オプション項目
オプションの各項目について説明します。
(1) 入力動作
入力動作時のデータの扱いについて設定します。
-
CSV囲み文字なし項目への文字入力
CSV形式の入力ファイルで、囲み文字で囲まれていない項目に数字文字列以外のデータが使用された場合の扱い。
- 許可する
-
: 数字文字列以外のデータを文字タイプとして扱います。
- 許可しない
-
: 数字文字列以外のデータを使用するとエラーになりま す。
注意囲み文字で囲まれている項目とは、データの開始が囲み文字で開始されている項目のことです。囲み文字が「"」の場合、「"12」は囲み文字で囲まれた項目と判断され、「12"」は文字列と判断されます。
なお、「"12」を変換した場合、囲み文字で終了していないため入力ファイルフォーマットエラーとなります。
-
NULL→スペース置換
入力ファイルにNULLがある場合、半角スペースに置き換える かどうかを選択します。フォーマット形式、マルチフォーマット 形式、階層フォーマット形式の場合に有効になります。
項目タイプは“N”、“M”、“X”、および“D”の4種類です。
- 置換する
-
: 入力ファイルにNULLがある場合、半角スペースに置き換えます。
- 置換しない
-
: 入力ファイルにNULLがあってもそのまま処理します。
半角スペースの置き換えについては「DataMagic 操作マニュアル」を参照してください。
注意制御文字やシフトコードを持つ全角データ内にNULLがある場合も、無条件で半角スペースに置換されます。
-
KEISシフトコード内0x40の扱い
「漢字コード種」が“KEIS”である入力ファイルのデータ中で、シフトコード内に0x40がある場合の扱い。
- 半角スペース
-
: 半角スペースとして変換します。
- 2バイトコードの上位バイト
-
: 2バイトコードの上位バイトとして扱います。
- 全角スペース
-
: 全角スペースとして変換します。
注意この項目を“半角スペース”に設定している場合は、「停止条件」で「入力データのシフトコード内が奇数バイトの場合」を設定していても、次のデータを含む入力ファイルの変換が停止されずに実行されます。
-
半角スペースが原因でシフトコード内が奇数バイトになっているKEISコードのデータ。
(2) 出力動作
出力動作時のエラー条件、ファイルの削除条件について設定します。
-
数値→文字変換をエラーとする
数値を文字列に変換するときの扱い。この項目をチェックすると変換が行われず、エラーとなります。
-
文字→数値変換をエラーとする
文字列を数値に変換するときの扱い。この項目をチェックすると変換が行われず、エラーとなります。
注意以下の条件に当てはまる文字列はチェックなしの場合でも数値変換せずエラーとなります。
-
全角文字の数字が含まれる。
-
半角数字、小数点、マイナス記号以外の文字が含まれる。
-
小数点、マイナス記号が複数含まれる。
-
マイナス記号が文字列の先頭以外に存在する。
-
小数点が先頭に存在する。
-
-
異常終了時、出力ファイルを削除する
出力時に異常が発生したときの出力ファイルの扱い。
データ加工実行時、以下のいずれかの条件をみたす場合、その出力ファイルは削除されません。
-
出力ファイル生成モードに「新規作成」を指定し、出力ファイルが存在している場合
-
出力先指定で「項目値利用」を指定した場合
-
「異常時に復元」を指定した場合
-
(3) 停止条件
データ加工時に、数値エリアの桁あふれ、文字エリアのオーバーフローなどが発生した場合の処理。
-
数値エリアが桁あふれした場合
数値エリアが桁あふれした場合に停止します。
-
文字エリアがオーバーフローした場合
文字エリアがオーバーフローした場合に停止します。
-
NタイプにASCIIがあった場合
「漢字コード種」が"SHIFT-JIS"または"EUC"で「項目タイプ」に"N"を指定した際に、Nタイプの文字列にASCIIコードが存在した場合に停止します。
出力形式がCSV以外で、入力設定と出力設定の「漢字コード種」が同じ場合は、指定しても無視されます。
-
フォーマットの文字データ中にNULLがある場合
入力項目タイプが“M”、“N”、“X”、または“D”のとき、入力データ中にNULLが存在した場合に停止します。この項目をチェックすると、データにNULLがあった時点でエラーとなります。そのため、入力動作の「NULL→スペース置換」の指定は無効になります。
-
DBのコード種が違う場合
接続先データベースのコード種と、データ加工情報の入力設定および出力設定の「漢字コード種」が異なる場合に停止します。
-
入力データのシフトコード内が奇数バイトの場合
入力側がEBCDIC系コードの場合、シフトコード内が奇数バイトのときに停止します。
ただし、以下の3つの条件が同時に成り立つ場合は奇数バイトのチェックを行いません。
-
入出力がEBCDIC系の同一コード種
-
「EBCDICセット」が同一
-
