイト文字をキーとして使う場合は、「\xHH」の形式で指定します。

(例)

SHIFT-JISの場合、全角文字の「あ」は、「\x82\xA0」と指定します。

コメント

キー設定値ごとのコメント。

キー区分(個別設定の場合)

「キー値」を文字で指定するか、16進数で指定するかの選択。

Character

: 「キー値」を文字で指定します。MタイプやXタイプなどの文字データをキー値とする場合は“Character”をお勧めします。

Binary

: 「キー値」を16進数で指定します。IタイプやBタイプなどのバイナリデータをキー値とする場合は“Binary”をお勧めします。

拡張

: 「キー値」をASCII文字列で指定します。キー値を以下のように指定する場合は、“拡張”を選択してください。

  • キー値に正規表現を使用したい場合

  • キー値に16進数表現(\xHH形式)を使用したい場合

  • 21バイト以上のキー値を使用したい場合

注意
  • 入力設定の「漢字コード種」が"JIS"で「キー値」の「項目タイプ」が"M"の場合は、"Binary"または"拡張"を指定してください。

  • 次に示すコード種を指定して、キー値に正規表現を使用する場合は、16進数表現(\xHH形式)で指定してください。

    • EBCDIC系

    • JIS

    • UTF-16

範囲

レコードに設定するキー値の範囲。1~256(単位:バイト)で指定します。

「キー区分」が"拡張"の場合に入力します。

(例1)

キー値に「開始位置は1」で「Aで始まる3バイト」を指定する場合、範囲には「3」を指定します。

開始位置

: 1

キー値

: ^A

範囲

: 3

(例2)

キー値に「開始位置は5」で「4けたの数字」を指定する場合、範囲には「4」を指定します。

開始位置

: 5

キー値

: ^\d+$

範囲

: 4

注意

範囲で指定したバイト数よりもキー値が短い場合、キー値に指定した文字列を含む値を正規表現で判定します。また、範囲で指定したバイト数を読み込めなかった場合、キー設定は不一致になります。

(例)範囲指定が5、キー値がab

  • 読み込んだデータが5バイト データが"12ab3"

    データ"12ab3"は正規表現abにマッチしているため、このキー設定は  一致

  • データが残り4バイトしかなく、データが"12ab"

    範囲指定されたサイズ分読み込めなかったため、このキー設定は不一致

条件論理式

複数のキー設定を組み合わせる場合に、キー設定の番号(1、2、3)で条件論理式を入力します。論理演算子(「AND(論理積)」、「OR(論理和)」)や「((始めの丸かっこ)」、「)(終わりの丸かっこ)」、「スペース」を使用できます。

デフォルトフォーマット

データ内のキーがマルチフォーマット情報で設定したキー値と一致しなかった場合に採用するフォーマットID。デフォルトフォーマットIDを指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマット情報で設定されたキーと一致しないとき、デフォルトフォーマットのIDのフォーマット情報が使用されます。指定しないと、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。

(2) マルチフォーマット情報項目設定項目(共通設定の場合)

フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID。

フォーマット情報に登録されているIDを指定します。

キー値

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「キー値」を参照してください。

コメント

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「コメント」を参照してください。

(3) マルチフォーマット情報項目設定項目(個別設定の場合)

フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID。

フォーマット情報に登録されているIDを指定します。

コメント

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「コメント」を参照してください。

開始位置

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「開始位置」を参照してください。

キー区分

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「キー区分(個別設定の場合)」を参照してください。

キー値

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「キー値」を参照してください。

条件論理式

「項目に設定する内容」「(1) マルチフォーマット情報詳細項目」の「条件論理式」を参照してください。

(4) HULFT設定取り込み項目

フォーマット情報でも同じ機能が提供されています。

接続先ホスト名

接続先ホストを識別するための任意の名前を指定します。

要求受付ポート番号

接続先ホストで起動しているHULFT要求受付ポート番号。

“1”から”65535”までの間で指定します。

件数

マルチフォーマット情報の取り込み件数。

ID

HULFTから取り込むマルチフォーマット情報のID。

コメント

マルチフォーマット情報に登録されているコメント。

注意

HULFTがVer.8.4.0以降で「高強度暗号強制モード(strongkeymode)」を”1”(有効)に設定している場合は、DataMagicからHULFTに接続できません。