変換履歴出力コマンド(utledlist コマンド)

データ加工履歴ファイルはデータベースファイルです。そのため、このコマンドを使用してデータ加工履歴ファイルの内容を参照します。パラメータを使用して出力範囲や出力フォーマットを詳細に指定できます。結果は標準出力に出力されます。「>(リダイレクト)」を使用すると、出力結果をファイルへ出力できます。

表1.18 コマンドの実行可否

グレード

DataMagicのユーザ種別

管理情報の業務グループ設定

実行可否

DataMagic Server

スーパーユーザ

可能

一般ユーザ

権限の指定を省略する(*1)

可能

権限を指定する

可能(*2)

DataMagic Desktop

可能

*1

:

業務グループにユーザ権限を指定しないで、絞り込み条件として使用することを示します。

*2

:

一般ユーザが出力できる履歴を次に示します。

  • 一般ユーザ自身が所属している業務グループの履歴

  • 業務グループに所属していない履歴

該当する一般ユーザが所属していない、ユーザ権限を指定する業務グループが設定されている履歴は出力できません。

コマンド

DataMagic Serverグレードの場合

utledlist [[-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]] [-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]]|
          -s seqno|-b {n|thisweek|thismonth|today}] [-e {n|ok|ng}]
         [-p parameter] [-d id][-u userid][-g grpid]
         [format] [-k {E|S|8}] [-l max]

DataMagic Desktopグレードの場合

utledlist [[-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]] [-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]]|
          -s seqno|-b {n|thisweek|thismonth|today}] [-e {n|ok|ng}]
         [-p parameter] [-d id][-g grpid]
         [format] [-k {E|S|8}] [-l max]

パラメータ

-f YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]

出力したい履歴の開始日時(省略可)

省略すると、履歴の先頭から出力されます。

-t YYYY/MM/DD [hh:mm:ss]

出力したい履歴の終了日時(省略可)

省略すると、履歴の最後まで出力されます。

-s seqno

出力したい変換識別子(省略可)

変換識別子は、変換履歴でレコードを識別するユニークなNo.になります。

-b {n|thisweek|thismonth|today}

履歴の出力範囲(省略可)

現時点を基点とした相対的な指定ができます。

n

: n日前からの履歴を出力します。

“1”~“9999”の範囲で指定します。

thisweek

: 今週の履歴を出力します。(日曜日から)

thismonth

: 今月の履歴を出力します。

today

: 今日の履歴を出力します。

-e {n|ok|ng}

出力したい履歴の終了コード(省略可)

n

: 終了コードnの履歴を出力します。

ok

: 正常終了の履歴をすべて出力します。

ng

: 異常終了の履歴をすべて出力します。

-p parameter

履歴のパラメータファイル名を-pで指定した文字列でワイルドカード検索をして、履歴を出力(省略可)

-d id

出力したい履歴のデータ加工ID(省略可)

省略すると、すべてのデータ加工IDの履歴を出力します。

-u userid

出力したい履歴の実行ユーザ(省略可)

省略すると、すべての実行ユーザの履歴を出力します。

-g grpid

出力したい履歴の業務グループ(省略可)

省略すると、すべての業務グループの履歴を出力します。

format

履歴の出力フォーマット(省略可)

書式文字列で指定します。

省略すると、以下の出力フォーマットで処理されます。

"%6s %03e %03d %t %T %n"

書式文字列に含まれる書式以外の文字は、変換されずにそのまま表示されます。

各書式は、以下のように変換されます。

%s

: 識別子

%n

: 処理レコード数

%N

: 総出力レコード数

%u

: 実行ユーザ

%g

: 業務グループ

%f

: パラメータファイル名

%i

: データ加工ID

%p

: 実行パラメータ

%E

: 完了メッセージ

%D

: 詳細メッセージ

%C

: コメント

%e

: 完了コード

%d

: 詳細コード

%m

: マルチスレッドの使用

%t

: 変換開始日時

%T

: 変換終了日時

%%

: %

\n

: 改行

\t

: 水平タブ

フラグ文字

: %文字の後ろに、0個以上のフラグ文字を指定できます。

  • 0:

    値をゼロでパディングします。%n(処理レコード数)、%e(完了コード)、%d(詳細コード)では、変換した値の左側に空白文字の替わりにゼロをパディングします。“0”と“-”が両方とも指定された場合は“0”が無視されます。

  • -:

    変換値をフィールド内で左揃えにします(デフォルトは右揃え)。

フィールド幅

: 最小フィールド幅を正の整数で指定します。

変換結果がフィールド幅よりも広い場合は、自動でフィールド幅が拡張され、変換結果が入ります。

= 備考 =
  • 識別子は変換履歴でレコードを識別するユニークなNo.になります。

  • 日付は、システム動作環境設定の「日付形式(datefmt)」に設定した形式で出力されます。

-k {E|S|8}

履歴の出力コード(省略可)

省略すると、以下の値で出力します。

Windowsの場合

SHIFT-JIS

ただしWindowsの文字コード(システムロケール)がUTF-8の場合はUTF-8になります。

UNIXの場合

システム動作環境設定ファイル(huledenv.conf)の「自機種のコード(knjcode)」の値

-l max

出力したい履歴の最大件数(省略可)

“1”~“999”の値を指定してください。

省略すると、すべての履歴を出力します。

= 備考 =
  • Usageの日付部は、システム動作環境設定の「日付形式(datefmt)」で設定する形式で表示されます。

  • 日付を指定する場合には、「日付形式(datefmt)」で選択している形式で指定してください。

  • パラメータで開始日時および、終了日時を指定する場合には、日付(YYYY/MM/DD)と時間(hh:mm:ss)の間に半角スペースが1つ必要です。また、指定する際には日付(YYYY/MM/DD)と時間(hh:mm:ss)を「"(ダブルクォーテーション)」で囲む必要があります。なお、日付のみ、または時間のみを指定する場合は不要です。

    (例) -f "2011/04/01 10:00:00"

  • パラメータの開始日時および終了日時には、時間だけを指定できます。日付を省略し時間だけを指定した場合は、コマンドを実行した日を日付として処理します。