JISコードの変換の注意

コード変換の漢字コード種に、JISコードを使用する場合の変換について説明します。

(1) Xタイプのデータの扱い

DataMagicでは、1バイトコードセット種として、ASCIIのほか、EBCDIC系のコードセット種も扱えます。Xタイプのデータは、入力ファイル、出力ファイルそれぞれの1バイトコードセット種の設定に従って変換されます。

1バイトコードセット種は、入力設定画面、出力設定画面の「EBCDICセット」で設定します。

注意

JISコードの変換では、異なるコードセット種へ変換する場合(ACSIIからEBCDIC系、またはEBCDIC系からACSIIへの変換)でも、EBCDICユーザテーブルは使用できません。

(2) Nタイプのデータの扱い

Nタイプのデータでは、制御文字がない2バイト文字データが新JIS漢字として扱われます。

(3) MタイプおよびDタイプのデータの扱い

a) 1バイトコードセットの扱い

MタイプおよびDタイプのデータで扱われる1バイトコードセット種は、ASCIIのみです。入力設定画面、出力設定画面の1バイトコードセット種の設定に関係なく、すべてASCIIとして扱われます。

b) 制御文字の扱い

DataMagicでは、Mタイプのデータに含まれる制御文字として、ASCII、JISローマ字、JISカナ、旧JIS漢字、新JIS漢字、およびJIS補助漢字を扱います。

JISコードと異なる漢字コード種とのコード変換で、MタイプおよびDタイプの入力データに含まれる制御文字は、それぞれ以下の表に示す文字の種類として扱われます。

表9.8 JISコード入力時の制御文字の扱い

MタイプおよびDタイプのデータに含まれる制御文字コード

変換の入力として扱われる文字の種類

ASCII

ASCIIの1バイトコード

JISローマ字

ASCIIの1バイトコード

JISカナ

半角カナコード

旧JIS

漢字2バイトコード

新JIS

漢字2バイトコード

JIS補助漢字

2バイトコード。外字として扱われる。

-(制御文字なし)

ASCIIの1バイトコード

 

また、JISコードと異なる漢字コード種との変換で、MタイプおよびDタイプの出力データに含まれる文字の種類に応じ、以下の表に示す制御文字が出力されます。

表9.9 JISコード出力時の制御文字の扱い

MタイプおよびDタイプのデータに含まれる文字の種類

コード変換で出力される制御文字

ASCIIの1バイトコード

ASCII

半角カナコード

JISカナ

2バイトコード

新JIS漢字

なお、JISコード同士の変換を行う場合、制御文字の変換は行われません。したがって、MタイプおよびDタイプの入力データに含まれるJISローマ字、旧JIS漢字、JIS補助漢字の制御文字も、そのまま出力されます。

(4) Zタイプのデータの扱い

Zタイプのデータで扱われる1バイトコードセット種は、ASCIIのみです。

入力設定画面、出力設定画面の1バイトコードセット種の設定に関係なく、すべてASCIIとして扱われます。