変換履歴出力コマンド(utledlist コマンド)
データ加工履歴ファイルはデータベースファイルです。そのため、このコマンドを使用してデータ加工履歴ファイルの内容を参照します。パラメータを使用して出力範囲や出力フォーマットを詳細に指定できます。結果は標準出力に出力されます。「>(リダイレクト)」を使用すると、出力結果をファイルへ出力できます。
グレード |
DataMagicのユーザ種別 |
管理情報の業務グループ設定 |
実行可否 |
---|---|---|---|
DataMagic Server |
スーパーユーザ |
- |
可能 |
一般ユーザ |
権限の指定を省略する(*1) |
可能 |
|
権限を指定する |
可能(*2) |
||
DataMagic Desktop |
- |
- |
可能 |
*1 |
: |
業務グループにユーザ権限を指定しないで、絞り込み条件として使用することを示します。 |
*2 |
: |
一般ユーザが出力できる履歴を次に示します。
該当する一般ユーザが所属していない、ユーザ権限を指定する業務グループが設定されている履歴は出力できません。 |
コマンド
- DataMagic Serverグレードの場合
-
utledlist [[-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]] [-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]]| -s seqno|-b {n|thisweek|thismonth|today}] [-e {n|ok|ng}] [-p parameter] [-d id][-u userid][-g grpid] [format] [-k {E|S|8}] [-l max]
- DataMagic Desktopグレードの場合
-
utledlist [[-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]] [-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]]| -s seqno|-b {n|thisweek|thismonth|today}] [-e {n|ok|ng}] [-p parameter] [-d id][-g grpid] [format] [-k {E|S|8}] [-l max]
パラメータ
-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]
出力したい履歴の開始日時(省略可)
省略すると、履歴の先頭から出力されます。
-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]
出力したい履歴の終了日時(省略可)
省略すると、履歴の最後まで出力されます。
-s seqno
出力したい変換識別子(省略可)
変換識別子は、変換履歴でレコードを識別するユニークなNo.になります。
-b {n|thisweek|thismonth|today}
履歴の出力範囲(省略可)
現時点を基点とした相対的な指定ができます。
- n
-
: n日前からの履歴を出力します。
“1”~“9999”の範囲で指定します。
- thisweek
-
: 今週の履歴を出力します。(日曜日から)
- thismonth
-
: 今月の履歴を出力します。
- today
-
: 今日の履歴を出力します。
-e {n|ok|ng}
出力したい履歴の終了コード(省略可)
- n
-
: 終了コードnの履歴を出力します。
- ok
-
: 正常終了の履歴をすべて出力します。
- ng
-
: 異常終了の履歴をすべて出力します。
-p parameter
履歴のパラメータファイル名を-pで指定した文字列でワイルドカード検索をして、履歴を出力(省略可)
-d id
出力したい履歴のデータ加工ID(省略可)
省略すると、すべてのデータ加工IDの履歴を出力します。
-u userid
出力したい履歴の実行ユーザ(省略可)
省略すると、すべての実行ユーザの履歴を出力します。
-g grpid
出力したい履歴の業務グループ(省略可)
省略すると、すべての業務グループの履歴を出力します。
format
履歴の出力フォーマット(省略可)
書式文字列で指定します。
省略すると、以下の出力フォーマットで処理されます。
"%6s %03e %03d %t %T %n"
書式文字列に含まれる書式以外の文字は、変換されずにそのまま表示されます。
各書式は、以下のように変換されます。
- %s
-
: 識別子
- %n
-
: 処理レコード数
- %N
-
: 総出力レコード数
- %u
-
: 実行ユーザ
- %g
-
: 業務グループ
- %f
-
: パラメータファイル名
- %i
-
: データ加工ID
- %p
-
: 実行パラメータ
- %E
-
: 完了メッセージ
- %D
-
: 詳細メッセージ
- %C
-
: コメント
- %e
-
: 完了コード
- %d
-
: 詳細コード
- %m
-
: マルチスレッドの使用
- %t
-
: 変換開始日時
- %T
-
: 変換終了日時
- %%
-
: %
- \n
-
: 改行
- \t
-
: 水平タブ
- フラグ文字
-
: %文字の後ろに、0個以上のフラグ文字を指定できます。
-
0:
値をゼロでパディングします。%n(処理レコード数)、%e(完了コード)、%d(詳細コード)では、変換した値の左側に空白文字の替わりにゼロをパディングします。“0”と“-”が両方とも指定された場合は“0”が無視されます。
-
-:
変換値をフィールド内で左揃えにします(デフォルトは右揃え)。
-
- フィールド幅
-
: 最小フィールド幅を正の整数で指定します。
変換結果がフィールド幅よりも広い場合は、自動でフィールド幅が拡張され、変換結果が入ります。
-
識別子は変換履歴でレコードを識別するユニークなNo.になります。
-
日付は、システム動作環境設定の「日付形式(datefmt)」に設定した形式で出力されます。
-k {E|S|8}
履歴の出力コード(省略可)
省略すると、以下の値で出力します。
- Windowsの場合
-
SHIFT-JIS
ただしWindowsの文字コード(システムロケール)がUTF-8の場合はUTF-8になります。
- UNIXの場合
-
システム動作環境設定ファイル(huledenv.conf)の「自機種のコード(knjcode)」の値
-l max
出力したい履歴の最大件数(省略可)
“1”~“999”の値を指定してください。
省略すると、すべての履歴を出力します。
-
Usageの日付部は、システム動作環境設定の「日付形式(datefmt)」で設定する形式で表示されます。
-
日付を指定する場合には、「日付形式(datefmt)」で選択している形式で指定してください。
-
パラメータで開始日時および、終了日時を指定する場合には、日付(YYYY/MM/DD)と時間(hh:mm:ss)の間に半角スペースが1つ必要です。また、指定する際には日付(YYYY/MM/DD)と時間(hh:mm:ss)を「"(ダブルクォーテーション)」で囲む必要があります。なお、日付のみ、または時間のみを指定する場合は不要です。
(例) -f "2011/04/01 10:00:00"
-
パラメータの開始日時および終了日時には、時間だけを指定できます。日付を省略し時間だけを指定した場合は、コマンドを実行した日を日付として処理します。