変換情報一括移行コマンド(utledprmcnvコマンド)

HULFT-DataMagic Ver.1の変換情報をデータ加工情報に一括移行します。

移行後は、拡張子を除いたパラメータファイル名がデータ加工IDになります。

utledprmcnvコマンドを実行する前に、移行するパラメータファイルについて、次に示す内容を確認してください。次の条件を満たさない場合は、正しく移行できないことがあります。

  • 移行するパラメータファイルが、任意のディレクトリにまとめて格納されている。

  • 拡張子を除いたパラメータファイル名が、1~50バイトの英数字および半角記号(「-(ハイフン)」、「_(アンダーバー)」、「.(ピリオド)」、「((始めの丸かっこ)」、「)(終わりの丸かっこ)」)だけを使用している。

  • 拡張子を除いたパラメータファイル名が重複していない。

  • パラメータファイル中の環境ファイルが、絶対パスで指定されている。

    相対パスで指定されていると、正常に読み込めないことがあります。

パラメータファイルを検証する場合は、utledprmcnvコマンドに-verifyを指定します。utledprmcnvコマンドを検証目的で実行(-verifyを指定)した場合、パラメータファイルのエラーの有無にかかわらず、管理情報は登録されません。

注意
  • -dirに指定するディレクトリには、変換対象のパラメータファイル以外のファイルを格納しないでください。

  • utledprmcnvコマンド実行時にエラーが発生した場合、標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。この場合、処理はロールバックされ管理情報は登録されません。

  • DataMagic Serverグレードの場合は、utledprmcnvコマンドで変換処理を実行した管理情報の記録が操作履歴に出力されます。

  • パラメータファイル名に拡張子が存在する場合は、拡張子を除いた部分がデータ加工IDとして使用されます。拡張子とは、パラメータファイル名の右から最後にあるドット「.」からパラメータファイル名の終端までの文字列のことです。

  • パラメータファイル名の先頭がドットの場合、管理情報には登録されません。ドットの前がデータ加工IDとして有効な文字列のファイル名としてください。

  • 移行するパラメータファイルが以下の条件をすべて満たす場合は、エラーとなりデータ加工情報に移行できません。

    1. 入力形式がCSVで、かつID を省略している。

    2. 抽出条件が条件なし。

  • 移行するパラメータファイルが以下の条件をすべて満たす場合は、出力のCSVのIDが削除され、IDなしの状態でパラメータファイルからデータ加工情報に移行されます。なお、CSV情報は削除されません。

    1. 出力形式がCSVで、かつIDの指定あり。

    2. 抽出条件が条件なし。

    3. 入力の項目数と出力の項目数が不一致。

表1.13 コマンドの実行可否

グレード

DataMagicのユーザ種別

管理情報の業務グループ設定

アクセス権限

実行可否

DataMagic Server

スーパーユーザ

可能

一般ユーザ

権限の指定を省略する(*1)

可能

権限を指定する

参照+更新

可能

上記以外

不可

DataMagic Desktop

可能

*1

:

業務グループにユーザ権限を指定しないで、絞り込み条件として使用することを示します。

コマンド

utledprmcnv -dir directory [-r] [-verify]

パラメータ

-dir directory

移行するパラメータファイルの格納ディレクトリ(省略不可)

絶対パスまたはカレント(.)、1~200バイトの文字(Windows)、英数字および記号(UNIX)で指定してください。

-r

すでに登録されているIDを更新(省略可)

省略すると、すでに登録されているIDがあるとエラーになります。

-verify

パラメータファイルの検証(省略可)

-dirに指定したディレクトリに格納されているパラメータファイルが、データ加工情報へ一括して移行できるかどうか検証する場合に指定します。

データ加工情報に移行できないパラメータファイルがある場合は、検出したエラーの内容、検証したパラメータファイルの総数、検出したエラーの数が標準出力に出力されます。

出力形式(-verify指定時)