全角半角変換の「カナ変換」、「英数字変換」、および「記号変換」が“何もしない”、または「KEISシフトコード内0x40の扱い」で“半角スペース”を設定している場合は、次のデータを含む入力ファイルの変換が 停止されずに実行されます。
-
半角スペースが原因でシフトコード内が奇数バイトになっているKEISコードのデータ
-
-
-
桁あふれ、オーバーフローの詳細については「DataMagic 操作マニュアル」を参照してください。
-
出力形式が“DBテーブル”の場合、「数値エリアが桁あふれした場合」および「文字エリアがオーバーフローした場合」の設定は適用されず、変換エラーとなり停止される場合があります。
変換エラーとなる場合には
-
DBテーブルの漢字コード種が異なる場合コード種変更によるサイズオーバーフロー
-
可変長項目の最大サイズオーバーフロー
-
数値データ精度のオーバー
などがあります。
-
(4) チューニング
このデータ加工情報をマルチスレッドで実行するかどうかを指定します。
-
システム動作環境設定に従う
システム動作環境設定画面の基本タブにある「マルチスレッドの使用」の指定に従います。
-
使用する
マルチスレッドで実行します。
-
使用しない
マルチスレッドで実行しません。
マルチスレッドの設定は、次に示す優先度で有効になります。優先度が高い設定が実行された場合は、優先度が低い設定は無視されます。
-
utledコマンドの引数(-thread)
-
データ加工情報設定画面のオプション
-
システム動作環境設定のチューニング
(5) ユーザ出口プログラム
データ加工処理で使用するユーザ出口プログラム名。
絶対パスまたは相対パスで指定します。
[参照]ボタンをクリックしてファイル選択ダイアログを表示し、任意のプログラムを選択できます。
(6) 日付の入力フォーマット
日付の入力フォーマットを指定します。項目をダブルクリックする、または編集アイコンをクリックすると、日付の入力フォーマットを設定する画面が表示されます。
サンプルから選択する、または日付フォーマットを入力して設定してください。日付の入力フォーマットの文字列は、すべて大文字で指定してください。日付の入力フォーマットは最大10個まで指定できます。
入力フォーマットの一覧を以下の表に示します。
# |
文字列 |
説明 |
---|---|---|
1 |
YYYY |
西暦年(4桁) |
2 |
YY |
西暦年(下2桁) ただし、2000年代とみなされます。 例:YYの部分が14の場合、2014年。 |
3 |
RR |
西暦(下2桁) 値が69以上の場合は1900年代、値が68以下の場合は2000年代とみなされます。 |
4 |
EYY |
元号の省略形+和暦年(00~99)(T09、S25など) |
5 |
EEYY |
元号+和暦年(00~99)(大正09、昭和25など) |
6 |
eyy |
元号の省略形+和暦年(0~99)(T9、S25など) |
7 |
eeyy |
元号+和暦年(0~99)(大正9、昭和25など) |
8 |
MM |
月(01~12) |
9 |
mm |
月(1~12) |
10 |
DD |
日(01~31) |
11 |
dd |
日(1~31) |
12 |
HHまたはHH24 |
時間(00~23) |
13 |
hhまたはhh24 |
時間(0~23) |
14 |
HH12 |
時間(01~12) |
15 |
hh12 |
時間(1~12) |
16 |
MI |
分(00~59) |
17 |
mi |
分(0~59) |
18 |
SS |
秒(00~59) |
19 |
ss |
秒(0~59) |
20 |
MON |
月の英語表記の省略形(すべて大文字)(JANなど) |
21 |
Mon |
月の英語表記の省略形(先頭のみ大文字)(Janなど) |
22 |
mon |
月の英語表記の省略形(すべて小文字)(janなど) |
23 |
MONTH |
月の英語表記(すべて大文字)(JANUARYなど) |
24 |
Month |
月の英語表記(先頭のみ大文字)(Januaryなど) |
25 |
month |
月の英語表記(すべて小文字)(januaryなど) |
26 |
AM |
AM:午前、またはPM:午後 |
27 |
Am |
Am:午前、またはPm:午後 |
28 |
am |
am:午前、またはpm:午後 |
29 |
A.M. |
A.M.:午前、またはP.M.:午後 |
30 |
a.m. |
a.m.:午前、またはp.m.:午後 |
平成より新しい元号に対応するには、システム動作環境設定ファイル(huledenv.conf)の「元号(era_name)」で新しい元号を設定する必要があります。
1つのフォーマットに、午前/午後を示すフォーマット(AM、Am、amなど)と24時間制の時間表記(HH、hh)を組み合わせて使用することはできません。この組み合わせを使用した場合、データ加工が正しく動作しない場合があります。
午前/午後を示すフォーマットは12時間制の時間表記(HH12、hh12)と組み合わせてご利用ください。